人間の人生を左右するのは、
①星の定める運命。②物理的な優劣。
③思念が引き寄せる吉凶。
星の定めは生かすも殺すも自分次第なので、有利な星の配置でも成功者は少数であり、普通レベルに収まるのが多数。
逆に不利な星の配置でも多数が普通に踏みとどまり、失敗者は少数派だろう。
この有利を生かせない上の下と不利を穴埋めする下の上は共に中間層、普通人を形成する。
彼らは特徴のない普通の人生を送るが、ホロスコープを見るとそれなりに特徴があり、良くも悪くも星の作用を不発にしている。
それは日本の横並び主義の現れだろう。
才能があっても生かせず埋もれるのはジェンダーバイアスと似ている。
占星術が当たらない内の何割かは自分を信じられない萎縮が原因だと思われる。
ここぞという時に勇気をもって行動しなければ人生は切り開かれないし、それができる人間が成功する。
勇気は③思念の領分でもある。
ただし勇気だけで成功できるほど人生は甘くないのも事実。
精神論で勝てるなら宗教国家は常勝だろう。
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人生の成否を極端化させる要因は星の配置の他にもあり、それは身体的な優劣だろう。
大谷翔平選手のような恵体に生まれればライバルに負けることはなく、生まれた時点で勝ち確だ。
逆に身体障害者に生まれた場合、ピアニストの辻井伸行さんのような特別な才能、政治家の乙武洋匡さんのような特別な意志力がなければ世間の逆風に負けてしまうかもしれない。
知的障害ならどうにもならないだろう。
容姿の美醜老若も人の印象と待遇を左右し、人生を分ける。
人種や性別も同様で、身体の物理的条件が星の定めを越えて人生を決定付けることが多い。
だからこそ医療は人類の叡知の結晶であり、物理的技術の発展により病や障害、美醜老若を克服したら人生は一変する。
昨今の美容医療の流行もそれを反映している。
美容整形は現代の錬金術と化している。
美醜克服の古典的手法としてメイク、化粧があるが、自信が上がるなど精神的効果も高く、③の領域に足を踏み入れている。
そのルーツは入れ墨など古代の呪術だろうか?
化粧=粧(よそお)い化ける行為を筆頭にファッションには魔術的な効果がある。
それを気にしない人はダサいと馬鹿にされるが、それはドーピングが当たり前の世界から見た逆転現象と言える。
この「知ってるだけで得をする」のは健康や美容だけでなく金融や経済の分野にもあるが、物理現象を扱う技術は勉強が力を発揮する数少ない領域であり、生まれつきの運命や才能がものをいう霊能とはそこが根本的に異なる。
身体能力にしても武器や武術で弱者が強者に勝てる要素があり、北朝鮮が核武装を試み、その費用を工面するため世界各地で違法な集金を繰り返すのは金→武力→権力→幸福が一直線に繋がっているからだ。
物理的世界では学問的努力、勉強が正攻法だと分かる。
(国家における武力は普通の生活者においては美醜の美力であり、その意味で美容は正しく「武装」である。)
それゆえ現実社会の普通の人たちは物理現象を改良する科学技術を信奉し、①の占星術や③の思念術を軽視する。
確かに物理的に改善できるならそれに越したことはなく、大病を患ったときは宗教じみた民間療法より科学に裏打ちされた現代医療に頼るべきだろう。
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それでも困難に直面した力なき者たちが③の思念術にすがるのは、この世には思念がもたらす吉凶があるからだ。
思念術とは何かと言えば、地球や人の思念により引き起こされる吉凶現象を意図してコントロールできる技術を想定して私が呼んでいる。
思念の最大は地球のそれであり、龍脈を通してパワースポットに湧き出し、その思念エネルギーが集まって初期の精霊や神仏になる。
それに人が名前を与え、名前に付随する属性や人格を与え、彼らは晴れて人格神となる。
それらは人間に崇められ、その信仰心からも思念エネルギーを集め、霊力を伸ばす。
それが多神教の神々の正体だろうと私は推測する。
彼らは輪廻転生する魂を持たず、地球滅亡のその日まで与えられた人格を生きる。
思念が本体から分離し、独立的に動き、物理世界に干渉するのは人から発したそれも同じ。
生き霊や呪いはそのようにして出来ているし、念力やポルターガイストも同じ原理と言える。
人の思念には周波数、波長があり、それが同期すると人は互いに引き寄せ合い、吉なら運命の出会い、凶なら不幸な事件事故となる。
人から発した思念が物や場所に宿り、多くは凶事を呼び寄せ、逆パワースポットになるのも思念の持つ強い力の仕業であり、その発生源が死者の残留思念だと心霊スポットになる。
霊が見えるとは死霊の思念と波長が合うということであり、霊感とは思念の周波数を自由に調整できるのと同義だろう。
神頼みとはそのような霊能者が地球思念と人の信仰心の集合体である神仏に波長を合わせ、交渉するものであり、本物は実体として神と対話する。
この思念や霊にまつわる半物理的現象を現代科学ではいまだ解明できず、証明できないものは存在せずの理屈のもと③を扱う宗教、スピリチュアルは普通の人たちから胡散臭がられ、遠ざけられる。
それはある意味正常な反応だが、思念が引き寄せる吉凶という人生を左右する大いなる力の半分を見ないということであり、彼らお得意の「知ってるだけで得をする」の精神に反するだろう。
ただ思念術は「知らないから損をする」というわけでもなく、現状好事家の趣味の域を出ない。
思念術自体体系化せれておらず、占星術以上にそれを統合し、極めてやろうなんて思う探求者はまれだ。
ちなみにおまじないやジンクス、呪術は思念のイメージを決まり事や物品で補強し、イメージングによる引き寄せを起こしやすくしている。
信じる者は救われるで、プラシーボ効果も思い込みの力がもたらす実現力を示している。
愛されて育った人は吉のイメージを持ちやすく成功しやすい一方、虐待された人は凶のイメージにより自分を卑下し、負の実現により不幸を呼び込む。
子育てとは親が自分の思念を子供に注ぎ込む行為であり、その結果は自分に返ってくる。
成人後の犯罪は本人の責任とされるのが一般的だが、親が虐待したなら親の責任は重大である一方、成功者の親の功績ももっと誉められていいだろう。
ただ親子間の星の相性というものもあるので、そこは①の星の定めも影響するが。
①②③は独立しつつ相互に影響し合うのでややこしい。