さて、今日は2015年1月1日『Happy New YearBrave New Kaohsiung 2015/1/1 「NEW!再創新高迎新演唱會」』参戦で、高雄に元気と日本からの愛
を伝えたいと思います。
12時に美麗島站で待ち合わせしたのは、昨日の『MAYDAY五月天 LIGHT UP THE HOPE 螢火晚會
』で出会ったＨさん。3人で無料送迎バスが出ているという凱旋站へ行くために、紅線「小港」行きに乗ります。ここでJia さんが「高雄では、発音の “Ｘ” を “S” で表記してるんだよ」といいました。そう言われていろんな表示を見ると「小湾」は“xiǎo gǎng”ではなく“siaogang” と表記しています。何ででしょうか？？ピンイン表記ではなく、ポフォモホ主流だから、単に英語表記してるだけ？？良く分かりません。ご存知の方、Help 
お願いします。
私たちは、12月26日に発表された相信音樂
の『「NEW!再創新高迎新演唱會」交通資訊與注意事項』しか情報がありません。これが、その中の一部です。
まずは、無料送迎バス
（ありえへんサービス！！）の出ている凱旋站を目指します。車内は、「NEW!再創新高迎新演唱會」』に行くと思われる人々がわんさか！！ 五月天Ｔシャツ
、Stay Real グッズや紙袋を持った人が、ここにも、そこにも、あちらにも、そして、向こうにも！！高雄中が五月天色です。途中の三多商圏站でも降りる人がたくさんでした。何で？？と思ったのですが、後で考えると、ここで降りりと、舞台の正面に位置する二聖路へ出れるのです（かなり歩きますが）。気付くのが遅すぎました。
凱旋站には、「免費接駁停車場」を示す張り紙が一杯！！なんと太っ腹と思いきや、それは、夢時代雪の無料送迎バスの張り紙でした。また、有名な、「凱旋観光夜市」（開催日は月水金土日）、「金鑽観光夜市」（開催日は火木金土日）行きの無料送迎バスも出ています。どうやらそれと間違えたようです。勿論、今回の路上閉鎖ライブでも無料送迎バスは出るのですが、相信音樂をゆっくり読むと、「14時～22時運行」とありました。あらあら～。どうしましょう！！でも、同じ勘違いをした人は沢山いるようで、みんなタクシーで会場の二聖路與凱旋路交叉口までぶっ飛ばしてるようです
。私達3人と、もうひとりの台湾人の女性と4人でタクシーに乗り込み、車の入れるところギリギリまで（凱旋三路と一心路の交差点まで）行きました。走ること10分くらい。ひとり25元で降ろしてくれました。途中、進行方向右手に、凱旋観光夜市や金鑽観光夜市が見えました。とても広くてびぅくりです。通りに面した夜市は多く見たことがあるのですが、広場にある夜市は初めて見ました。いつか、この夜市も覗いてみたいな～
。
タクシーを降りても、ちょっと歩きます。いいえ、かなり歩きます。
この通りが凱旋三路。7月31日のガス爆発で大きな被害にあった場所です。車が屋根の上に飛んだり、むき出しになった路面が、現在はこのように整備されました。そして、今日の演奏會のために簡易トイレがたくさん設置されています。
まだまだ歩きます。日差しは強いです。日傘が欲しい～。服装は、半袖ＴシャツでＯＫ
。
面白い看板があったので1枚撮りました。なにが面白いか分かる人、手を挙げて～
（
）。
お～っ！！やっと会場が見えてきました。すでに凄い人！！ただ今時刻は12時45分
。開演は16時だよ～
。
すごいでしょ！！画像奥の看板、見覚えあるでしょ？？生中継の時、何度も映ってた看板です。
無事に会場に到着しました。私たちの歩いた凱旋三路は、ところどころ、爆発の傷跡が残っていました。いまだアスファルトに深く亀裂が入ったり、壊れた建物もみられました。阪神大震災で、ぐちゃぐちゃになった道路や壊れた家屋をたくさん見た私にとっては、その恐怖が甦り、ガス爆発当日の惨事に心が痛みます。この凱旋三路で亡くなられた方の、ご冥福を祈ると共に、残されたご家族の心の平安と、復興を心よりお祈りします。
凱旋三路は、ステージ側面の通りになります。（上の地図を参考にしてください）
まだまだ会場設営は続きます。
そして、相信音樂には、リアルタイムな情報を克明にアップしています。会場アナウンスという方法ではなく、を使って参加者に呼びかけしてるんです。台湾におけるＩＴの進歩を感じます。私は、無料Ｗｉ-Ｆｉ
を使うのですが、上手く接続できません。台湾のスマホを持つ Jia さん、SIM デビューしたＨさんのお蔭で、速やかな情報キャッチが出来ました。これがその時のタイムリーな情報です。
1月1日 14：29已經開始彩排囉！請大家再稍等一下，坐下休息一下，辛苦了
この情報がアップされたあと、会場係員の誘導で、その場に座ります。
お兄さんたち加油～！この後、一番てっぺんには、お姉さんたちがよじ登ります。台湾小姐、恐るべし！！
空中カメラが偵察？？すごいでしょ！こんなカメラが、あの生中継の上空から撮影してたんですよ
。これが飛んできたとき、私は、満面の笑顔で手を振ってたんですけどね～。
