おしまいのデート
瀬尾まいこ
あらすじ📖
中学三年生の彗子は両親の離婚後、月に一度、父の代わりに祖父と会っていた。公園でソフトクリームを食べ、海の見える岬まで軽トラを走らせるのがお決まりのコース。そんな一風変わったデートを楽しむ二人だったが、母の再婚を機に会うのをやめることになり……。表題作のほか、元不良と教師、バツイチOLと大学生、園児と保育士など、暖かくも切ない5つのデートを瑞々しく描いた短編集。
(表紙裏より)
心に残った言葉💙
p.25 だけど、ごまかせる程度のことだったらいいじゃないか。たいして問題はないってこと
p.31 生きていればどんなことにも次はある
p.74 あなたとの玉子丼があったから、父さんは告知されていたより、長く生きたんよ
p.74 本当に誰かと天丼をゆっくり味わえるようになるまで、まだまだ頑張らなあかん。
感想✨
色々な形のデートが詰まった短編集。
祖父と孫、元不良と老教師、同じクラスの男子同士、協力して一緒に公園で犬を飼うOLと男子学生、園児と保育士。
どのお話も、2人の関係性が温かくて、ほっこりする。
「ランクアップ丼」が一番好きだった。
どれも切ないけど、前向きになれる、優しい気持ちになれるお話だった。