11度目の台湾旅行 2015年9月10日~12日 1日目その2 嘉義での再会 | J'aime・・・

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私の好きな台湾、五月天、そして宝塚。
好きなものに囲まれた日常の出来事を書き留めていきます。

 15:46、嘉義到着。列車を降りた瞬間に驚きの声。えーーーーっ、こんなにうまくゆくことはあるの?? 目の前にいたのは、親愛的台湾朋友玉小姐です。そして、他の車両から降りる乗客の中から私を探していた小沐も、こっちに駆け寄ってきます。めちゃくちゃ可愛い笑顔の我的小小男朋友小沐です。待ち合わせ場所は、この嘉義車站ではなく、阿里山森林鐵路(阿里山森林鐵道)の北門車站門口に16:00でした。ふたりは、私の到着を予想して嘉義車站の月台(プラットホーム)まで迎えに来てくれたのです。あ~、うまく会えてよかった~。何かが少しでも狂ってたら、こんな風にうまく出会えないはず。「縁ある人 万里の道を越えて引き合うもの 縁なき人顔をあわせ すべもなくすれ違う」(中島みゆき~縁~)の歌詞が浮かびます。どんなことがあってもこれからも続く縁が嬉しいです。台湾の神様、私達の巡りあわせに感謝します。

 玉小姐は、今夜の宿がある阿里山森林鐵路の北門車站から脚踏車(レンタサイクル)で小沐と二人乗りで来てくれましたあかチャリ。再び宿に帰るため、私と小沐は計程車タクシーjìchéngchē(タクシー)でに乗ります。計程車タクシーに乗る時、小沐は、「どうぞ」というゼスチャーで、私を先に乗せてくれました。きゃーーーっ!!これって、レディーファースト??台湾男子、優しい~優しい。こんなことされたら私は小沐を溺愛しちゃいますハート。。1年ぶりの小沐は、身長も伸びて、ちょっとお兄ちゃんになりました。伸びた身長の分、優しさも大きくなったのですね。出会った時は、人見知りで媽媽から離れなかった小沐。でも、1年後、自分からいろ話しかけてくれます。
 計程車タクシーの運転手さんは、小沐に、私が日本人かと尋ねているようです。すかさず「わ~し~りっぷんらん」と会話に入ります。そして「你看了電影『KANO』嗎? 我喜歡『KANO』」と話してみる。急に『KANO KANO』の連呼で盛り上がる車内 。「棒球野球bàngqiú」の発音、「4声+2声」と知ってたけど、「幾聲 shēng?」という表現を使いたくて小沐に尋ねてみました。小沐は、手で下がって上がる「4声+2声」をゼスチャーしながら教えてくれました。この「幾聲 shēng?」のやり取り、今回の旅で何度も登場です。そして「你是我的華語老師」(あなたは私の台湾華語の先生です)という言葉に、小沐は、照れながらも嬉しそう!!私、小沐のハートをゲットですハート。この計程車タクシーのおじさん、日本が大好きなようです。そういえば、旅で出会う台湾の方で、日本が嫌いという人に出会ったことがありません。台湾へ行けば、世界一の親日国家台湾台湾を感じます。台湾の方は決まって「東京?」と質問してきます。しかも発音は「トーキョー」。「東京 dong jing 」と中国語で話しかける人はあまりいないな~。「トーキョー」の方が定着してるのかな?でも五月天主唱阿信は「東京 dong jing 」という。そして、「大阪?」(オーサカ、或いはbǎn ) って聞かれたことはない。やっぱり首都東京には敵わないのか…。台湾の皆さん、大阪も、そのお隣の兵庫県も良い所なんですけどねー。
 計程車タクシーに乗ること数分、嘉義のメインロードは、混雑もなく快適でした。そして、あっという間に今夜の宿に到着。

