●編者注：元々ジャーナリストのリンダ・ハウが所有していた円盤の破片と言われるものが正式にオークリッジ国立研究所によって分析されたものである。以前から私のブログでもコメントしているが、これはフェイクの破片であり元々出所の怪しいものであった。リンダ・ハウはこの物質にある特定の条件下で電磁波を放射すれば浮遊するとか色々な講演会や著書でトンデモ発言していたものである。日本の科学的知識に疎い研究家でも丸呑みして信じている方もいた。
●米国防総省がエイリアン飛行船の物質(破片）に関する報告書を発表
オークリッジ国立研究所の科学者たちは、その金属くずを調査し、マグネシウム合金に関する20世紀の実験に失敗しただけで、エイリアンではないと判断した。
By Matthew Gault 更新日: 2024年07月11日｜
国防総省のUFO調査部門ＡＡＲＯが、長い間エイリアンの飛行船の破片と考えられてきたものの起源に関する新しい報告書を発表した。ネタバレ：それは違う。
木曜日のプレスリリースによると、国防総省のUFO調査官である全領域異常解決局（AARO）は、2022年に地球外航空機とされるサンプルをオークリッジ国立研究所に送った。
オークリッジ研究所はこのサンプルを2年間調査し、4月にAAROに報告書を送った。このサンプルは、より軽く、より強い航空機を作るために20世紀に作られた実験材料の長いシリーズのひとつに過ぎないのだろう。
「この標本は、1947年に墜落した地球外生命体から回収されたもので、テラヘルツ波導波管として機能し、反重力を発生させるなど、驚異的な特性を示すとされている」とAAROはプレスリリースで述べている。
「入手可能なすべての証拠を考慮し、AAROはこの標本が試験体、製造製品または副産物、あるいは[マグネシウム]合金の特性を評価するための航空宇宙性能研究の材料成分である可能性が高いと評価している。
報告書によれば、UFOの機体の一部と推測されるものは、通常のマグネシウム化合物に過ぎない。
「この試料の出所、保管経路、最終的な目的は不明のままであるが、その化学的、構造的組成と特性の現代的で強固な分析は、その出所が地球外であることを示しておらず、また、調査された材料がテラヘルツ導波路として機能する可能性のある純粋な単結晶ビスマス層を持っていたことを示すデータもない」とオークリッジは報告書で述べている。
オークリッジ国立研究所 報告書の一部抜粋
調査された試料の出所は、ブリンク182のフロントマンでUFOマニアのトム・デロンゲが代表を務める独立研究組織、ＴＴＳＡトゥー・ザ・スターズ・アカデミーである。同団体はプレスリリースの中で、"この材料は明らかに構造化された厚さわずかミクロンでMgZnとBiの明確な層で設計されている"、"このような構造化された材料の組み合わせは前例がない "と述べている。
オークリッジは、トゥー・ザ・スターズがこの物質を調査することに同意した後、この物質を調査することに同意した。
"この試料の長い保管の連鎖を検証することはできないが、この試料に対する一般の人々やメディアの関心は、科学的方法に従った透明性のある調査を正当化するものであった "と報告書は述べている。
"この試料の物理化学的特性は、"慣性質量の減少"（すなわち、浮遊または反重力機能）が可能な材料であると主張されており、おそらく材料のビスマスとマグネシウムの層がテラヘルツ導波管として機能することに起因している"
AAROとオークリッジは、この材料は20世紀の新しい航空宇宙合金の初期のテストである可能性が高いとしている。「1915年に始まり、第二次世界大戦中にピークに達した。」
「AAROはプレスリリースの中で、「多くの実験用（マグネシウム）合金は、試験時にはよく理解されていなかった理由、例えば応力腐食割れで失敗した。「当然のことながら、失敗したマグネシウム合金の記録はほとんどない。
AAROもORNLも、この試料の歴史的起源を確認することはできなかった。
プレスリリースもオークリッジの報告書も、ニューメキシコ州ロズウェルについては触れていないが、サンプルの回収時期を1947年と特定していることから、To The Starsにサンプルを提供した人物は、そこが起源であると主張している可能性が高い。
AARO（全領域異常解決局）の発表した報告書
全領域異常解決局
オークリッジ国立研究所の金属試料分析の補足
2024年7月
概要
2022年、全領域異常解決局(AARO)はオークリッジ国立研究所(ORNL)と契約し、マグネシウム(Mg)合金試料の材料試験を実施した。
この試料は、1947年に墜落した地球外生命体から回収された部品であると公言されており、テラヘルツ導波管として機能して反重力能力を発生させるなど、驚異的な特性を示すとされている。
2024年4月、ORNLはこの試料の元素特性と構造特性を評価するための研究手法を文書化した調査結果のサマリーを作成し、AAROのウェブサイトで公開した。
ORNLは、この試料は地球由来であり、テラヘルツ（THz）導波管として機能する理論的要件を満たしていないと評価した。
AAROはORNLの評価に同意し、この標本が起源であると考えられる歴史的背景を説明するために、この補足資料を提供する。この試料の特徴は、20世紀半ばのMg合金の研究開発プロジェクトや実験的製造方法と一致している。
ORNL材料試験
AAROはORNLと契約し、材料測定を実施した：
この試料が地球起源かどうか。
