ビューティー・インサイド | 今日も映画馬鹿。

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映画あれこれ。ときどき音楽。たまに戯言。おまけに麺。






主人公カップルの男性役を

123人で演じる異色ファンタジック・ラブストーリー




ビューティー・インサイド
THE BEAUTY INSIDE     뷰티 인사이드 



 を観て来ました。

















かなり荒唐無稽な物語りながら

魅力的なヒロインを道案内役として的確に配置して

恋愛は外見か内面かと云う普遍的なテーマを

かつて無かったアプローチで導き出す中々奥深い恋愛劇になりました。










突然、18歳の時から毎朝目が覚めると

外見が変わるようになってしまった家具職人のウジン 。

ハゲのオッサンだったり、イケメンだったり、老人だったり

外国人だったり、子供だったり・・・

男女をも伴わないその変化に順応して

ネット注文で仕事をこなしながら隠れる様に暮らして来たウジンでしたが

家具店で働くイス( ハン・ヒョンジュ )に想いを寄せます。



韓国人の若いイケメンで目覚めた時を狙いウジンはイスにアプローチをかけ

何とかデートに誘い出した後に数日寝ないで二人の時間を楽しみ

彼女も誠実なウジンに惹かれて行きますが一生寝ない訳にもいかず・・・



母親と親友だけがウジンの真実を理解していると云う設定を巧みにコテとして使い

真実を知ったイスが、日々変わるウジンに順応して行ったかに思えたのですが・・・















「  監視者たち  」での可憐さにノックアウトされてしまって以来

ハン・ヒョンジュさんは、韓国で一番好きな女優さんです。

「 MIRACLE デビクロくんの恋と魔法 」で日本映画にも進出していて

ご本人が、是枝裕和監督の作品に出たいと公言しており親近感が更に増しています。



本作では、演技派としても存在感を示し今後なお注目です。













中盤でウジンを演じる一人として上野樹里さんが登板しています。

イスがウジンへの想いを確信へと繋ぐ重要な位置付けの役柄だったのが、何より嬉しいです。

出番は少なくても上野樹里さん自身も好演して印象を残します。





ある意味SFファンタジー的ラブストーリーながら

その異端な佇まいを感じさせずに

外見と内面の恋愛事情にきっちり結論を諭す人間ドラマとしても成就させた

CM界出身のパク・ジョンヨル監督のこれが初監督作とは思えない手腕が光ります。





本作の元ネタは、

2013年カンヌ国際広告祭でグランプリを受賞した

インテル×東芝のソーシャルフィルム「 The Beauty Inside 」だそうで

日本で生まれた優れたものを先に韓国映画にヤラレテしまった事は残念でなりません。




















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