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日本でも発達診断で 言語や身体能力の検査をしますが、これによって認知年齢(知能指数)を割り出すのにはいろいろと問題があると思っています。これは同じ人種が同じ環境で生まれ育っているという根本的に「日本人は単一民族である」という概念がはびこっている日本では、標準から外れると非常に心配になります。モノリンガル(一言語しか話さない)家庭で、2−3歳から家庭内と外の環境が同じ言語であれば、ある程度の成長指標は立てやすいです。最近 日本では「おうち英語」とか「早期バイリンガル教育」で子供が生まれた頃から、多言語で子育てをしている方も多いようですが、もしお子さんの(日本語の)言語成長が標準より遅かったら「英語をやっているせいかも」と思って 英語をやめてしまうかもしれません。
言語発達はさまざまな要因が成長に関連します。「無口なお母さんの子供は発話が遅い」とか「スマホやテレビに子守をさせていると子供の言葉の成長に悪影響だ」とか「なるべく早いうちから読み聞かせを」と言われると、お子さんの成長に悩んでいる方は自分の子育てがよくなかったのかと自分を責めてしまいます。けれど同じことを同じようにDNAが近似している双子にやっても発達度合いはまったく変わることもあるし、兄弟姉妹間でもまったく違うことはよくあることです。
最近の日本の「発達検査」に一喜一憂されている方の話を聞くと「心配しないで」と強く言いたくなることがよくあります。
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