この試料がテラヘルツ導波管として機能するかどうか。
ORNLは試料中のMgと鉛（Pb）の同位体比を測定し、その値を質量標準と比較した。物質の同位体組成から、その起源や歴史に関する貴重な情報を得ることができる。この試料のMg同位体組成は、動力学的分画を経た陸上物質として予想される値の範囲内であり、陸上起源である可能性が高いことを示唆している。
鉛の同位体比は地球上の鉛に見られる比と一致しており、この結論をさらに裏付けている。ORNLは、この試料の同位体組成は特筆すべきものではないと判断した。この試料のMgとPbの比は、製造された材料の標準的な値の範囲内であり、この材料が特異なものでも珍しいものでもないことを示している。
元素分析と構造分析は、構造物が導波路の特性を持つかどうかを判断するのに役立ちます。導波管は、波の伝搬を妨げ、方向付ける構造である。導波管は多くの技術に役立っている。
ORNLは試料の最上層の元素組成と結晶構造を測定し、ビスマス（Bi）がほぼ同量のPbと共存していることを発見した。高分解能元素マッピングによると、試料全体にBiとPbのバンドが繰り返された層があり、亜鉛（Zn）濃度は1～4wt％の範囲で変化している。構造分析
は、BiとPbのバンディングに垂直な柱状のMg粒を示している。
1
Podolskiyらによると、Biは、十分な誘電率(2)を持つ表面間に単結晶層として存在する場合、理論的には導波路として機能する。単結晶層として、Biは異方性と特性を示す。異方性＆特性は、電磁波が異なる軸にわたって不均一に伝播する原因となる。
Podolskiyらは、Biの単結晶層はTHz周波数波を導くのに十分な異方性を持っていると主張している。この試料のPbの混合組成は、結晶構造を変化させた可能性のある加工効果にかかわらず、Biが純粋な層として存在しなかったことを示している。
したがって、この試料の元素特性と構造特性は、理論的に導波管として機能する条件を満たしていない。
ORNLとAAROは、この試料がより大きな物体の断片であるかどうかを判断できなかった。しかし、この試料の剥離、酸化、構造的特性は、長期間にわたって環境や機械的ストレスにさらされたことと一致している。現在の形では、この標本はおそらく元の構成、状態、用途を表していない。
このような複雑な要因にもかかわらず、AAROはORNLの調査結果から2つの明確な結論を導き出した：
第一に、試料の物理的性質は地球由来の物質と一致する。物質は、地球上の条件で形成され、それにさらされると、予測可能な同位体比の特徴を示す。この試料の同位体比シグネチャーは地球由来のシグネチャーと一致しており、予想される星間シグネチャーを示さない。
第二に、この試料の構造的・元素的特性は、理論的に導波管として機能するのに必要な異方性ε特性とは矛盾している。
歴史的背景と考えられる起源
1915年に始まり、第二次世界大戦中にピークを迎えたMg合金の国内研究は、機体、エンジン、兵器、運搬システム用として広く行われていた。当時、研究者はマグネシウムの腐食やその他の故障メカニズムについて十分に理解していなかった。91011 多くのプロジェクトで、Mg中に1～4wt.%のZnを含むマグネシウム-亜鉛（Mg-Zn）合金が研究された。
12. 13 14 他のプロジェクトでは、耐食性に関するMg合金へのPbとBi添加物の影響について研究された。この研究では、PbとBiは表面張力が低いため表面に集中し、この試料に見られるバンディングと一致することがわかった15。
この試料の結晶粒構造、Zn濃度、Bi/Pbのバンディングも、不純物を含む可能性のある真空チャンバー内での蒸着など、平衡状態から外れたプロセスと一致する。
1970年以前には、蒸着製造技術は十分に成熟しておらず、原始的な薄膜を達成することは困難であった。16 17
研究、開発、試験、評価は試行錯誤の繰り返しである。この
試行錯誤の繰り返しである。
故障モードを特定する。歴史的に、科学界は失敗した実験を広範囲に記録してこなかった。
実験が行われた。多くのMg合金の実験が、試験時点ではよく理解されていなかった理由、例えば応力腐食割れで失敗した。
例えば応力腐食割れなどである。
18 19 20 21 当然のことながら、失敗したMg 合金設計の記録は乏しい。
設計の記録は乏しい。AAROもORNLも、試験片の歴史的な出自を確認することはできなかった。
検証不可能な、相反する個人の証言が、その文書化されていない連鎖を複雑にしている。
2
保管。この標本が特定の研究プロジェクトによるものであるかどうかにかかわらず、この標本は20世紀半ばのよく記録されたMg合金の研究プロジェクトと一致しており、それ以外は特筆すべき点はない。
結論
AAROは、試料の同位体組成が地球起源を示すというORNLの所見に同意する。AAROはまた、試料の物理的および元素的特性がテラヘルツ導波管として機能するものとは相容れないというORNLの所見にも同意する。AAROは、入手可能なすべての証拠を考慮し、この試料は試験体、製造製品または副産物、あるいはMg合金の特性を評価するための航空宇宙性能研究の材料成分である可能性が高いと評価している。
