ラボ・研究関係専門
整理収納アドバイザー
ショウボです。
今日のテーマは
おすすめの実験ノートです。
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所属組織から支給される場合は選択の余地はないので、
自費で購入する場合を想定して書いてみたいと思います。
前置き長くなって恐縮ですが、まずは
おすすめしない
やつを先に書いておきます。
リングノートとルーズリーフ用紙。
前者のリングノートは背表紙にノートの巻数などを書けないので過去のノートを探すとき不便。
また、廃棄の時リング(金属)と紙ゴミの分別が面倒です。(こういう細かいところが気になる性格なんで)
ルーズリーフに書いて後でファイルに綴じていくやり方は、バラバラになりやすく順番を変えやすく改ざんが容易。だから、実験ノートとして使っちゃダメなやつです。
さて、おすすめの実験ノートは高ければいいというものでもなく
1. どういう使い方をするか
2. 使った後の保管どうするか
で違います。
1. どういう使い方をするか
というのは
単なるメモ帳なのかそれとも
他の人や未来の自分が見てもわかるように記録として残すのか
という意味です。
もし
一度やった実験を繰り返しやる
細かく実験条件を変えて見たい
失敗をなるべく少なくしたい
記録としてきちんと残したい
論文を書く可能性がある
研究指導者に見せて実験について相談する
ラボの財産として他の人に引き継ぐ
などを意識して使うなら、
まず少なくともノートの形をしているものを選びましょう。30枚くらいのノートだとすぐに使い切ってしまいますので、50枚くらいは欲しいところです。
そして、背表紙に字が書けるものを選びましょう。
立てておいた時になんのノートの何冊めなのか・そして使用期間がわかるように。
組織や所属ラボが指定しているノートは、おそらく普通のノートよりお高いものではないかと思います。
自費で買うにはお値段が張りすぎ、かも。値段が気になってノートを書く手が止まる、なんてことがあるようなら無理して高いのを買わない方がいいです。
高いノートには改ざん防止や責任者のサイン欄がありますが、これは使う人にとってのメリットというよりも組織にとっての安心材料。
使う人にとって、こうした高いノートのメリットは、あらかじめページ数が書いてあることです。
だから、もしお金あるならページ数が書いてあるノートをお勧めしたい。
例えばKOKUYO リサーチラボノート スタンダードタイプ↓
(背表紙に貼るラベルがついてきます)
(医学部の大学院生でこの高いの買っている人、いました。)
KOKUYOのエントリーモデルは自分でページを書き込むタイプで、お値段は3分の1くらい。↓
(こちらも背表紙に貼るラベルがついてきます)
やっぱ高すぎる、と思うのであれば、Campusノート(A4)に自分でページ数を書いて使うのがお勧め。↓
10冊でこのお値段。コスパいいです。
これなら背表紙に見出しや巻数を書けます。
紙の枚数が50枚なのでページ数がちょうど100ページになってキリがいい。
2. 使った後の保管
ノート保管の際には検索できる状態にしておきたいですね。
そのための必須事項は、ノートの表紙に使い始めの年月日、氏名、所属、連絡先を書くこと。
そして背表紙にタイトル、使用開始年月日、通し巻数を書くこと。
これ、徹底するかしないかでラボノートの価値が変わってきますので、ノートを入手したら必ず書きましょうね!
ノートによる違いとして
KOKUYOのリサーチラボノートは紙のままでの保管を前提にして作られているため、糸とじで頑丈にできています。
一方、Campusノートは、ページをバラしやすいのでスキャナーで読み込ませ電子化しやすいというメリットがあります。
ラボによってはノートは置いていく、というルールがありますが保管スペースが必要。電子化できれば省スペースにはなりますので今後、電子化することも考えるのであればCampusノートをおすすめしたいと思います。
実験ノートを上手に使って研究成果をあげましょう!
(なお、紙のノートは目次をエクセルで作っておくと検索便利です)
追記(2021.12.5)
電子ノート(iPad-OneNote)に興味がある方へ
下記のリンクで使用感をレポートしています。
↓使い始めて1ヶ月の時感じたこと
↓使い始めて半年後
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