我が子は幼稚園のころ「大きくなったら何になりたい」かという寄せ書きで「馬になりたい」と答えて、みんなをビビらせていました(そのことについて書いた過去記事はこちら)。

 

その後、小学校低学年の頃は、しきりに 私が大学で教えていることを友達に自慢している時期がありました。

きっと それは「ママは大学の先生なの。」と言うと、周りの人が「すごいね〜。」と言ってくれたからだと思います。

 

でも それは日本で会った人には「すごいね〜。」と言われてもアメリカではそんなに感心されないことにかなり早く気づきました。娘は私が勤務する大学の付属小学校に通っていたということもあり、クラスメイトには同じように教員の子供が常に何%かはいたし、アメリカでは「大学の先生」はそれほど、みんなにうらやましがられる仕事ではないからです。

 

日本でもアメリカでも「大学教授」というのは、ちょっと「変わり者」のイメージがあると思います。

 

College Professorで画像を検索すると、だいたいこんな感じのイラストが出てきます。

女性の先生は

こんなイメージです。「机の上にすわるなんて」と思うかもしれませんが、アメリカの先生はよく教壇の上に座ります。

 

今、日本では「教師を希望する若者の減少」が話題になっていますが、アメリカではかなり前から、教育者になりたいと思う人が少なくなっていて、小中高の先生は常に不足していると言われています。大学でも、数少ない有名私立大学(アイビーリーグなど)や知名度の高い州立大学でない限り、大学で教えながら副業をしている先生が大多数だそうです。私が行った大学院の教育学部でも、よく「学校教育における教員の社会的地位」が問題になっていました。

 

今、ティーンエージャーの入り口にいる中学1年生の娘は「大学の先生」になりたいなんて、全然思っていません。

少し前までは、アメリカンキッズらしくYou Tuberになりたいなんて、言っていましたが 最近は「声優」になりたいと言っています。なぜ「声優」かと言うと「自分がなりたいものに、声だけで魂をふきこめるから。」と何やら アニメのせりふのようなカッコいい理由を言っていました。

 

一生懸命 続けているバレエを将来の職業にしたくないのかと 聞いてみたら「う〜ん、それはちょっと。」と消極的な答えが返ってきました。ロサンゼルスに住んでいると、エンターテイメントで成功している人が身近にいて、それはとてもいいことなのですが、そういう世界で生き抜いていく大変さに幼い頃に気づいてしまう子供にもたくさん会ってきました。

 

何になるにせよ、今を楽しく生きていられるよう応援してあげたいと思っています。

 

 

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