1 (U) Journal article, Journal of Modern Optics; Podolskiy, V. A., Alekseev, L. V., & Narimanov, E. E.; 03 MAY 2005; Strong Anisotropic Media: the THz Perspective of Left-handed Materials; Vol.52(16), pp 2343-2349.
2 (U) 同上。
3 (U) Report, DOE OSTI Technical Report; Johnson, H.A.; 01 JUN 1954; Experimental Magnesium Alloys. Part 2. Wrought Alloy Survey of Minor Additions to Selected Mg-Base Alloys; https://www.osti.gov/biblio/4408202; Accessed 15 FEB 2024.
4 (U) Journal article, The Astrophysical Journal; Nguyen, A, Messenger, S.; 01 APR 2014; Resolving the Stellar Sources of Isotopically Rare Presolar Silicate Grains through Mg and Fe Isotopic Analyses; Vol.784:149, pp 1-15.
5 (U) Journal article, Earth & Planetary Science Letters; Chakrabarti R. & Jacobsen S.; 01 MAY 2010; The isotopic composition of magnesium in the Inner Solar System; Vol.293, pp 349-358.
(U)雑誌論文, Earth & Planetary Science Letters; Higgins, J. A. & Schrag, D. P.; 03 NOV 2012; 深海炭酸塩堆積物と間隙流体における新第三紀海水化学と自然形成の記録; 357巻, pp 386- 396.
(U) Journal article, Reviews in Minerology and Geochemistry; Teng, F.-Z.; 01 MAR 2017; Magnesium Isotope Geochemistry; Vol.82, pp 219-287.
8 (U) Journal article, The Astrophysical Journal; Hoppe, P, Leitner, J, Kodolanyi, J; 10 DEC 2018; New Insights into the Galactic Chemical Evolution of Magnesium and Silicon Isotopes from Studies of Silicate Stardust; Vol.869:47、
pp 13
(U) Journal article, S. A. E. Journal (Transactions); Welty, G.; 01 MAR 1932; Magnesium Alloys in Aircraft-Engine Construction; Vol.27, pp 112-115.
10 (U) Report, Light Metals and the Thermal Frontier; Perry, R.L.; 1955; History of Wright Air Development Center, 1 July-31 December 1955, Vol.3, pp 1-68; Box A3016, Wright Patterson AFB, Dayton, OH.
11 (U) Missile, Hughes Aircraft Co.; 1954-ca.1962; Falcon GAR-1 Air-to-Air Missile; Inventory No；
材質：マグネシウムの外皮、本体とフィンはガラス繊維強化フェノールプラスチック; https://www.si.edu/object/missile-air-air-falcon-gar-1:nasm A19580099000, Accessed 17 JUN 2024.
12 (U) Report, DOE OSTI Technical Report; Jones, J B.; 01 OCT 1951; Ultrasonics Applied to Solidification And Solid- State Transformation; https://www.osti.gov/biblio/4394795; Accessed 15 FEB 2024、
13 (U) Report, Rensselaer Polytechnic Institute; Jones, A., Lennon, J. H., Nash, R. R., Chang, W. H. & MacPeek, E. G.; 01 SEP 1952; Magnesium Alloy Research Studies; https://apps.dtic.mil/sti/tr/pdf/ADA075877.pdf; Table XVIII pp 70; Accessed 15 FEB 2024.
