階段ピラミッドというものがある。
それに似た複合アスペクトがこれ。
1979年2月7日10:00
ヘッド 乙女座 17.90
冥王星 天秤座 19.14
天王星 蠍座 20.86
海王星 射手座 19.96
MC 山羊座 19.60
太陽 水瓶座 17.65
テイル 魚座 17.90
ホロスコープの半円を30度ずつ7つの天体・感受点が占め、三段の階段状になっている。
一番上の60~30~30はセミヨッドであり、不毛アスペクト。
努力が実りにくい。
不妊、難産の宿命的困難さ。
目的が叶ったら奇跡。
中間の120~30~60~30は阻害アスペクト。
対角線が90度の❌。
努力に対して妨害が起こりやすい。
土台部分の180~30~120~30は損傷アスペクト。
対角線が150度の❌。
180度の行動力が仇となり、努力がかえって損傷を招きやすい？
基本的に30度の斜辺を持ったこれらの複合アスペクトは凶と見る。
凡人では30度の不毛さを乗り越えられない。
しかし、その象意を否定するような者もいる。
階段ピラミッドに近いホロスコープの持ち主が1979年2月9日生まれのこの二人。
春日俊彰（オードリー）、降谷建志（Dragon Ash）。
では階段ピラミッドアスペクトは凶ではないのか？
それはまだ分からない。
その答えのヒントは彼らの姓名の良さにある。
春日俊彰。
若年運、風地観（観察眼）。
中年運、風地観。
晩年運、土侮雷（独立独歩）。
対人運、土侮雷。
社会運、風雷益（利益）。
全体運、火風鼎（調和）。
内面B、火地晋（冒険心）。
内面A、火地晋。
家庭運、火雷ぜいごう（噛みつき）。
噛みつき以外欠点なし。
降谷建志。
若年運、沢地萃（人気者）。
中年運、沢地萃。
晩年運、雷地予（快楽主義）。
対人運、雷地予。
社会運、震為雷（才気と殺気）。
全体運、水風井（損傷と修理）。
内面B、土劫地（創造性）。
内面A、土劫地。
家庭運、土侮雷。
損傷の修理以外欠点なし。
修理は全体運なので影響が大きいが、マイナスを補うプラス（人気、才能、快楽＝エンタメ性、創造性）も多い。
という風に私が編み出したオリジナルの姓名判断では相当良い名前だ。
この吉名が階段ピラミッドアスペクトの凶座相を打ち消し、成功に導いたのか？
なら姓名の持つパワーは星の運命力を凌駕することになる。
階段ピラミッドアスペクトの持ち主で不幸に見舞われた人は大概名前も悪い。
これは凶座相と凶画の姓名が合わさって更に不幸を招いたのか？
それとも大成した芸能人は星や名前以外のスペックが高く、それが成功の秘訣か？
恐らくどちらも影響するのだろう。
星、名前、遺伝や育ち（愛着）、その他諸々。
現時点では階段ピラミッドアスペクトの凶意を跳ね返し成功したオードリー春日さんやDragon Ash降谷さんは例外的なスーパースターだと判断する。
その他の凡人はやはり階段ピラミッドアスペクトが一つでもあれば相当危ないと思われる。
その影響範囲の事象を常に警戒するか、完全に諦めるかして人生本体から切り離すことも回避手段の一つだろう。
破綻する寸前まで自分にはその分野で才能がある、成功できると錯覚するからこの複合アスペクトは怖い。
吉凶混合アスペクトとはブレーキとアクセルの同時踏みであり、空回りを意味する。
あるいは目の前の障害物（ブレーキすべき対象）が見えずアクセル全開にして衝突事故を起こす意味。
空回りしても前進する、または障害物にぶち当たっても壊れず突き進めるスーパースターの馬力がなければ、普通の人間は大破する。
それを強く感じるのは就職氷河期世代の土星外惑星の配置だ。
以下のグラフによると特に就職率が悪いのが1998~2005年。
その時期に新卒となるのは1976~83年生まれ。
1976年。
冥王星 天秤座 11.52
天王星 蠍座 7.14（オーブ6）
海王星 射手座 13.61
1979年。
冥王星 天秤座 19.14
天王星 蠍座 20.86
海王星 射手座 19.96
1981年。2003年が最悪の就職率。
冥王星 天秤座 24.29
天王星 蠍座 29.85（オーブ5）海王星 射手座 24.27
1983年。
冥王星 天秤座 29.51
天王星 射手座 8.61
海王星 射手座 28.52
1983年には土星外惑星のなかでは動きの早い天王星が30度間隔から抜けたが、80年前後は強い影響力を持つ土星外惑星がタイトに60~30~30のセミヨッド、不毛アスペクトを組んでいる。
就職氷河期世代は政府の失策が原因と言われるが、それさえも星の導き、自殺教唆によるものではないかと私は考える。
動きの遅い土星外惑星が不毛アスペクトを組むこの時期、他の星や感受点が同じ30度間隔の配置になる確率は他の世代より高く、また影響力も強いため、その凶作用に苦しむ人達も膨大な数に及ぶ。
私が階段ピラミッドアスペクトが一つでもあれば危険だと訴えるのは、それが氷河期世代の不幸の原因だと思うからだ。
他の世代が氷河期世代の就職難を理解できず、上手くいった氷河期世代を引き合いに出して失敗した人を非難する文面がネットに散見されるが、もしかしたら氷河期世代の就職の可否は土星外惑星の不毛アスペクトと30度間隔の複合アスペクトを出生図で組んだかどうかで変わるのかもしれない。
とすれば如実に運が人生を左右している。
運が悪い人を努力が足りないと運の良い人がなじるのは残酷だ。
せめて人生ハードモードの人に対し同情するくらいの優しさは全世代で持ち合わせるべきだろう。
なぜなら階段ピラミッドアスの持ち主のなかで最底辺の者達は、周囲から情け容赦なく窮地に追いやられることで激情に駆られ、テロを起こすのだから。
彼らへの同情は一つの遠回りな自衛であろう。