娘の中学受験の結果が出て、家族で大喜びして、安堵の日々を送っている私たちですが、私ははるか昔に中学受験をして不合格となった悲しい思い出があります。
以前にも書きましたが、私は今までの人生で極端に「勉強がよくできた=成績がいい」時期と「勉強ができない=成績が芳しくない」時期がありました(そのことについて書いた記事はこちら)
小学校高学年で、実力テストなどで高得点を取った私は、調子に乗って「中学受験をしたい」と言いました。
九州の小さい町で、校長先生の娘として育った母は、東京の国立大学に合格し、18歳から東京で一人暮らしをしました。
そして高校教師になった母は「中学から私立なんてとんでもない」と相手にしてくれなかったのですが「国立大学の附属なら...」と受験を許してくれました。
私が受験した中学は、当時(今もかな?)都内では最難関の中学で、それなりの受験勉強もして臨みましたが、不合格でした。
母はがっかりした表情も見せず「高校で頑張ればいいのよ。」とだけ、言いました。1校だけ受験したので、もし他の私立も受験していたら合格したかも...と思うと悔しかったですが、今、思えば行きたくない学校を「すべり止め」で受けても結局は行かなかったと思うので、義務教育中の受験は「行きたい学校」に絞って受験したのはよかったと思います。
私の経験から、娘も今年は1校だけ受験しました。もしダメだったら、もう1年今の学校に残れるし、公立の中学に行く選択肢もあったからです。
娘に夫が合格の知らせを伝えた時、娘は最初に「ママに言った? ママ喜んでた?」と聞いたそうです。私がこの結果を本人よりも心待ちにしていたことを感じていたのでしょう。
私が娘の合格を強く願ったのは、私が自分の母をがっかりさせてしまったことが一番の理由です。母は「高校で頑張ればいいのよ。」と言ってくれましたが、不合格の通知のハガキを寂しそうに見ていた母の後ろ姿が今も私の脳裏に焼き付いているので、できればそんな思いを娘にさせたくないと思っていました。
「今がよければすべてよし」なのですが、私は母にこんな嬉しい気持ちを与えてあげられなかったのが、今も心残りです。
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