熊日新聞社発行の資料によると、45年程前、僕が住む大津町にある西弥護免遺跡(弥生時代の集落跡)から約300点の鉄器が出土した、とあります。300点!鉄器!?弥生遺跡から!?
これが全部輸入品だとすると、逆にすごくないですか?よほどの権力者ですよ。でも、それなら大津町の歴史に名が残っていてもいいはずですが、そんな話は聞いたこともありません。
住所を見ると僕の家のすぐ近所です。そんな遺跡があるとは、つゆ知らず。鉄器が300点も出た遺跡なら大切に保護されているに違いない。聞いたことないけど、とりあえず行けば分かるだろうと思い、現地を訪れてみました。すると・・・、
住宅地の入り口に一本の棒っくいが立っていました。
![$熊本阿蘇~火の国探訪記](https://stat.ameba.jp/user_images/20130624/09/kzosw/1a/a5/j/t02200165_0640048012586567154.jpg?caw=800)
・・・これだけかい!?
仕方ないので、大津町歴史文化伝承館に行ってみました。出土した鉄器の展示があるかもしれません。
「西弥護免遺跡から出土したものの展示はありますか?」
「はい。ありますよ。どうぞ、こちらです。」
そこには、2~3点の壺のような土器が飾ってありました。
「あの、鉄器はないのでしょうか?」
「鉄器ですか?展示にはないですね。」
「でも、西弥護免遺跡からはたくさんの鉄器が出たんでしょう?」
「あ~・・・鉄は錆びますからね。保存状態が悪くて残ってないのではないでしょうか?」
「ひとつも残されてないのですか?」
「いや~、もしかすると、県の資料館などに保管されているかもしれませんが、とりあえず大津町では持っていませんね。」
「弥生集落から300点もの鉄器ですよ!事の重大さが分かっているのですか?」とは言わずに、そのまますごすごと帰ってきました。
帰って地図を見ていると、遺跡の近くに「多々良」という地名があるではありませんか!なんてこった!
![$熊本阿蘇~火の国探訪記](https://stat.ameba.jp/user_images/20130624/09/kzosw/6f/30/j/t02200124_0800045012586568602.jpg?caw=800)
早速、行ってみました。集落をしばらく徘徊していると、地区の人が集まる公民館がありました。
![$熊本阿蘇~火の国探訪記](https://stat.ameba.jp/user_images/20130624/09/kzosw/3a/95/j/t02200165_0640048012586567155.jpg?caw=800)
入口辺りに何か棒っくいが立っています。近寄ってみると・・・。
![$熊本阿蘇~火の国探訪記](https://stat.ameba.jp/user_images/20130624/09/kzosw/4b/d9/j/t02200165_0640048012586567156.jpg?caw=800)
また、これだけかい!?
でも、ちゃっかり「古代たたら製鉄の里」とか書いてるし。
どうも、古代史というのは軽んじられている気がする訳です。
ロマンなのに・・・。
つづく