[恋文]つたわらない。 | 作家 吉井春樹 366の手紙。

[恋文]つたわらない。

言わなくても

わかってくれてる

そんな気でいたとしても。



思う存分に、

いつも自由自在に、

表現していた気分でいても。



好きの気持ちは、

相手にあふれるくらいに

自分の中にもっていたとしても。



やっぱりね、

言葉にしなければ、

伝わりにくいものです。



たった一度でもいい。

一年に一度でもいい。



やっぱりね、

あたりまえの

ありきたりでもいい

言葉を伝えること。



あなたが

安心しているってことと

相手も

安心してるかどうかは、

まったく別のはなしです。



もしかしたら、

不安だったのかもしれない。

いまももしかして

涙こらえてるのかもしれません。



恥ずかしくっても

いいじゃないですか。

笑われてしまっても

いいんじゃないですか。


それで

傷つくような

あなたではないかもです。



そんなことより

伝えないままで

そこから逃げたままで

大切な人を不安にさせている

いまこの瞬間こそ、

あってほしくないはずです。



あなたの

言葉でいいのです。

ほんの一行でもいい。



好きなら好きと、

ちゃんと声にだして。