野嶋剛著「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」読みました | J'aime・・・

J'aime・・・

私の好きな台湾、五月天、そして宝塚。
好きなものに囲まれた日常の出来事を書き留めていきます。

                    
 野嶋剛さんの最新作「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(2015年2月1日発売 明石書店)読みました
めちゃくちゃ面白い本です。
そして・・・・
めちゃくちゃ台湾映画が観たくなります
今私は、台湾映画が見たくて見たくてしょーがない状態です。大阪・兵庫で台湾映画の上映情報をご存知の方、ぜひ教えて下さい。我が家のご近所のGEOゲオには、台湾映画は殆どおいてなかったです。ちょっと足を伸ばしてTUTAYAツタヤへ行くと、ちょっとだけありました。GWは、『ひとり台湾映画DVD鑑賞会』でもしようと思います笑
さて、ここまで私を台湾映画狂にさせた「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」このという本、ちょっと紹介しますね。(野嶋剛さんのブログは→http://ameblo.jp/nojima-tsuyoshi/entry-11984416709.html

 急速に活気を取り戻す台湾映画。この本は、朝日新聞元台北支局長:野嶋剛さんが映画という窓を通して台湾を覗き込んだ「野嶋流台湾論」です。「日台」 「日拠」 「日治」 「外省人」 「外省人2世」 「格差」 「環島」など、今の台湾社会を映し出す映画を紹介しながら、台湾社会のトレンドや現実を、監督や俳優のインタビューを交えながら描き出しています。台湾映画を通して台湾社会の現実が見えてくるのです。
 本のタイトル「認識TAIWAN」ですが、これは、映画が「台湾」という国をテーマにして作られるようになり、その作品を通し、台湾の人々は、台湾を「回帰」し、台湾を「再発見」し、新しく台湾を「認識(台湾を知る)」するようになったからです。台湾映画が「台湾」という国をテーマにして作られるってどういうこと?と思われるかもしれませんが、それは、台湾の近代史が大きく関与しています。第二次世界大戦後の台湾を支配したのは、1949年に共産党に敗れ大陸から撤退した国民党です。中国から持ち込まれた制度や教育が台湾でそのまま用いられ、台湾はあくまでも辺境にある省の一部に過ぎず、台湾自体に敬意が払われることがなかったのです。けれど、映画という鏡に映し出された真実の台湾の姿を通して、台湾の人々は台湾を「認識」(知る)ようになったのです。野嶋さんは、「日本の隣人でありながら、今ひとつ、どんなところか明確な像が掴めない台湾を知りたいならまずは映画を観て欲しい」といわれてます。そして、台湾を知るための多くの作品を紹介してくれています。良かったら、みなさんもぜひ参考にしてください。
著書の中で紹介された台湾映画
Paet 1 映画に描かれた素顔の台湾中華民国
映画で「台湾と日本」をとい続ける
  「海角七号」(海角七号 君想う、国境の南)
  「賽德克·巴萊」(セデック・バレ)
  「KANO」
台湾ドキュメンタリーの力
  「看見台湾」(天空からの招待状)
  「抜一条河」
  「刪海 経」
映画外省人2世の思い
  「軍中樂園」
  「白銀帝国」
Movie格差社会の矛盾を突く 
  「郊遊」(郊遊<ピクニック>)
  「不能没有你」(あなたなしでは生きていけない)
  「白米炸弾客」
台湾「環島」による「台湾認識」
  「練習曲」
  「最遙遠的距離」(通り道のり)
  「不老騎士」
映画台湾文化を知る
  「総舖師」(祝宴!シェフ)
  「艋舺」(モンガに散る)
  「父後七日」(父の初七日)
制服「あの時代」を照らし出す
  「那些年,我們一起追的女孩」(あの頃、君を追いかけた)
  「女朋友。男朋友」(GF*BF)
  「九振風」(九月に降る風)
優しい台湾の優しさ、台湾人の優しさ
  「聴説」
  「逆光飛翔」(光にふれる)
  「白天的星星」

Paet 2 必見!おすすめの台湾映画はこれだ
2007年
「不能説的・秘密」(言えない秘密)
「練習曲」
「最遙遠的距離」(通り道のり)
2008年
「海角七号」(海角七号 君想う、国境の南)
「冏男孩」(Orzボーイズ)
「九振風」(九月に降る風)
2009年
「陽陽」
「聴説」
「不能没有你」(あなたなしでは生きていけない)
「白銀帝国」
2010年
「艋舺」(モンガに散る)
「父後七日」(父の初七日)
「第四張画」
「一頁台北」(台北の朝、僕は恋する)
2011年
「賽德克·巴萊」(セデック・バレ)
「鶏排英雄」(ナイトマーケットヒーロー)
「那些年,我們一起追的女孩」(あの頃、君を追いかけた)
「南方小羊牧場」(狼がヒツジに恋をするとき
「陣頭」
「女朋友。男朋友」(GF*BF)
「逆光飛翔」(光にふれる)
「白天的星星」
2013年
「阿嬤的夢中情人」
「総舖師」(祝宴!シェフ)
「一 首搖滾上月球」
「失魂」
「聽見下雨的聲音」
「被偷走的那五年」
「大尾鱸鰻」
「看見台湾」(天空からの招待状)
「抜一条河」
「郊遊」(郊遊<ピクニック>)
2014年
「逆轉勝」(逆転勝ち)
「寒蝉効応」
「痞子 英雄二部曲:黎明再起」
「KANO」
「大稻埕」(ピース!時空を超える想い)
「共犯」
「等一個人咖啡」
「想飛」
「南風」
「白米炸弾客」
「刪海 経」

私は、数本しか観たことがありません。劇場で観たのは「総舖師」(祝宴!シェフ)と「KANO」の2本だけです。それ以外は、台湾旅行時のチャイナエアライン機内です。これはイカンと思ってますダメダメ。台湾映画、観たいです。ここに紹介された作品、全部観てみたい!!ストーリー、監督、出演者にもすべて興味があります。何よりも、映画を通して台湾を「認識(知る)」したいです。みなさんも、台湾映画を観ませんか?でも、まずは、この本を読んでみて下さい。そして、劇場へ行くもよし、DVDレンタルするもよし…。あなたのやりやすい方法で台湾映画にふれ、台湾を知ってください。

 東京近辺にお住まいの方は朗報です  
4月18日~5月8日の期間中、シネマート六本木にて「台湾シネマ・コレクション2015」が開催されます  
公式HPはコチラ コチラ
http://www.cinemart.co.jp/theater/special/closing-taiwan/
凄く羨ましいです。まるで「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」とタイアップしたかのような豪華ラインナップです。台湾映画の珠玉・至宝の作品が一挙に上映されます。凄いです、凄すぎます。4月23日(木) 、18:50からのウエルカムパーティカクテルには、「大稻埕」(ピース!時空を超える想い)主演の宥勝(ヨウション)も登壇です。あー、いいな~カクテル、行きたいな~クラッカー。マジ、上京したいです。行ける方、ぜひお出かけ下さい。といっても、前売りは4月12日(日)発売でした。
 こんな素晴らしい企画をするシネマート六本木は、「アジア映画の専門館」として人気を集めていたのですが、6月14日に閉館です。閉館の理由については、建物の賃貸借契約が8月8日で満了するためとしていますが、韓流ブームの下火、観客動員の減少、上映作品の減少も上がっているそうです。とても残念ですね。ホント、残念です。

では、最後にもう一度…
めちゃくちゃ台湾映画が観たいぞ~~っ