度数星占で相性を調べて分かったのは、誰かを好きになるのも嫌いになるのもほぼ全て星が決めている、ということ。
人は運命システムという鳥かごに囚われた鳥であり、鳥かごの持ち主、鳥の飼い主の支配下にある。
それを痛感した。
私が好み、愛した人も文学も音楽もほとんど私の主星や吉星が効いていた。
嫌いな人は概ね凶星がのし掛かっていた。
人は想像以上に星に支配されている。
愛憎までシステムに操作されてるなら人に自由意思はあるのだろうか?
人が誰かを好きになるのはほぼ太陽、ジュノー、セレス、月、金星が決めている。
影響力は太陽、ジュノーが図抜けており、次がセレス、月、最後に金星。
太陽、月は主星、ジュノー、セレス、金星は吉星。
主星と吉星が点(0度)か線(180度)で重なると高い確率で対象を好きになる。
しかしそこに凶星(土星、キロン、トラサタ、火星)が乗ると好感度が下がり、なんか嫌な感じがして目が覚める。
それでも太陽×ジュノーのコンボは強力で、これ一つあるだけで凶星の悪影響が薄まる。
また金星と火星のコンボも陰陽和合の強烈な引力があり、まるで磁石だ。
なので太陽ジュノー、セレス月、金星火星の三組が好相性を探る上で重要と言える。
凶星である土星やトラサタは対象と明確な上下関係や利害関係があるとき、吉星のような働きをする。
相手を尊敬するとき土星は師匠となり、厳しい指導も愛情と錯覚する。
尊敬でなく実利を与える相手にも土星は好感度に転換される。
しかし師匠の権威が衰え失望したとき、亭主関白な配偶者が失職したときなど金の切れ目が縁の切れ目になる。
土星やトラサタによる封建的な信頼関係は破綻したとき、まるで初めから嫌いだったかのように敵対する。
一方吉星による固い信頼はたとえ相手が零落しても見捨てず、愛をもって支えようとする。
その好例は佐々木希さんと渡部建さんだろう。
佐々木希。1988年2月8日
渡部建。1972年9月23日
希ジュノー金星ヘッド、建太陽冥王星水星火星
希太陽セレス、建金星
ジュノー太陽の強烈な好感が希さんから渡部さんに向いており、見捨てるわけがない。
希さんの金星と渡部さんの火星が陰陽和合しており、磁石のように引っ付いて離さない。
希さんは渡部さんの魅力を愛し、渡部さんは希さんの人格を好む。
渡部さんの冥王星が希さんのジュノー金星に乗っかってるが、むしろ渡部さんの太陽を強化し、希さんには教祖のような頼もしさを感じさせる効果があるだろう。
また土星やキロンなど凶星が互いの主星や吉星に乗っておらず、これも好相性を決める重要なポイントだ。
折角の吉星の絡みも凶星に足を引っ張られるケースは多々ある。
それがなく、おおむね吉星ばかり乗る佐々木希・渡部建夫婦は最高の相性であり、多目的トイレ不倫があっても別れなかったのは希さんが元ヤンで情に厚いからでなく、星の定め以外の何物でもない。
度数星占は一撃必殺であり、星の作用が発現したときの影響力は決定的となる。
それはまさに運命であり、占星術を知らなければ神を畏怖したことだろう。
しかし我々は運命システムが何なのかをすでに知った。
そうなると鳥かごの持ち主を意識し、囚われの身からなんとか抜け出したいと希求するのが鳥の本能だ。
占星術は帰巣本能を刺激するためにあると私は思う。