台湾の新鋭女流クリエーター
姜秀瓊 チアン・シウチュン 監督 による日本映画
さいはてに
~やさしい香りと待ちながら~
を観て来ました。
良い映画だとは思います。
しかし、今ひとつ食い足りない感じでした。
それぞれ事情を抱えて色んな意味でギリギリな生活を送る人たちが
運命的に出会い影響されながら次の人生のステップを導き出す映画にしては
それなりの感動で終わってしまった感がとても残念な作品でした。
永作博美 さん と 佐々木希 さん と云う意外なコンビネーションも悪くはありません。
しかし話の流れが唐突な部分が多くそれぞれのエピソードを処理し切れてない脚本と
折角の能登半島オールロケを生かし切れない映像に映画らしさを感じられず
友情出演なのに絶対に不要な 永瀬正敏 さん のキャラクターなどの
負の要因がどうにも作品の流れをを停滞させてしまって感情移入が出来ませんでした。
何よりメインテーマである 珈琲 の香りが漂ってこずに
観終わって珈琲を飲みたいと思えなかったのが致命的です。
良くなる背景は揃っていたのに実に勿体ないとしか言いようがありません。残念。