私を含めて多くの観衆の関心は、ステージ近くのスタンディングエリアにどう入場できるかです。ステージ一番近くには椅子席が設けられてます。ここは、被害者の方の招待席と聞いています。そこを囲むように柵が張られてます。その柵後方がステージに近い一般参加者のエリア。でも、いつ、どのように入場されるのかアナウンスがありません。人はどんどん増えてきます。少しでも前で見たい気持ちは誰も同じ。じわじわと前に詰め寄ります。会場警備員の呼びかけで、一度、いっせいに立ち上がり、「一（yī）、二、（èr）、三（sān）」の号令と共に（みんなで声を出して、「一（yī/）、、（èr）、三（sān）」といいながら、一歩一歩後ろへ下がります。これを何度か繰り返します。そして、前後の空間が出来た中、再び座ります。
でも、ちょっと危険な状態です。前日、12月31日カウントダウンの時に起きた、上海での将棋倒し事故が脳裏をよぎります。警察官は、ビルの最上階から全体を監視していますが、何の支持も出ません。「怖いね…」、私達の口からこぼれた本音です。でも、Jiaさんはいいました。「みんな判っているから無茶はしないはず。上海の事故がここで起こったら、高雄復興に傷がつく。そして、こんなイベントはもう出来なくなるし、五月天も来れなくなるってことをよく判ってるから。ここは、台湾だから大丈夫」と。大陸での生活経験がある Jia さんだからこそ分かるものがあるのでしょう。私、その言葉を信じます。そして、「そうよね。みんなわかったるはず。いまここで、このイベントをぶち壊すような事故を起こすはずがない。私たちがこのイベントの意味を一番解っているのだから」と、それぞれの思いを口にしました。では、更に情報が更新されます。
1月1日 15:181/1 NEW再創新高迎新演唱會
直播設備&空拍攝影機已架設好！
希望可以讓全世界的人透過直播看到全新的高雄！
舞台奥では、体操着というかスポーツウェアーを着た子供たちが手を繋いで引率の人と歩いている姿が見えます。なにかお話を聞いているようです。招待された小学生たちかな～と思い、その様子を見てました。この子供たちが、その後どんな登場をするかは、みなさんご存知と思います。阿信が「小五月天」と紹介した子供たちの可愛い舞台裏の様子が見れたのです。その時は、良く分かりませんでしたが、今となれば嬉しいですしとても貴重です
。
出演者のほうも、スタンバイが始まりました。ギターのチューニングが始まります。誰のギターかな？このドラムは誰の？？アレコレ楽しい空想が広がります。その空想の先にあるのは、五月天です。阿信のいる場所から半径500メートル以内に入るという嬉しさ！！何時に起きたのか、何食べたのか？喉の調子はどうか？今日は何を歌い何を話す？阿信の口から出る高雄へのメッセージは何？？？とても気になります。それに、Jia さん、Ｈさんがいると、五月天話も付きません。
そんな時、遠くに見えるステージ裏では、白いシャツを着た長身男性の発声練習が始まります
。そして、ギターやドラムとの音合わせも。なんと、宇宙人（Cosmos）の本番直前の練習風景が、モロに見えるのです（と、いってもステージは遠くですがね）。これ、凄くないですか？自分でも、彼らがなぜ宇宙人（Cosmos）と判ったったのかは分かりません。（変ですね～
）でも、「おお～！！3月に大阪・東京でLiveするのが君たちね。お手並み拝見しようじゃん。今日の様子で、大阪Ｌｉｖｅ行くか決めるからね
」と、超上から目線の私。でも、一生懸命に練習する彼らの姿には感動しました。彼らの年齢は良く分かりませんが（それくらい無知なんです）、カッコつけたり、キザったりしたいしたい若い年齢だと思うのですが、そんな様子は少しも感じません。とにかく、真面目にがんばってるんです。「謙虚」って言葉が浮かびます。それに、アカペラで聴くボーカル小玉（xiǎoyù / シャオユー）の声は、とても初々しく爽やかです。宇宙人（Cosmos）の次は、なんと嚴爵（Yen-j/yán jué /イェン・ジュエ) です。彼の透き通る高音は、とても綺麗です。そして、ドラマの主題歌などで聴覚えのある旋律で発声練習です
。さらに、発声練習や音合わせは続きます。麋先生（mí xiān・sheng）は、迫力ありです。まさにロック魂という荒々しい音合わせでした。パンチが効いてます。で、質問です。麋先生ってどんな意味？？中国語での「先生」の使い方がイマイチ良く分かりません。男性への尊称って理解して良いのかしら？？白安（bái ān）の声は、本当に琴線のようです。とてもスリムですし、金色に染めた髪がキラキラしてます。出演順に進んでゆく練習風景、まさかこんな貴重なものが公開で行われてるなんて本当にラッキーです。順番で行くと、白安の次は五月天の出番。えっ？？公開練習やりますか？？ええっ？？ははぁ～、さすがにそれはないですよ
。ただ、メンバーの楽器のチューニングはありました。怪獣や石頭のギター、瑪莎のベース、冠祐のドラム…、次々にチューニングされます。本番が近いことが分かります。
15時47分、観客はスタンバイＯＫです。みんなで座って待ってます。警備員の支持をちゃんと守る国民性に感動です。みんな高雄が好きだから、高雄で不祥事を起こしたくないから、そして、みんな五月天や相信音樂のアーティストが好きだから、その姿勢を態度で示したんですね。もう、高雄大家、台湾大家誠實極好！！そして、時計の針は16：00を指します
。うぉ～というどよめきで空気が動きます。『Happy New YearBrave New Kaohsiung 2015/1/1 「NEW!再創新高迎新演唱會」』の始まりです。高雄の今日までの頑張りに敬意を示し、復興を信じ、「加油
」と伝えようと思います。そして、天に召された命への鎮魂を込めて…。