14 (U) Report, DOE OSTI Technical Report; Taylor, Henry F. and C. F. Flemings; 01 OCT 1956; Factors Affecting the Fluidity And Hot Cracking of Magnesium Alloys. 対象期間： 対象期間：1955 年 6 月～1956 年 6 月；
https://www.osti.gov/biblio/4354056; Accessed 16 FEB 2024.
3
●Pentagon Publishes Report on Material From an Alleged Alien Aircraft
Oak Ridge National Laboratory scientists studied the scrap of metal and decided it’s just a failed 20th century experiment into magnesium alloys and not alien at all.
By Matthew Gault | Comments (23)
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The branch of the Pentagon tasked with investigating UFOs published a new report on the origins of what’s long been thought to be a piece of an alien aircraft. Spoilers: it’s not.
The All-domain Anomaly Resolution Office (AARO)—the DoD’s UFO investigators—sent a sample of an alleged extraterrestrial aircraft to Oak Ridge National Laboratory in 2022, according to a Thursday press release. Oak Ridge studied the material for two years and sent its report to the AARO in April, and the conclusion is that the sample is probably not alien at all. It’s likely just one in a long line of experimental materials from the 20th century crafted in an effort to make a lighter and stronger aircraft.
“This specimen has been publicly alleged to be a component recovered from a crashed extraterrestrial vehicle in 1947, and purportedly exhibits extraordinary properties, such as functioning as a terahertz waveguide to generate antigravity capabilities,” the AARO said in the press release. “Considering all available evidence, AARO assesses that this specimen is likely a test object, a manufacturing product or byproduct, or a material component of aerospace performance studies to evaluate the properties of [magnesium] alloys.”
According to the report, the speculated piece of a UFO aircraft is just a normal magnesium compound.
“Although the origin, chain of custody, and ultimate purpose of this specimen remain unclear, a modern and robust analysis of its chemical and structural composition and properties does not indicate that its origin is non-terrestrial, nor do the data indicate that the material examined ever had the pure single-crystalline bismuth layer that could possibly have acted as a terahertz waveguide,” Oak Ridge said in its report.
The source of the studied specimen is the To The Stars Academy, an independent research organization headed by Blink-182 frontman and UFO fanatic, Tom DeLonge. The organization said in a press release that “the material is clearly engineered with distinct layers of MgZn and Bi at structured thicknesses only microns thick” and “there is no precedent for this structured combination of materials.”
Oak Ridge agreed to look at the material after To The Stars consented to have it studied.
“Although the long chain of custody for this specimen cannot be verified, public and media interest in the specimen warranted a transparent investigation that adhered to the scientific method,” the report said. “The specimen’s physiochemical properties are claimed to make the material capable of “inertial mass reduction” (i.e., levitation or antigravity functionality), possibly attributable to the material’s bismuth and magnesium layers acting as a terahertz waveguide.”
The AARO and Oak Ridge say the material is likely an early test of new aerospace alloys from the 20th century. “There was widespread domestic research on [magnesium] alloys for airframes, engines, weapons, and delivery systems starting in 1915 and peaking during World War II,” the organizations reported.
“Many experimental [magnesium] alloys failed for reasons not well understood at the time of testing, e.g., stress corrosion cracking,” the AARO said in its press release. “Unsurprisingly, records of failed [magnesium] alloy designs are scant. Neither AARO nor ORNL could verify the specimen’s historical origin. Unverifiable, conflicting personal accounts complicate its undocumented chain of custody.”
Neither the press release nor the Oak Ridge report mention Roswell, New Mexico, but pinpointing the recovery date of the material to 1947 makes it likely that whoever gave the sample to To The Stars has claimed that’s where it came from.
The Roswell crash is a foundational myth among UFO fans and conspiracy theorists. The short version is that something crashed in the deserts outside of Roswell, New Mexico. The Air Force recovered pieces of it and said it was a weather balloon. But others have long believed it was an alien spacecraft.
That incident kicked off decades of panic and interest in strange lights in the sky. That interest picked up again in recent years after a number of high-profile sightings by U.S. Navy pilots and the publication of declassified videos of strange aerial phenomena. U.S. legislators tasked the Pentagon with figuring out why so many people reported seeing strange lights in the sky. In response, the Pentagon formed the AARO in 2022 and it’s been investigating what it called Unidentified Aerial Phenomena (UAPs) ever since.
It’s published several reports but has, as of yet, failed to uncover proof of extraterrestrial or interdimensional visitation of America.
@Kz.UFO現象調査会