山麓の清滝から登山道(参道)を登り続けて、ようやく山頂の愛宕神社本殿に到着です。
途中のケーブル愛宕駅跡地までの寄り道往復と、昼食休憩も含めると、ここまでで2時間50分ほどの行程です。
標高924mの山頂に鎮座する愛宕神社本殿です。
参拝を済ませて、”火廼用愼”のお札も授与して頂き、しばし休憩の後、下山にかかります。
今回は、清滝に下りる参道を往復せずに、愛宕スキー場跡から越畑方面に下りるルートを取り、途中で神明峠への尾根道を下り、水尾の里を経て保津峡駅に至るルートにしました。
愛宕神社の石段下から脇道へと回り、しばらく行くと月輪寺経由で清滝への下山路を分岐します。
月輪寺は訪れたいと思いつつ、なかなか果たせないでいるお寺さんです。愛宕神社よりもさらに参道が険峻であり、下山路で回っても足を痛める方が気になってしまい、今回もコースに入れることを断念せざるを得ませんでした。
さらに北側に目を転じると、丹波山地の山並みも見渡せます。奥側の右手に比叡山が、左奥には比良連峰も少し見えています。
しばらく行くと、高雄神護寺や首無地蔵方面への分岐がありますが、このまま直進して愛宕スキー場跡への道をとります。
なおも林道を進むと、愛宕山の裏側にあったスキー場跡を通過します。
戦前のケーブルカー営業時に開設されたものらしいです。
しかしケーブル愛宕駅からここまで、数キロは離れています。さほど高低差は無いとはいえ、車道らしいものは無かったと思われますので、往時の賑わいを想像できないですね。
さらに林道を進むと、神明峠から水尾の里へ向かう尾根道との分岐にさしかかります。
林道とは別れて、尾根道を進みます。
『返景深林に入り 復た照らす青苔の上』という王維”鹿柴”の一節を思い起こさせる風景が続きます。
ただし『人語の響き』は全く聞かれず、狸公が一匹目の前を横切り、慌てて姿を隠すのみでした(笑)
今登ってきた愛宕山の山並みが迫る峠道を、水尾の里へと下って行きます。JR保津峡駅までの6kmほどは車道歩きが続き、少し膝にきましたが、1時間20分ほどかけて何とか保津峡駅まで辿り着きました。
【終】