王の資質を牡羊座11度の「国の支配者」、山羊座27度の「山の巡礼」に絞って調べてみると、有名人や芸能人のうち5割以上の頻度で太陽土星、木星土星の数量星占に表れる。
国の支配者と山の巡礼が社会的成功のパスポートのようになっている。
(破壊、逮捕、敗北も多いがこれは覇道。)
しかし太陽木星にはほとんど出ない。
これは何なんだろうと不思議に思い、大勢の人物を調べ続け、やっと数人見つけた。
・国の支配者
宮沢賢治、萩尾望都。
・山の巡礼
楳図かずお、ミヒャエル・エンデ。
途中から土星のリアリズムとは反対のファンタジーに関係する人を重点的に調べてやっと4人だ。
これは太陽木星に出る王の資質サビアンが社会的成功のマイナス要因になっているように思える。
それほど出ない。
太陽土星、木星土星は土星が絡む。
土星は現実を表し、社会適応を促し、地に足の着いた活動を人に課す。
一方木星はその逆で、非現実を表し、空想の世界に適応させ、フワフワした感覚を持ち主に与える。
それが宮沢賢治であり萩尾望都であり、楳図かずおでありミヒャエル・エンデなのだろう。
かといって他のファンタジー作家を調べても太陽木星に王の資質サビアンを持った人はほとんどいなかった。
ファンタジー関係者にとってすらこの度数は希少だ。
その背後には世に出ない無数の人間がいるように想像する。
宮沢賢治や楳図かずお並みの空想力を持った無名の人たちはどこで何をしているのか?
なぜそう思うのかと言えば、まさしく私の太陽木星に「国の支配者」が出ているからだ。
どうやら私は上の4人と同じく非現実的な人間らしい。
でなければ既存の占術ルールを踏み越えたオリジナル占術を編み出せるわけがない。
我ながら自分の占術体系を異質だと感じている。
木星は9室の高等教育やアカデミズムの支配星だが、かつては12室の霊性のそれだった。
数量星占の太陽木星を見ると、まるで海王星のようなファンタジーとの親和性を感じる。
特に国の支配者や山の巡礼が出た人たちの性質を考えると、土星的な常識を逸脱したアーティストばかりだ。
私もその一人かと思うと、私は土星絡みの数量星占に王の資質サビアンが出た人たちのようには成功しない予感がある。
私のオリジナル占術が世に広まるとすれば、それは私以外の誰かによってだろう。