9.1CHシステムにおけるプロロジックⅡzモードとサラウンドバックスピーカーの関係 | 「高音質的ホームシアター」

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ここしばらくの間、映画鑑賞時(BDソフト)におけるAVアンプ(デノンAVR-A100)のサラウンド

モードは7.1CHにフロントハイトスピーカー(ドルビー・プロロジックⅡzハイト)を追加した9.1CH

再生(DTS-HDマスター+PLⅡzモード)がデフォルトになっています。

 

ドルビーPLⅡzハイトはアトモス以降の3Dサラウンドフォーマットとは異なり、リア空間だけ
がリッチになりがちな従来フォーマットにおいて、フロント上方に音源を置く事で前後空間
のバランスを揃えようという考え方だと自分の中で勝手に解釈しています。
実際、サラウンドバックスピーカーを加えた7.1CH再生ではリア空間に対し、フロント上空
が何となく寂しい感じがありますが、PLⅡzハイトをオンにすると途端に部屋全体が音に

包まれたような感覚になります。

 

では、DTS-HDマスター+PLⅡzモードが万能なのかというと決してそうではありません。
確かに上空の前後バランスは良くなるのですが、全体的に音が薄くなったような感じに
なりセンターの定位も落ちてしまいます。
現状、フロントハイトスピーカーのみスモール設定に変更する事で大分使えるようにはなっ
たのですが、録音の良好なソースや爆発シーンの多いアクション映画等ではフロントハイト

を切ってしまって、DTS-HDマスターモードでそのまま鳴らした方が濃厚で気持ちいいサラ

ウンドサウンドが味わえます。

 

PLⅡzハイトのオン・オフによって何でこんなにも音が変わるのだろうか?と今更ながら
不思議に思いまして、アンプの設定を色々と弄ってみたところやっと原因がわかりました。

自分の中でPLⅡzハイトは7.1CHにフロントハイトスピーカー2CHをアドオンした9.1CH

(7.1CH+2CH)だと勝手に想い込んでいたのですが、実はサラウンドバックスピーカーが

繋がっている場合はこれをリアハイトスピーカーに見立て、合計4CHのハイトスピーカーと

定義してしまうようです。
つまり、スピーカーの本数でみれば確かに9.1CHシステムなんですが、音源の論理的内訳

は「5.1CH+4CHハイト」の9.1CHサラウンド再生だったという事です。

注)デノンAVR-A100の場合です。

 

よくよく考えてみると、AVR-A100のサラウンドパラメータでPLⅡzハイトをオンにすると
サラウンドバックの設定が消えてスピーカーの鳴らし方が選択出来ないようになります。
以前の記事でも書きましたようにサラウンドバックスピーカーの持つ効果とその役割はとても

大きいですので、PLⅡzハイトをオンにする事でサラウンドバックが鳴らなくなってしまったと

考えればサラウンド効果の大幅な変化も理解出来ます。

 

ちなみにPLⅡzハイトは現在ドルビーサラウンドに進化?しているそうですが、もしらしたら

あまり評判が良くなかったのかもしれませんね。(汗)

AVアンプの入れ替えはまだまだ先ですので、今後もソースによってPLⅡzハイトをオンオフ

して使っていこうかと思っています。