日本の中学2年生の国語の教科書に『字のない葉書』という向田邦子さんのエッセイが載っています。

 

 

 

向田邦子さんは今から30年前の51歳の時、台湾で飛行機事故で亡くなっています。今、著作権がどうなっているのかはわかりませんがこの『字のない葉書』はインターネット上で無料で読むことができます。

 

このエッセイの中で、向田邦子さんはお父さんのことを

 

筆まめな人

「ばかやろう!」の罵声やげんこつは日常のことだった

ふんどし一つで家中を歩き回り、大酒を飲み、かんはくを起こして母や子供たちに手をあげる

 

と描写しています。

 

そこで「作者のお父さんはどんな人ですか」と聞かれ

 

( )( )( )( )人 ( )には一字が入ります。

 

と答えるならなんて書きますか。

 

日本語で小説を読んだりしていて、語彙力がけっこうある娘は

 

(虐)(待)(す)(る)人

 

かな、と言い、他の子は

(D)(V)(系)(の)人

 

と答えたり

 

(暴)(力)(的)(な)人

 

というのもありました。

 

それで解答を見たら

 

(筆)(ま)(め)(な)人

 

へ? 確かに冒頭の一文に書いてあります。けれど、その後、延々と続くお父さんの暴君ぶりの描写を二段落も読ませておいて、この質問にこの答え。

 

あの小学校の国語のテストによくあった「本文から抜き取りなさい」という指示を出してくれればまだしも、この問題はないわ〜。

 

私はこのエッセイが大好きで、中学2年の光村の国語教科書に載っている作品の中では一番好きです。でもこれを海外で日本語を学習している中学生に読ませても私と同じような感動を求めるのは難しいんじゃないかなと思ってはいます。

 

娘に感想を聞いたら (字のない葉書の単元は)

 

吐 と 叱 と 叫 が同じテストに出てきて死んだ

 

そうだよね〜、そういうテスト受けてたらそうなるよね。

 

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