生きるための腸と脳の栄養補給 | 運命ハック

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オリジナル占術を幾つか編み出しましたので、それを用いて不定期に占っていきます。


こちらの記事でチャクラについて考えたが、
簡単に言えば肉体は生きるための四大欲求の充足と、死なないための三大幸福ホルモンの分泌をチャクラを通して人間に命じている。

その司令塔は四大欲求が腸、三大幸福ホルモンが脳である。
故に腸が欲する食物を適宜摂取するだけでは足りず、我々は脳が欲する幸福ホルモンのため、幸福感という精神的食物の摂取を求められる。


三大幸福ホルモンについてはこちらが詳しい。

>幸福感を引き起こす脳内物質、つまり「幸福物質」は、主に3つあります。
>「セロトニン」「オキシトシン」「ドーパミン」です(他にも「エンドルフィン」という物質もありますが、今回は除外しています)。

オキシトシンは愛情ホルモンであり、心臓チャクラが対応するが、可愛さあまって憎さ百倍の心理に陥れば憎悪の排泄欲となり、肛門チャクラとも関連する。
それはこの論文からも結論付けられる。
「ラット急性ストレス負荷による大腸運動亢進に対する中枢オキシトシンの抑制作用」

これはストレスによる下痢がオキシトシンの投与で収まったという話で、愛憎が表裏一体であることが分かる。

ドーパミンは興奮ホルモンであり、喉チャクラが対応するが、空腹もまたドーパミンの生成に深く関与し、胃チャクラとも関連する。

>さらに研究グループは、ドーパミン神経を調べ、
>空腹のハエでは通常のハエよりドーパミンが多く放出されることを発見。
>適度な空腹によってドーパミンの放出量が上昇することにより、
>学習能力が向上することが示唆されたといえる

セロトニンは安心ホルモンであり、涙を流すことで生成される。

>そうしたストレスで自律神経が乱れた時に、
>バランスを元に戻す役割をもつのが『セロトニン』という神経物質。
>これは、人が涙を流す時に多く分泌されると言われています。

また、セロトニンは満腹感でも生成される。

>セロトニンは、脳内の様々な神経伝達物質に作用して「精神を安定させる」役割を持っていて、
>鬱病や神経症などの治療に使われることで知られていますが、
>実は「満腹感」を感じさせ、食欲を抑制する作用も持っているのです。

つまり、涙に関係する眉間チャクラとエネルギーを貯蔵する丹田チャクラも関連している。
満腹は胃が感じるものだが、胃が膨らみ、垂れ下がることで小腸の位置にある丹田チャクラを刺激する。
セロトニンは90%が腸で作られるため、胃腸の連動がその生成を促す。


まとめると、
愛憎の心臓チャクラと肛門チャクラはオキシトシンで繋がり、
喜怒の喉チャクラと胃チャクラはドーパミンで関連し、
哀楽の眉間チャクラと丹田(腸)チャクラはセロトニンで関連しており、
喜怒哀楽の四字熟語は幸福ホルモンに関して順番通り並んでいる。

以前私は人の四大欲求に関して食欲は獲得の喜と喪失の哀、睡眠欲は維持の楽と妨害の怒でセットとし、喜哀楽怒が言葉としてふさわしい順番だと述べたが、幸福ホルモンの観点ではそのままで良いようである。

喜怒哀楽愛憎の六角形はこちら。
__愛
怒___哀
楽___喜
__憎

愛憎は元々対極にあり、他の線とクロスしてるが、喜怒と哀楽も対極にあり交差している。
この交差、オポジションに着目するなら冬の喜哀から夏の怒楽に流れ、愛憎も春から秋なので、
東洋占術において冬至の冬と立春の春がスタート地点であることと合致している。

ちなみにホロスコープの並びだと、1室が自我の火、2室が経済の金、3室が知性の水、4室が環境の土、5室が享楽の木、6室が苦痛の冥なので、
六つの感情に変換すると怒喜哀楽愛憎で喜怒がひっくり返る。

いずれにせよドーパミン→セロトニン→オキシトシンの順番は同じである。



さて、脳が幸福ホルモンを欲していることは分かったが、問題はその摂取の難易度であり、
人によっては孤独から他者とのスキンシップ、グルーミングによるオキシトシンの生成に困ったり、
日々の生活が退屈なせいで、本来は楽しい体験から生成されるはずのドーパミンの摂取に窮する人もいる。

そのような状況で模索されるのが代替案であり、ドーパミンの場合、嗜好品というものが長い人類の歴史の中で様々存在している。

Wikipedia「嗜好品」より引用。
>嗜好品(しこうひん)とは、風味や味、摂取時の心身の高揚感など
>味覚や臭覚を楽しむために飲食される食品・飲料や喫煙物のことである。

