長年 バイリンガルの研究をしていて常に出てくるのが「アイデンティティの揺れ」

バイリンガルの人は、自分はどちらの言語も中途半端だと思ったり、どちらの言語が話されているコミュニティにも属せないというような悩みを持つことがあります。

 

我が子はバイリンガルであるとか、人種的マイノリティであるとか言う前に、とてもユニークでふしぎちゃんでした。

もし日本で日本人として日本語だけを習って学校に通っていたらけっこう苦労するんじゃないかと言う性格です。

 

小学校の頃は毎週土曜日、日本語補習校に通っていました。小学2年生になる時、転校して小6の最後にまた前の学校に戻り中学3年まで通ったのですが、そこで仲良くなった同級生とも今はあまり連絡を取り合っていないようです。アメリカ生まれ育ちの日本人で一番アイデンティティが似ていて仲良くなれそうですが、通っている学校のタイプが違うので話が合わなくなってきたのかもしれません。

 

バレエは今年で8年目になり、仲間同士のクラス分けや役の獲得の競い合いのようなものもあるようですが、娘は「私は一人だけ小柄だから小さい子と一緒でもいいし、どんな役でもいい」と欲もなく、輪にも入らないのでバレエ仲間もいません。

 

数年前はあれもこれもと毎日、いろいろな課外活動をしていたので どこにも居場所がない感覚があったのかもしれません。

 

 

今の友達は 主にアーティストサークル(CGや絵が好きな子たち)とゲームやアニメが好きな子達です。そこでは娘は自信たっぷりで、何と言っても日本から発信されるアニメやゲームは自分が一番よくわかると思っているようです。

最近、前は仲が良かった後輩の女の子と気が合わなくなったと言っていました。理由はその女の子が、娘の友達の悪口ばかり言うからと言うことでした。自分のことより、自分の友達に意地悪したり、嫌なことをした子を嫌うというのはいかにも我が子らしいなと思いました。

 

 

これからの高校生活でまだいろいろなアイデンティティの揺れや交友関係の変化があるかもしれません。

本当に心身ともに健やかに暮らしていってほしいな〜とそれだけを願う母です。

 

 

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