先週末から、アメリカでまさかの入院をしてしまい、みんなに心配されましたが、何とか回復してきています。

何があったかについては、一昨日の記事から読んでください。

 

アメリカは国民健康保険がないので、民間の保険に任意で入るか、無保険のままでいるかの2択で、カリフォルニア州のロサンゼルス郡では約3割が、保険に入っていないということです。

 

つまり 私の周りにいる人の3人に1人は健康保険に入っていないということになりますが、何となくこの数字は信じられます。というのも、日本人の友人やアメリカ人でも会社勤めをしていない人は、けっこう「保険に入っていない」と平気で言っているからです。さすがに小さい子供がいる人は、それは危険なんじゃないかと思うのですが、日本人の知り合いの中には、日本に帰るたびに「海外旅行保険」に加入して、何年もそれを使っている人や、アメリカでは子供の定期的な予防接種も受けさせていない人もいたりします。

 

私の知り合いは「病気になったら、とにかく動けるうちに日本に帰る。自分の意識がなくなってしまっていたら、どこでもいいから病院にかつぎこんでもらって、あとは人任せ。もし救命してもらえても、莫大な医療費の請求が来るから、その時は、日本に帰って二度とアメリカに戻らない。そうすれば大丈夫だから、アメリカでは医療保険に入らない。」と決め込んでいます。本当にそのまま請求から逃れられるのかは わかりませんが、アメリカ人でも莫大な請求額を払えず「破産宣告」をして逃れたという話も聞くので、なんとかなるのかもしれません。

 

またよく「アメリカの医療保険は、歯科と眼科がカバーされない」という記事を目にしますが、たいていの場合、雇用先がいくつかのプランを提供し、ある程度以上の保険料のものに申し込むと、歯科と眼科のパッケージがついてきたりします。私の場合は、歯科はDelta Dental 眼科はVision Plan というのが付随しているプランを選んでいますが、元になる医療保険にはこのようなパッケージがだいたいついていると思われます。

 

この医療保険費ですが、自己負担は毎月 お給料から天引きされています。給与額と加入人数(本人だけ、夫婦、または家族)で負担額も変わってきますが、私の場合は月に$300程度が自己負担です。これを高いと見るか安いと見るかですが、自営業の夫が自分で医療保険に入ろうとすると、全額自己負担になるので、月に10倍の$3000は払わなくてはいけません。

家族全員が安心して、いつでも医療を受けられると思えば、月々$300は妥当かなと思ったりします。ただしこれを払っておけば、日本のように医療費の10〜30%だけが自己負担になるというわけではなく、またプランによって最初の数100ドルまでは自己負担とか初診料はいくらとか決まっているので、いろいろと調べなくては行けなくて面倒です。

 

「お金がない」とか「保険に入っていない」と言う理由で、緊急時に医療行為をしないという病院はないと思いますが、子供が急に熱を出したとか、自分がちょっとした不調で医者にかかりたい場合など、「まずは保険の有無を聞かれ、その保険が適用する病院でしか診療を受けられず、ちゃんと主治医がいても、すぐに診てもらえるわけではない」アメリカの医療システムは、日本に比べると とても不親切だと思います。

 

 

 

 

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