>食品と飲料
>酒
>炭酸飲料・ガラナ飲料
>コーヒー
>茶
>菓子

>非食品
>ハッカパイプ(→禁煙パイプとも)
>タバコ(→紙巻きたばこ・パイプ・葉巻・煙管・水タバコ・噛みタバコ・嗅ぎタバコ・電子タバコ)
>マリファナ

この中で酒やコーヒー、お茶、タバコ、そして菓子も強力にドーパミンの生成を促進させ、日常に自分を元気付ける楽しいことがなくとも作為的に脳内にドーパミンを溢れさせる。
その結果、健康のためカフェインやニコチン、アルコール、糖質を避けるような禁欲的人物と比べ、それらをためらいなく摂取する人はドーパミンによる創造性の活性化や作業効率の向上において圧倒的優位に立てる。

その弊害として嗜好品の過剰摂取により、カフェイン中毒、ニコチン中毒、アルコール中毒、糖質中毒が起き、健康を害することになる。
そのため体にガタが来る中年以降、嗜好品の摂取を渋々止めることになるのだが、その時いかに自分がそれらの力で過剰にドーパミンを発生させ、恩恵に浴していたかを思い知る。

(嗜好品には含まれないが、音楽も古くからドーパミンの供給源として知られ、中毒や副作用、弊害の少ない健康的な代替品として人間社会に浸透している。)


一方、オキシトシン生成の代替品としてはペットが最たるものだ。
また、近年ではアイドルや二次元キャラへの推し活が擬似的恋愛感情によるオキシトシンの生成に寄与している。

ただ、ペットは死ぬし、アイドルは卒業する。
そのロスの破壊力を考えると二次元キャラが流行るのは理に適っている。

セロトニンの代替品はお涙頂戴モノのドラマ、映画、アニメ、ドキュメンタリーなどによる涙活がその典型となっている。

アクションシーンはドーパミンが生成されるため、キャラ萌えする創作物がラストで感涙を誘うなら最高のエンタメであり、かつ最高の幸福ホルモン製造機にもなる。

最近だと鬼滅の刃は萌えて、燃えて、泣ける最高傑作との呼び声も高い。
あれぞオキシトシンもドーパミンもセロトニンも出まくる理想的な娯楽作品なのだろう。


このオキシトシン(愛情)とセロトニン(安心感)は、本来人間関係で自然発生するものであり、その供給源である恋人や友人、家族を作ることは社会統計を見る限りそれほど難しくはない。
ドーパミンを人為的に産み出すための嗜好品の手の込みようと比べれば、オキシトシンやセロトニンを人為的に産み出す手段は工夫が少ない。

セロトニンは日光を浴びたり、散歩など規則的な運動をしたり、しっかり睡眠を取ることで簡単に生成できるので、なおのことその生成に苦労しない。

逆に言えば、現代人はどれだけ無理してドーパミン(楽しさ)を産み出さねばならないのか。
いかに過酷な労働環境に置かれているか、いかにつまらない、苦痛の多い仕事に従事しているかをうかがわせる現実がある。

ドーパミンを故意に産み出す嗜好品の充実ぶりはその裏返しであり、労働の辛さの証明である。



総括すると、腸が命じる食欲、性欲、排泄欲を満たさないと生物として生きていけない。
脳が命じるセロトニン、ドーパミン、オキシトシンを生成させないと人として死にたくなる。

この現実を直視するなら、不幸多めの理不尽でクソゲーな運命生成システムのみならず、
心身の生命維持においても我々人間は難易度の高い無理ゲー、死にゲーをやらされているのではないかと思えてくる。

日本は平均寿命も長く、まだ環境的に恵まれているが、それでも自殺者は後を絶たない。
我々はふと死にたくなるような過酷な現実を生きている事実を忘れるべきでなく、だからこそ日々の幸福ホルモンの摂取を怠るべきではないのだろう。

それを酒やタバコといった代用品で賄うのはドーピングのようで後ろめたいが、楽しさに欠ける日常を生きるしかない立場の人間にとっては嗜好品なくして「やってられない」のが現実である。

そのように不条理なこの世を作り、運営してるのは我々ではないのだから、半ば開き直り、ふてぶてしく居直るのが現実に押し潰されない生きる知恵なのだろう。

ただし、ドーピングに頼り切ると体が壊れるので、それもまた死にゲーの無慈悲なトラップかと思う。
パワーアップアイテムかと思いきや時間差で死に至らしめるという。