パイオニア製ネットワークプレーヤー「N-70A」の改造(その① ノーマル状態の性能) | 「高音質的ホームシアター」

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大分前の話になりますが、パイオニア製ネットワークプレーヤーN-70Aの改造を行い

ましたので備忘録として書いておこうと思います。
こちらも友人からの依頼になりますが、音があまりにも悪いので何とかならないか?
という相談でした。

 

現在はマイナーチェンジ?されN-70AEが最新となりますが、N-70Aは当時、N-50Aの
上位機種として発売され、音質をより重視したアナログ基板や3分割シャーシ構造等々、

非常に興味をそそられる内容の仕様となっていました。
価格帯的には確かマランツのNA8005がライバルだったと思いますが、N-70AにはESS
社製の高性能DAC(ES9016S)が搭載されていた事もあって、自分の所有するNA7004
との音質の違いも含め、非常に気になる存在でした。

 

さて、改造する前にいつものようにノーマル状態での音質確認です。
ネットでも評判がよかったので、かなりの期待を持っての初試聴でしたが、音が出た
瞬間「あら?」ちょっと嫌な予感がしました。
NASに入れてある聴きなれたWAVファイルを何曲か再生してみたところ、期待は失望
へと変わりました・・・。
確かに高域はとても伸びていてステージも広く、高解像度なのですが、とにかく出てくる

音が耳障りで、音量を上げて長時間聴いていられません。

一聴して音の薄さが気になったのですが、中低域が足りないというよりはハイが上がり

過ぎてるようで、”サシスセソ”が耳に刺さります。
友人が「音が悪い」と言った意味が実際の音を聴いてみてよくわかりましたが、物量投入
されたハードウエア構成の割にはなんとも残念な印象です。(汗)

 

実はこの時はまだNA7004は無改造の状態でした。

物足りなさはあるものの、それでもNA7004では普通に音楽が聴けましたが、N-70Aはその

レベルにすら達していない感じです。

良い材料なのに、料理人がダメみたいな状態で、果たして激変するのだろうか・・・とても

不安になりました。