【追記あり】なぜ加計だけだったのか ~綾部市長 (4日京都新聞朝刊1面) | 知は力!痴は活力?

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4日付け京都新聞朝刊一面より


 衆院選に向けた、短期連載記事の第一弾を、一面トップにぶつけて来ました。
 京都新聞、なかなかやるなぁ!
(以下記事本文より)
 国は半世紀以上、獣医学部の新設を認めてこなかった。風穴をあけようと、府と京産大は2016年3月に国家戦略特区制度で新設を提案した。(略)
 「加計学園が先に認められても、次があると思っていた」と山崎善也 綾部市長は振り返る。内閣府のヒアリングでも高評価を得るた。2016年11月には、安倍首相が特区諮問会議で獣医学部新設を認める方針を打ち出した。
 ところが、直後に「一校に限る」「2018年4月開学」などの条件が加わる。市職員から一報を受けた山崎市長は愕然とした。「土地や人員確保を考えても、とても間に合わない。」2017年1月、加計学園が事業者として認められた。しばらくして、加計学園理事長と安倍首相の深い付き合いが明るみに出る。(略)
 綾部市での獣医学部構想は、京産大が断念する形で消えた。「事実は分からないし、選考に不満はない」と山崎市長は前置きし、つぶやいた。
 「なぜ加計学園だけになったのか、京産大のどこが駄目だったのか、説明してほしい」
 (記事引用終わり)

 獣医学部新設で、加計学園と今治市に特区制度での誘致に敗れた、京都府北部の綾部市長からのインタビューを、かなり抑揚を押さえ、淡々と記述されています。



『丁寧な上にも丁寧に説明したい ~7月都議選大敗後、首相答弁』
 小見出しも、都議選敗戦の弁以降、先月末の『大義なき解散』に至るまで、アベ首相が一体何を説明してきたか、淡々とではあるが、静かな怒りと告発が込められているようにも思える。
 【以下 追記】そして記事文末のまとめ部分では、
「最大の争点は安倍政治を続けるか否か、だ」と、本質を見誤ることなく、鋭く喝破している。地方紙からの発信ではあるが、結構切り込んだ表現での結論、しかも一面トップの記事で!非常に素晴らしい!!
(追記ここまで)
 
 「お前が国難解散」と前後して、ついに復帰叶わないまま、衆院選には出馬せず政界引退を表明した、谷垣前幹事長のお膝元の市長の声でもあることに、留意いただければと思います。
 いずれにせよ、衆院選を前に、地元紙が良質な短期連載記事を立ち上げたことに、非常に歓迎し期待したいと思います。