作家 吉井春樹 366の手紙。 -1506ページ目

[写真]叶見-snap-shot072-


作家 吉井春樹 366の手紙。-叶見-snap-shot072-

[恋文]だめなすきなど。

なんでこんな人を

好きになっちゃうんだろう。



っていうようなね、

好きな人との時間が過ぎたときに

思ってしまう情けなさ。



どんな人を

好きになるかで、

人生の幸せの質は

ちがってくるものです。



でもね、

こんな人、って思ってる、

あなたが好きな人のこと、

ちゃんと見つめてあげてください。




だれを

好きになるのも自由です。



こんな人を

好きにならなきゃ、って、

思えば思うほど

気持ちは遠のくものです。



あなたが

好きになったくらい

魅力がある人のはずです。



だいじょうぶです、

あなたはちゃんと

あなたが心から好きな人と、

しっかりばっちり、

しあわせになれるのです。



いま失いそうな想いも、

つぎ訪れそうな出会いも、

全部があったからこその、

しあわせが巡ってくるはずです。


いまを

信じられなくてもいい。

過去を

疑ってみてもいい。


ただ少し先の、

しあわせな未来を

信じてみるだけでいいのです。

[恋文]つたわらない。

言わなくても

わかってくれてる

そんな気でいたとしても。



思う存分に、

いつも自由自在に、

表現していた気分でいても。



好きの気持ちは、

相手にあふれるくらいに

自分の中にもっていたとしても。



やっぱりね、

言葉にしなければ、

伝わりにくいものです。



たった一度でもいい。

一年に一度でもいい。



やっぱりね、

あたりまえの

ありきたりでもいい

言葉を伝えること。



あなたが

安心しているってことと

相手も

安心してるかどうかは、

まったく別のはなしです。



もしかしたら、

不安だったのかもしれない。

いまももしかして

涙こらえてるのかもしれません。



恥ずかしくっても

いいじゃないですか。

笑われてしまっても

いいんじゃないですか。


それで

傷つくような

あなたではないかもです。



そんなことより

伝えないままで

そこから逃げたままで

大切な人を不安にさせている

いまこの瞬間こそ、

あってほしくないはずです。



あなたの

言葉でいいのです。

ほんの一行でもいい。



好きなら好きと、

ちゃんと声にだして。