上杉鷹山を占う 2 | 運命ハック

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オリジナル占術を幾つか編み出しましたので、それを用いて不定期に占っていきます。

 

今こそ上杉鷹山に学べ

 


さて、上杉鷹山公の続きです。

生年月日: 1751年9月9日。
出生地: 江戸。

出生時間は24時で出してます。

太陽 乙女座 16.49
月 牡牛座 9.67
水星 天秤座 11.38
金星 蠍座 1.07
火星 魚座 23.06
木星 双子座 10.87
土星 射手座 7.58
パラス 天秤座 9.32


今回は数量星占で見ますが、本当は全部の組み合わせを見た方が良いのでしょう。
少なくとも十天体の内、トラサタの三つを除いた七天体を組み合わせた21通りを見るべきなのでしょうが、出生時間が分からないと月の度数も不明ですし、何より数が多いので全ては見てられません。
なので毎回簡易的に太陽をベースに見てますが、やはり舌足らずな面は否めません。

今回はもう少し頑張って火星木星土星の組み合わせも見てみますが、決して無視できる内容ではないので、毎回このくらいは見ないと駄目なのでしょう。
これは数量に限った話ではなく、詳しく見ようとすると占星術は切りがなく、誠に面倒くさい占いです(笑)。


・太陽水星。
魚座27度、「収穫の月」、運命的な出来事に遭遇。
牡羊座2度、「グループを楽しませているコメディアン」、物真似で周囲を笑わせる。
射手座2度、「白波に覆われた大洋」、集団の影響や反応に敏感。

牡羊座24度、「風が吹き込み豊穣の角コーヌコピアの形を取る開いた窓のネットのカーテン」、強すぎる意思で神秘の扉を開き、不思議な体験をする。強烈な生命力を引き出す。
魚座5度、「教会のバザー」、付加価値をつけるコピーライター。
蠍座5度、「大きな岩場の海岸」、動かない現実とぶつかり、変えてみたいと思う。

運命的な出来事に直面し、周囲の反応を敏感に察知し、物真似をして笑わせる(または笑われる)。
動かない現実にぶつかり、そこをこじ開けようと頑張り、神秘的な体験を誇張して伝える。

水星は知性です。
物真似芸人的な、またコピーライター的な才能があり、それが改革の浸透に一役買ったようです。


・太陽金星。
牡羊座17度、「二人のしかめつらした独身女性」、内面の対話に時間を費やし、行動的ではない。
魚座12度、「新参者たちの試験」、個人のこだわりのせいで組織から脱落しがち。集団への順応を嫌う。
蠍座12度、「大使館の舞踏会」、一番良いところを見せ、他者とのパイプを作る。

牡牛座14度、「模索している貝殻と遊んでいる子供たち」、自分の能力の限界を見定め、無理をしない。
水瓶座15度、「フェンスの上に止まっている二羽のラブバード」、高みの見物。世間を睥睨。
天秤座15度、「環状の道」、規則正しい生活から無意識の鉱脈を掘り当てる。

集団への順応を嫌い、内省し、大舞台で強いパイプを作ります。
無理せず高みの見物で、無意識からヒントを得ます。

金星は快適さです。
主流派から距離を取り、独自のアイデアが無意識から湧き、別口の人脈を作るのが得意だったようです。


・太陽火星。
乙女座9度、「未来派の絵を描く男」、個性を発揮し、奇をてらう。マニアック。
天秤座20度、「ユダヤ人のラビ」、自分の信念に従って鉄の意思で日課をこなす。
双子座20度、「カフェテリア」、博識、平均的な知性と判断力。

天秤座6度、「男の理想が多くの結晶に変わる」、良くも悪くも願望が形になる。
乙女座23度、「動物のトレーナー」、部下を職業的に訓練。インストラクター。
牡牛座23度、「宝石店」、伝統的な技芸を磨くことで実力を身に付け、物質的に成功しやすい。

日々の蓄積で博識となり、マニアックな個性を発揮します。
磨き上げた技芸で理想を実現し、人にレクチャーする。

火星は行動パターンです。
これはそうなんだな、って感じですね。
何分本人がどう言った人なのか分かりませんので、込み入った内面はサビアンを信じるしかありません。


・太陽木星。
蠍座27度、「行進している軍楽隊」、自分で確信を得た考え方を多くの人に広めたくなる。
獅子座2度、「おたふく風邪の伝染」、高揚した気持ちを周囲に伝播。
牡羊座2度、「グループを楽しませているコメディアン」、物真似で周囲を笑わせる。

蟹座5度、「列車に破壊された自動車」、戦闘的に突進してより強い力に淘汰される。
射手座24度、「家のドアに留まっている青い鳥」、自分の考えが確立された後も異なる意見に対して閉じない開かれた態度。
獅子座24度、「身だしなみの整っていない男」、核心に集中して他を無視。

人を笑わせて自分の気持ちを伝え、考えを広める。
集中するも心は閉じず、強い外的な力に潰される(ことでエゴがなくなり、社会適応する)。

木星は生き様です。
これもそう言う人だったんだなと思うしかありませんね。
それを言ってしまえば占いは全部そうですけど。


・太陽土星。
牡牛座24度、「馬にまたがり骸骨の締め具をつけたインディアン」、大切なものを守るため敵を叩きのめす防衛的な力。
水瓶座5度、「先祖の委員会」、見えない共同的意識との共鳴。
天秤座5度、「心の内面の知識を教える男」、親しい人との中で自分の内なる意志が露になる。

双子座21度、「労働者のデモ」、能力をギリギリまで発揮し、ストレス増大。
山羊座8度、「幸せそうに歌う家の中の鳥」、属する社会への完全な適応、平和的に日々を楽しむ。
乙女座8度、「最初のダンスの練習」、自発的に盛り上がる。