玉山旅社珈琲 「玉山旅社珈琲」の建物は、1950年に建てられました。創設者の陳聰明氏はかつて阿里山森林鉄道の北門車站の副駅長だったそうです。当時、南部から北部へと向かう木材商人たちの宿として退職後に自宅を旅館に改造して経営を始めました。けれど、林業の衰退とともに、宿は廃業に追い込まれましたが、玉山旅社を惜しむ人々が部屋を修復し、現在は地元の「洪雅書房」の経営者余國信さんが引き継いでいます。古き良き時代を語る貴重な建物です。入ってすぐのところには、ポストカードなどのお土産が販売されてます。奥にはカウンターがあり、美味しい珈琲が飲めます。ゲストハウスとカフェが併設されているのです。古い時代のLPレコードが展示された壁など、いたるところに歴史を感じ、ノスタルジックな気持ちになります。


 玉山旅社珈琲 この通りを通ると、私達のお部屋です。


お部屋のドアに張られた張り紙。なんだかほっこり。温かさを感じます。
玉山旅社珈琲 この張り紙からは、私達を待っていてくれたんだというおもてなしの気持ちが伝わってきます。嬉しさと共に、誰のものでもない「私達のお部屋」っていう安らぎを感じます。初めてなのにそうじゃない親近感があります。



お部屋の中には、蚊帳が張り巡らされてます。今夜は3人「川」の字で眠るのですね昼寝
 玉山旅社珈琲 この蚊帳の左手奥に、和式のトイレ和式便器(台湾では和式といわないですね。何ていうんだろう?「squat style」かな?)とシャワー付いてます。床はタイル張りでゴムサンダルビーチサンダルに履き替える仕組みです。


玉山旅社珈琲 お部屋には、もうひとつドアが付いていて、正面玄関が閉まっている夜間や早朝は、ここから出入りします。
 お部屋の中は、小沐が説明してくれます。「トイレはこっち」 「荷物はここにおいて」。とどめは 「扇風機扇風機使う?」と尋ねてくれ、私の方に扇風機を向けてくれます。優しすぎるーーーーっ。一家にひとり小沐がいたら、人生バラ色、幸せな毎日だろうな~ 幸せ
 小沐とは「你好」「你好嗎?」「今天假日?」と私の知り得る言葉で一生懸命会話します。「幾歲?」と尋ねると「10歳」とテンポよく返ってきます。めちゃくちゃうれしいはっぴー。小沐と中国語レッスンしていると、玉小姐が返ってきます。早速、三人でお出かけですあかチャリ 自転車

 
「玉山旅行珈琲」側面の様子。この壁を進むと、お部屋の中にあったドアに繋がっているんです。
玉山旅社珈琲 


色んな写真を撮ってると、すかさず小沐が入ってくる。昨年は、カメラ向けると逃げてたのにな~。
玉山旅社珈琲 ポッケに手を突っ込んでVサイン ピース。可愛い~。小沐のポッケには宝物が入ってますマルキラ☆。ポッケから出したキラキラ光る薄緑の玉マルキラ☆。それをそっと私の手のひらに乗っけてくれました。
kei…你給我?(私にくれるの?)
小沐…頷いて向こうへかけてゆく


私の手のひらには…マルキラ☆
 玉山旅社珈琲 嬉しい…マルキラ☆。ただ、嬉しくて…キラキラ。泣くしかないか~キラキラ。私にまたひとつ宝物が出来ました。



嘉儀の散策は脚踏車あかチャリ 自転車 (レンタサイクル)で始ります。初めての台湾自転車旅です。私は、玉小姐と小沐について走ります。台湾の道路ですが、車やバイク、自転車は、右側通行。そう、左側通行の日本とは逆なんです。最初は、違和感ありましたが、すぐ慣れました。私の脚踏車自転車(レンタサイクル)、ちょっと乗り心地悪いというか、サドルが高めです。いつもマウンテンバイクで走っている私には、なじみにくい姿勢です。そう、五月天のMV、[有些事現在不做一輩子都不會做了]MV官方版-三商美邦 勇敢做伙行篇」 で、阿信が慣れない様子で脚踏車に乗ってる姿を思い出しました。いかにも脚踏車に乗り慣れてない阿信の姿は、ちょっと可愛いけどハラハラです。(2:38頃を注目!)





