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私の夫の方の親戚が以前 アメリカに住んでいて コミュニティカレッジに通っていた時、変なことを言っていました。

 

私は直接、その人から聞いたわけではないので、夫や義母が話を聞いて どこかで誤解が生じたのかもしれないと思っていたのですが、最近 また今度は自分の子供の留学に関して同じようなことを言っていることがわかりました。

 

その人は勘違いしているのか自分の親や周りの人に体裁を保ちたいために嘘をついているのかはわかりませんが、他の方も同じような勘違いをしているかもしれないのでブログに書いておこうと思いました。

 

夫の親戚をAさん Aさんの息子をB君とします。

 

まず20年くらい前にAさんは日本からアメリカに移住しようとしました。その時にAさんの親戚がアメリカでビジネスをやっていて、その会社で働くことになっていたそうですが、ビザの申請がうまくいかなかったようです。それで一度、学生ビザの申請に切り替え、コミュニティカレッジに通うことにしました。

 

学生ビザでコミュニティカレッジに通いながら、就労することは違法になってしまうので、親戚の手伝いをしても給料はもらわず、家賃や学費を出してもらっている形にしていたようです。

 

その時にコミュニティカレッジを卒業すればビザがもらえると言われ、Aさんいわくコミュニティカレッジを『トップの成績』で卒業し、ビザの申請をしたそうです。

 

その後、Aさんは日本にいた頃からつきあっていた人と結婚して、夫婦でアメリカに住んでいました。当初、アメリカでビジネスをやっていた親戚がビザサポートはできないと言ってきたとかで、Aさんと奥さんはまた学生ビザを申請し、カレッジに通うことにしたそうです。

 

その後、自分が事業主になってビザを申請することにして、そのためには数百万円の資金がアメリカの銀行に入っている証明を出さなくてはいけないと言われたとかで、日本の親戚(Aさんの伯母 つまり私の義母)に借金をしました。

 

そうこうしているうちにAさん夫婦には子供が生まれ、その子供(B君)は自動的にアメリカ市民になりました。Aさんはアメリカ市民の家族なので自動的に自分もアメリカ市民として合法で働けるようになったと自分の親には説明したそうです。

 

夫のお母さん(義母)も「そういう制度があるんだ〜」くらいに思っていたそうです。その後、夫がアメリカに来て、現地採用で就職し、H-1B Visa (就労ビザ)の申請をする時になって書類を集めたり移民弁護士を雇ったり、手続きがとてもたいへんだったのにAさんは簡単でいいな...くらいに思っていたそうです。

 

私と夫が知り合ったのはもう20年以上前ですが、夫は当時 やっとアメリカでの現地採用が決まり、ビザがおりて日系企業で働き始めたばかりで、コミュニティカレッジの仕組みなどはまったくわかっていませんでした。それで「コミュニティカレッジでトップの成績なら卒業後、VISAがもらえるんだってね。でもうちのいとこは子供が産まれたからその制度を使わなかったみたいだよ」と真顔で言っていました。

 

その後、その家族は日本に永久帰国し、Aさんは日本の会社に勤め始めました。それでもまだAさんもAさんの母親も、Aさん家族はいつでもアメリカにもどって仕事ができると信じているようなことを言うので、驚きました。

 

ちょっとここでおさらいをしておこうと思います。

  • 日本人(日本国籍保持者)がアメリカで働く場合には、家族(親戚)の仕事を手伝う場合でも収入が発生するなら就労ビザが必要(なはず)
  • コミュニティカレッジやシティカレッジにはAssociate Degree (AA)が取れるコースといくつかの自分が好きなコース(スポーツとか手芸などカルチャーセンターのクラスのようなものもある)を取る方法がある。AAを取得した後、申請すればOPT/CPTというテンポラリー(12ヶ月以内)で働ける資格を得ることはできる。 
  • 「トップの成績」というのは平均値(GPA)が4.0となるストレートAを指しているのかもしれないが、例えカレッジでストレートAでもそれだけで就労ビザが発給されることはない。
  • アメリカで出産すると、親のステータスが何であれ 子供は自動的にアメリカ市民になる。アメリカ市民の子供が将来、親を自分の扶養としてスポンサーとなり、親が永住権や市民権を申請することは可能だが、アメリカで子供を産んだだけでは親に永住権や市民権は与えられない。
つまりAさんは将来、アメリカにもどっても最初に来た時と同じようにVISAを申請しないと働けないはずなんですよね。そしてB君は「アメリカの大学(カレッジ)ならいつでも受験しないで入れるので、日本の大学がダメならアメリカに行く」と呑気なことを言っているらしいです。ま、確かに試験を受けずに通えるカレッジはありますけどね。大丈夫なのかな〜と他人事ながら、心配になってしまいます。

 

以前にも同じ人についての記事を書いていました。