この「フロー」と想死湧愛の技法は概ね同じようなことを対象にしている。
私がオリジナル占術を複数編み出せたのもどうやらフローやゾーンの閃き力が関与していそうだ。
私は知らぬ間にその思考法が癖になってるのだろう。
ただ想死湧愛はその名の通り慈愛が湧くことを想定している。
閃きが湧くなら「湧閃」と呼ぶべきか。
>1「強い感情を感じる」、
>2「一気にリラックスする」、
>3「目標行動の実施をイメージ」、
>4「動作に入る前のルーティン」
この1の「強い感情」は私のロジックだと絶望に当たる(リラックスは諦観)。
しかし二段階目のトラウマ直視では、そこに生じるのは絶望というより被害体験に対する激情ではなかろうか。
また、未知なる三段階目も恐らく単純な絶望ではない。
大悟者の解脱体験談を読む限り、現時点の推測では一段目の絶望と二段目の激情をミックスした「絶無の激情」とでも言うべき、矛盾した性質が同居する現象が起こるようだ。
意識の停止した絶無に激情の加速度がついたような。
一段目。
社会的現実直視→絶望→諦観(シータ波)→変容(ガンマ波)→慈愛の湧出。
二段目。
内面的トラウマ直視→激情→浄化(シータ波)→変容(ガンマ波)→童心の顕現。
三段目。
実存的自己直視→絶無の激情→瞑想(シータ波)→変容(ガンマ波)→大悟解脱。
この認識も後に修正するかもしれない。
>3「目標行動の実施をイメージ
これは対象が限定され、狭い範囲に意識が集中しているので、前に引用したガンマ波を出す「集中瞑想」に該当する。
>中国の仙道には「六通」といわれる到達点があり、
>(4) 過去を知る(宿命通) 、
>(6) 胎児・幼児期の純粋性への回帰(漏尽通)の「六通」といわれる。
これらは二段目のトラウマ記憶の想起と解消による童心の顕現とほとんど同じことを言っている。
漏尽通は他の解説では煩悩を滅却し、輪廻から解脱することだとあるので、このサイトの説明とは異なる。
ただ煩悩とは大人の理屈で作られた俗世間での欲望のことなので、その滅却が乳幼児の純粋性=童心への回帰と表現しても大差ない。
強いて言えば童心は二段目であり、大悟解脱は三段目だと言うこと。
つまり、このサイトの引用元と他の解説では論じる次元が異なる。
逆に言えば同じ修行法でもレベルによって成果物が異なるということの裏付けか。
>一方では覚醒しながら禅宗・真言宗の高僧、ヨーガ、仙道等の修練者をはじめとして
>逆に「個我意識」や「五欲」の滅却をめざして修練する人々がいる。
>この行為は別の意味では「新皮質」系の脳活動を抑制することで
>生命エネルギーの消費を低減させる「省エネルギー型」生き方である。
この省エネは「絶望=精神的絶食→精神的ケトン体代謝への回路切り替え」と同義だろう。
私の気づきは既に知られたことではあったが、間違っていなかったということか。
改めて想死湧愛の三層を見ると、各種宗教と関連がある。
一段目・・・慈愛、安全基地。→キリスト教や浄土宗。
二段目・・・童心、六神通。→仙道や密教。
三段目・・・大悟解脱。→原始仏教、禅宗。
インチキカルトでない真っ当な伝統宗教は、修行・瞑想によって起こる脳波の高まりにより生じる変性意識状態を取り扱っているようだ。
違いはその深度であり、深ければ深いほど霊的産道を逆行し、地球に生まれる「以前」に退行していく。
それは宇宙を旅する魂が本来の力を取り戻す過程を表している。