体と循環、分断と差別 | 運命ハック

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オリジナル占術を幾つか編み出しましたので、それを用いて不定期に占っていきます。

物事は非常にシンプルにできていて、それに気づくと呆気に取られる。

我々はそれぞれ大小の重層的な環境体に属しており、その内部はエネルギーで循環している。
その循環を滞らせるとエネルギーの届かない末端は困窮し死に向かう。
ゆえに分断と差別がその環境体に破滅をもたらす。

なのに何故分断と差別がなくならないかというと、より低く狭い環境体にとっては一段高く広い環境体の支配権を握り、上下に分断し、上の者が下の者を差別し搾取した方が我が身の利益を最大化できるからだ。
つまり公益を考えない私利私欲の俗物がより高く広い環境体を蝕む。


肉体なら血液循環が酸素や栄養素を全身に行き渡らせる生命線だが、脳の快楽を優先し、甘いものやアルコール、ニコチンなど嗜好品を過度に摂取すると内蔵が疲弊し、末端の血管から病症を発生させる。
また運動不足も血液循環に致命的な悪影響をもたらし、楽をしたいという怠け心が身の破滅となる。

家庭なら家計の大黒柱が外に別の家庭を持つなどして生活費を入れない場合、金という血液循環を滞らせ、家族を困窮させる。
または兄弟間差別をし、上の子は大学に行かせ下の子には我慢させる、あるいは姉は女だからといって短大で済ませ、弟は男だから大学に行かせるなどした場合、心の循環物である友愛・仁・思いやりというものが兄弟間で循環しなくなり、大人になって親の介護や遺産相続で揉める。
無論、親子間や夫婦間の愛情循環が滞ることも家庭崩壊の原因になる。

会社なら給与や名誉の配分が地位や肩書きにより優劣がつき、その差が過度に拡大し、役員報酬ばかり上がって平社員が恩恵にあずかれなければ末端はやる気を失い、業績は下がり退職する者も増える。
それを補おうと洗脳に近い形で愛社精神を刷り込み、過度に働かせれば過労死するか労働問題や訴訟沙汰になり企業のイメージダウンとなる。

地域社会なら住民が祭りなど地域の行事を通して心の交流を巡らす内はいいが、その循環に参加しない新参の移住者が現れ、人数が増えれば地域の平和は乱される。
そこから住民間で待遇の差が生まれ、ご近所問題に発展し事件が起きようものなら地価も下がり、古参の住民は割りを食う。

国家なら為政者が有形無形の身分制度を作り、国民間の金や友愛の循環を阻害し、上の者ばかり富ませ下を顧みないなら、やがて不満が溜まり限界を越えたとき一揆やテロ、革命に発展する。
それが長引けば内戦となり、近隣諸国の介入を招くと元々の為政者が地位を失い、国体が破壊される。

地球全体なら大気や海流といった自然の循環を阻害する有害な化学物質を人類が垂れ流し続ければやがて循環が変化し、予期せぬ形で人間社会に牙を剥き、温暖化や気候の極端化により市民生活まで脅かす。


このように一事が万事「分断と差別による体の循環の阻害」が全ての環境体の生死を分ける。
その主因は環境体意識のスケールが低く狭い卑しい者が分不相応に環境体の意思決定権を持ち、私利私欲のために権力を行使することにある。

こんな単純な話を何故忘れ、見逃し、意識の外に追いやるのか、まことに我々人間は愚かだ。