親しい人との交流の中、社会全体との共同的な共鳴が起こり、外敵を叩き潰す。
社会に適応し、自発的に高揚するも、デモが起こる。

土星は困難な課題です。
克服すれば糧となりますが、重圧に潰されればそれまでです。
デモが起こり、それを叩き潰すと言うのはクーデターを起こした一部の上級武士のことでしょう。
あれを上手く処理したことで改革は成功しました。


・太陽パラス。
魚座25度、「聖職の浄化」、精神主義の弊害を後始末する。
牡羊座4度、「隔離された歩道を歩く二人の恋人」、親密な人間関係。
射手座4度、「歩くことを学んでいる小さな子供」、自主性の教え。

牡羊座22度、「欲望の庭へ続く門」、豊かさと官能。
魚座7度、「岩の上に横たわっている十字架」、信念に命を懸けることで超絶的な体験をする。
蠍座7度、「深海の潜水士」、自他の深層心理に潜入する。

後始末的に親しい人に自主性を教える。
深層心理に入り、超絶体験をすることで、欲望の扉を開く。

パラスは敗北、または逆転勝利です。
自主性と欲望は使い方次第で毒にも薬にもなりますが、運命は結果で判断しますので、成功した鷹山公は領民の欲望を適切に刺激し、自主性を高めることで藩財政を改善したのでしょう。
これは人によっては欲に駆られて自主的に動くことで統制が取れず、失敗の要因になった場合もあり得ます。


・火星木星。
双子座3度、「テューレリー庭園」、自然界の原理を論理化し、応用する。
山羊座26度、「水の妖精」、感受性に優れ、芸術文化を再生させる。
乙女座26度、「香炉を持つ少年」、精神的分野に携わり、権威に従う。

山羊座12度、「講義をする自然の学徒」、少数の保護された環境で先進的な研究。
双子座17度、「知力の頭に溶けて行った健康の頭」、人の意見に影響されやすい柔軟な知性。
水瓶座17度、「ガードをしている番犬」、侵害された権利の防衛、セキュリティ。

理性と感情の両面で権威に教えを乞う。
先進的な研究で影響を受け、セキュリティを固める。

火星木星はアクセルを踏み込んだ行動です。
行動に対して他者から学び、防衛的な姿勢が見て取れます。
決してイケイケどんどんな改革者でなく、石橋を叩いて渡る堅実さが感じられます。


・火星土星。
蠍座30度、「ハロウィンの悪ふざけ」、大切なものを台無しにする。
蟹座29度、双子の体重を量るミューズ」、伝統と異文化を天秤にかける。
魚座29度、「プリズム」、純粋な宇宙原理を模索し、生命としての自己のあり方を構築する。

蟹座15度、「有り余るほどの食事を楽しんだグループの人々」、豊かさや贅沢に満足し、人と楽しく交流する。
射手座14度、「ピラミッドとスフィンクス」、地球規模の文明の普遍的な共通点を探る。
獅子座14度、「表現の機会を待つ人間の魂」、自己表現の最高の機会を狙う。

宇宙的な視点で天秤にかけ、台無しにする。
地球規模の普遍的な贅沢を楽しみ、自己表現の機会を得る。

火星土星はブレーキの掛かった行動です。
二択の一方を取ってもう一方を捨ててしまったら元も子もなく、また緊縮財政の中、贅沢をして自己表現を楽しんでる暇はありませんので、ここに書かれたサビアンを実行したら困難が降りかかると言うことですね。


・木星土星。
水瓶座18度、「仮面をはがされた男」、過剰な持ち物の剥奪、秘密の暴露。
牡牛座11度、「花に水をやる女」、内面的幸福。
山羊座11度、「キジの大きな群れ」、少数での閉鎖的な集まり。

乙女座26度、「香炉を持つ少年」、精神的分野に携わり、権威に従う。
天秤座3度、「新しい日の夜明け、全てが変わった」、自分の個性がはっきりすると後戻りできない人生コースを進む。
双子座3度、「テューレリー庭園」、自然界の原理を論理化し、応用する。

閉鎖的な関係で内的幸福を模索し、秘密や持ち物をぶちまけられる。
自然の原理を応用し、後戻りできない人生コースを進み、権威に従う。

木星土星はアクセルとブレーキを同時に踏んだような社会的な特異な現れです。
良くも悪くもそこに書かれた内容が現実になりがちです。
鷹山公の場合は秘密が暴露されたと言うより、持ち物を剥奪される=贅沢禁止令と言う形で現実化したようです。
半自動的な断捨離ですね。


と言うことで以上です。

鷹山公は名君と言っても戦争に勝ちまくったとかでなく、逼迫した藩財政を経済面で立て直しただけですので、他の偉人と比べ劇的な内容はあまりありませんでしたね。
それはそれで占いが当たっていると言うことで良いのですが、思っていたよりは普通です。
吉度数持ちの成功者や凶度数持ちの犯罪加害者、または被害者の方が未来予測の観点では意義があるように思います。
逆に言えば数量より図形の天体バワーが鷹山公の力の源泉ですね。

度数を自動車レースの規定コース、図形を車体のパワーや性能、数量を隠しトラップとするなら、やはり車の性能が物を言い、故に既存の一般的な占星術でアスペクトを読むのは定番的な安牌なのでしょう。
私の手法は飽くまで+αです。
コースやトラップを事前に知ってて損はありませんが、個人のパワーがあればそんなものはお構いなしに自分の人生を切り開きますから。

仮に個としてのパワーに欠けていたとしても、自身の性能さえ把握していれば未知のコースに対してある程度やり様はありますし、コースに地雷が埋まってると事前に分かってしまうとやる気も失せますしね。
運命を知ると言うことは一長一短です。