放射能のときもテロのときも体罰のときも。
放射能が原因で死亡する人の数は一生出てこないだろうがどういうわけかそれ以外の死因についてはしれっと統計が出ている。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei10/dl/11_h7.pdf
死因簡単分類別にみた性別死亡数・死亡率(人口10万対)
交通事故死が1万に割ったとか割らないとか日経平均やオリンピックのメダルの数みたいに数字が一人歩きする。
しかし、統計は統計、数字は数字に過ぎない。
交通事故死という定義にはまった人だけは死因「交通事故」になる。
事故後何時間以内に死亡という定義に該当すれば晴れて交通事故死となる。
交通事故にあって生死の境を1ヶ月も2ヶ月もさまよい挙句の果てに亡くなった人は交通事故死にはならない。
循環器系や悪性新生物(要するに癌)で亡くなる人のオーダーはとてつもない。
死因の約6割がこの二つにカテゴライズされる。
交通事故や自殺の比ではない。
体罰が原因で高校生が1人自殺したり、

テロで10人死ぬと大騒ぎしてやれ実名報道がどうのこうのとくっだらない横道にまで議論や報道がされるが、心臓病や癌で70万人が死んでも日常茶飯事なのでこれといった報道はされない。
たまに5人か10人死ぬとニュースになるが毎日2000人が死んでもニュースにはならないということだ。
テロ対策には多くの議論や税金が費やされるが、心臓病や癌の対策にはどのくらい使われてるの?
そもそも心疾患や癌の原因をなくそうと言う努力はあるの?
他殺で殺されるのは500人もいないが、自らを殺す人は3万人。
戦争などよりもっと多くの人が殺されている。
人はいつか死ぬ、その時を選ぶことはできないけど交通事故やテロで死にたくはない。
自殺したくて生きている人はいる?
癌に侵される死に方は許せる?
駅で心筋梗塞で倒れてそのままあの世に行くのは幸せな死に方?
チベットのお坊さんたちは中国共産党に抗議し毎日のように焼身自殺を図っている。
大人の事情か何か知らないけどそんなことはほとんど報道されない。

かつて、3月30日の日曜日、パリの朝、フランシーヌさんは平和を案じに自らに火をつけたという。

原子力発電所建設に尽力した元総理大臣は「一人の命は地球より重い」と言った。
「君のためなら、死ねる」と岩清水君は言った。高校生のくせに・・・
自由のために死ねるか?
平和のために死ねるか?
幸せのために死ねるか?
読まずに死ねるか(笑)
命の重さに変わりはないというけど、本当?