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私はロサンゼルスにある大学に長く勤めているので、日本から夏休みの間に短期留学したり、旅行に来る方から連絡をいただくことがよくあります。
これは前回の記事からの続きです。
コロナが収束した2年くらい前から続々とロサンゼルス近郊に留学や語学研修で来る人が増えてきました。ちょうど娘が高校生なので、日本からの高校生や大学生と仲良くなれたらいいと思って家に招待したり、家族で会いに行ったりしたんですが人によっては「娘にとって悪影響になりそうだ」と思い始めました。
そして今年の夏、今までロサンゼルスに住んでいた私の30年来の友人がハワイに引っ越してしまったので、その友人から
知り合いのお子ちゃまがロサンゼルスに滞在して日本に帰ってから態度が悪くなって困っているから相談にのってあげて
という連絡がきました。まだご本人親娘とは話していないのですが、内容は...
- 留学エージェントを通して3週間のロサンゼルス英語研修コースに参加した
- 同じプログラムに日本人が10名ほどいた
- 英語のコースの先生が「アメリカにいる間は日本語を話すな。日本人同士とも英語で話せ。毎日家族に電話するとかメッセージを日本語で送るのも禁止。」と言った(そうだ)
- ロサンゼルス滞在2週間目からは日本の家族には連絡なし。親御さんはその子のインスタグラムのストーリーとクレジットカードの使用状況でお子さんの行動を把握していた
- 現地(ロサンゼルス)でボーイフレンドができた(らしい)。相手は一緒に参加した日本人だけど、その子は9月からもロサンゼルスに滞在する(らしい)
- お子さんは日本に帰ってくるなり「帰りたくなかった。日本は嫌いだ。家族も大嫌い。なんで私はこんなに嫌な生活を送っているんだ」と言い出し、1日も早くロサンゼルスにもどりたいと言っている
といった具合です。
私がホームステイの引率をしていた30年以上前でも同じようなドラマがありました。その時も不思議に思ったのですが、その子たちはふだんの生活で彼氏・彼女はいなかったのでしょうか。なんでそんな2−3週間の間にいきなり恋愛感情が生まれ急激に仲良くなるんでしょう。非日常的な行動の中で何もかも楽しくてまぶしくて開放的になっちゃうんでしょうかね〜。
ハワイに引っ越しちゃった友人は「お母さん(その人の知り合い)と話したあと、ちょっと本人(お子さん)に喝を入れてあげてよ」と言っているのですが、何をどう言えば本人に響くのかわかりません。
言語教育学者として「アメリカにいる間は日本語を話すな。日本人同士とも英語で話せ。毎日家族に電話するとかメッセージを日本語で送るのも禁止。」とかいう先生に当たっちゃったのはお気の毒に...ということはできますが、それを真に受けて親に連絡は取らなかったというのは変ですよね。なんかよくわからない価値観を植えつけられちゃったんでしょうか。
他人のお子さんに「喝を入れる」のは私の得意分野じゃないな〜。