一般的な占星術の理論ではハウスの起点は牡羊座だ。
だから今回の海王星イングレスを新たなステージへの移行と見なす占い師が多い。しかし私の提唱するΦシステムでは起点は水瓶座だ。
現在奇しくも冥王星がその位置にあり、そのスタート効果を海王星のそれと誤認してるのが既存の占星術だろう。
では海王星が水瓶座に入ったのはいつか。
それは1998年3月であり、面白いことにこんな事件が起きている。
Wikipediaより。
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大蔵省接待汚職事件とは、1998年に発覚した大蔵省を舞台とした汚職事件である。大蔵省の職員らが銀行から接待を受けた際に、中国人女性が経営する東京都新宿区歌舞伎町のノーパンしゃぶしゃぶ店を頻繁に使っていた事が発覚した事から通称・ノーパンしゃぶしゃぶ事件とも言われている。
中略
起訴された官僚7人は、執行猶予付きの有罪判決が確定した。この責任を取り三塚博大蔵大臣と松下康雄日本銀行総裁が引責辞任し、財金分離と大蔵省解体の一つの要因となった。
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その前の水瓶座イングレスはどうか。
1835年10月。海王星 水瓶座 1.06
この頃の興味深い出来事はこれか。
Wikipediaより。
モリソン号事件は、1837年(天保8年)7月30日、アメリカ合衆国の商船「モリソン号」を日本の砲台が砲撃した事件。
しかし、このモリソン号にはマカオで保護されていた日本人漂流民の音吉・庄蔵・寿三郎ら7人が乗っており、モリソン号はこの日本人漂流民の送還と通商・布教のために来航していたことが1年後に分かり、異国船打払令(外国船打払令)に対する批判が強まった。
1838年(天保9年) 水戸藩主・徳川斉昭、『弘道館記』に尊王攘夷を示す(草案は藤田東湖)。
Wikipediaより。
蛮社の獄(ばんしゃのごく)は、天保10年(1839年)5月に起きた言論弾圧事件である。高野長英・渡辺崋山などが、モリソン号事件と江戸幕府の鎖国政策を批判したため、捕らえられて獄に繋がれるなど処罰された。
1837年8月。海王星 水瓶座 6.76
ここから海王星は魚座に入り、これが起こる。
1846年(弘化3年)閏5月27日、東インド艦隊司令長官ビッドルは2隻の軍艦を率いて江戸湾に入った。
このサイクルの海王星が示す日本人の理想や夢が鎖国体制の撤廃と不平等条約の破棄、日本の自主独立の確立ならその起点は海王星牡羊座でなく海王星水瓶座イングレスに始まってると言える。
逆にΦシステムの最後のサインである山羊座はどうか。
1985年1月。海王星 山羊座 1.48
この年に起きた重要な出来事はこれだろう。
Wikipediaより。
9月22日 - アメリカのニューヨークでG5がプラザ合意。翌日ドルは暴落。元も暴落し、日本円は1ドル200円台から100円台に高騰した。この後日本は円高不況を経てバブル景気へ向かう。
バブルの頂点ではこんなことも。
https://co-smart.net/?p=5639
今から25年前の1989年10月31日、毎年クリスマスツリーが飾られるとニュースになる、あのニューヨークのロックフェラー・センターを、三菱地所が約2,200億円で買収しました。
1989年11月。海王星 山羊座 10.06
このあとバブルが崩壊し、1835年頃から始まった国家独立という理想を懸けた欧米列強との闘争のサイクルが終了した。
その最終段階では次のステージの標的かもしれない財務省が暗躍した。
https://diamond.jp/articles/-/60475?page=3
どうでしょう。これで大蔵官僚が「私たちと住専は関係ありません」なんて言ったら、霞ヶ関を出た瞬間、善良な納税者たちからタコ殴りだ。住専は大蔵官僚にキッチリ私物化されていた。つまり住専は、大蔵官僚が自らの利権のために支配下の銀行たちに「つくらせ」、その上で農水省や農協、自民党をも巻き込んだ“利権の温床”にしていたのだ。
でも政府は、そんな国民の声をよそに、住専への公的資金注入を決定した。これを機に、日本では金融機関を公的資金で救済するという悪しき慣習が生まれたのだ。
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そして1998年3月のノーパンしゃぶしゃぶ事件が起き、大蔵省が解体され、2001年に財務省が生まれ、今では財務省解体デモがニュースになっている。
1998年から始まった現在の海王星サイクルは何を理想としているのか?
それと財務省はどう関わるのか?
それはまだハッキリしたことは言えないが、失われた30年が海王星の水瓶座&魚座時代を指すなら喪失した何かを取り返すため、海王星牡羊座時代に理想を懸けた闘争を我々が始めたとしてもなんら不思議はない。
このサイクルが終わるのは2162年だ。
あと137年も同じテーマで海王星が試練をもたらす。
課題が財務省絡みなら「人類と課税」がそれかもしれない。
2163年には我々は税という縛りから解放されているのだろうか?
それは現状では見果てぬ夢だ。
50年後に生まれる子供が死ぬ間際に見る景色を誰が想像できるか?