 小沐は、ずっと私の方を見守ってくれます。私が送れると、媽媽にスピードダウンするよう伝えてくれます。私の代わりに、右見たり左見たり、お巡りさんが交通整理してくれるように見守り誘導してくれます。你就是我的天使Kira+゜ 保護著我的天使キラキラという五月天「天使」という歌詞が浮かびます。
  


 脚踏車あかチャリで嘉義の街を走ります。広い林森東路から新生路、民権路を通り、最初に訪れたのは、嘉義公園。途中、教会の前や、商店街みたいなところを通り、この町に住んでる気分で走ることが出来ました。


『嘉義公園』、日本統治時代の1910年に開園された歴史がきっしり詰まった公園です。この公園、嘉義市立棒球場(野球場)、嘉義植物園、孔子廟、史蹟資料館をはじめ、高さ62m、阿里山の御神木をイメージしたという射日塔などを含む26万8000平方メートルの広い敷地は地形を活かして設計され、池や山や自然のままの木々が楽しめます。日本風庭園に椰子の木や孫文像があるなど、台湾でしか見られない公園の風景です。その中に、阿里山森林鐵路で使われていた蒸気機関車が展示されています。小沐、その蒸気機関車目指して真っ先に走りますC11
 嘉義公園 

火車(汽車)が大好きな小沐。「火車huǒchē」と、「3声+1声」の発音を右手の動きで「いったん下がってまた上げて、高い音を平らに伸ばす」と何度も教えてくれました。小沐の、中国語教室、発音のOKが出るまで、何度も繰り返しの厳しいものですあすかここちの泣。ふたりで一緒に「火車huǒchē、火車huǒchē 火車huǒchē」と声を出しながら右手を動かし四声を表現します。この右手の動き、手のひらだけを使う中途半端なものではなく、上肢全体で表現します。そして、何度目かに、やっと合格点をもらえました合格バンザイ バンザイ。(※火:huǒ ですが、3声表記が見にくく、1声表記のように見えるかもしれません。見にくくてすいません)



笑顔満載~。
    



私がこの写真を撮ると…
  


「こうやって、柵の中にカメラを入れて撮るんだよ」と、教えてくれました。
 



小沐の言う通りに撮ると・・・、
あらら~、こんなに素敵な蒸気機関車の写真が撮れました  
  



いつもこうやって、私のために何かを探してくれる小沐。
 


小沐は、蒸気機関車の正面にも連れて行ってくれました。やっぱり正面から見なきゃね(笑)
\嘉義公園


『嘉義公園』には、日本庭園を思わせる造りがたくさんあります。
嘉義公園 公園にある「噴水」 「橋」を指さして、小沐が台湾華語の発音を教えてくれます。
「噴水」は「pēnshuǐ
「橋」は「qiáo


こちらは嘉義が生んだ有名な画家陳澄波。嘉儀公園の各所に陳澄波の作品が展示されています。この作品は「自画像」。ゴッホを崇拝していたという陳澄波。その思いが伝わる自画像です。
 画家陳澄波 陳澄波(1895年2月2日-1947年3月25日)氏は、1924年日本へ留学。1926年に書いた「嘉義街外」の作品は、台湾人として初めて第七回日本「帝國美術展覽會」(帝展)に入選を果たしました。当時台湾人が西洋画で、日本の官展の門を破ることはとても難しいことでした。その後も数回「帝展」に入選、各地で個展も開きました。1947年二二八事件勃発後、3月25日に国民党政府によって嘉義火車站前で銃殺されました。享年52歲。
http://olddoc.tmu.edu.tw/chiaungo/essay/tzo-jap-1.htm


 『嘉義公園、他にも見所はたくさんあります。けれど、今回は、蒸気機関車近辺を散策しただけです。孔子廟や射日塔は、次の機会に散策したいと思います。

 そして、再び脚踏車あかチャリ 自転車で走ります。もと来た道とは異なる道を通りながら戻ります。私たちが目指すところ、それは、私がどうしても行きたいとリクエストしていた場所。そう、天下の…」 の舞台です。

 では、続きはまた次回に…。