さて、BSプレミアム「英雄たちの選択」で取り上げられていた上杉鷹山です。
簡単に説明すると財政難に陥った米沢藩を大胆な藩政改革で立て直した江戸時代の名君です。
生年月日: 1751年9月9日。
出生地: 江戸。
図形的に見ると、土星・冥王星・ヘッド~180度~木星・テイルで、ヘッド・テイルを除くと木星・冥王星~180度~土星の織田信長や飯塚被告と木星土星が入れ替わってますね。
土星が冥王星の破壊力を制限し、対極の木星の野放図な暴走を制御しています。
木星は経済を表し、散財を緊縮で封じますので、まさにです。
暴君の信長と名君の鷹山公が木星土星を入れ換えた対の構図を持ってるのは非常に興味深いです。
出生時間は24時で出してます。
太陽 乙女座 16.49
月 牡牛座 9.67
水星 天秤座 11.38
金星 蠍座 1.07
火星 魚座 23.06
木星 双子座 10.87
土星 射手座 7.58
パラス 天秤座 9.32
度数星占のサビアン鏡像法で見ると、
・太陽。
乙女座16度、「オランウータン」、自分の中の原始的な醜い部分との直面。
天秤座13度、「しゃぼん玉をふくらませている子供たち」、沢山の思いつき。
双子座13度、「ピアノを目の前にした偉大な音楽家」、個人の能力を磨き示す。
水瓶座13度、「バロメーター」、時流を読む。
牡牛座16度、「神秘を暴露するために空しい努力をする年を取った男」、未知に期待、既知を批判。
山羊座16度、「体操着の少年少女」、幼い子供な面。
個人の能力を磨き、沢山のアイデアを思い付くも、自身の原始的な暗部に驚く。
純粋な子供の心のまま既存の考え方を批判し、時流を読む。
太陽は自分自身です。
前半にはまだ荒さが残りますが、後半には時流を読む先見性が備わってますね。
・水星。
天秤座11度、「眼鏡越しに覗き込んでいる教授」、教えることに適性。
乙女座18度、「ウィジャ盤」、無意識から受信し、未来の指針を得る。
牡牛座18度、「バッグを窓から外へ出している女」、溜め込んだこだわりを吐き出し、解放。
山羊座18度、「イギリスの国旗」、自己コントロール。
双子座11度、「体験における現実主義の新たな道」、知らないことを制覇。
水瓶座11度、「自分の閃きと向き合う男」、自分の深層からアイデア。
こだわりを吐き出し、未来の指針を教える。
深層からアイデアを得て、自己コントロールして未知を制覇する。
水星は知性です。
ここでも未来の指針をアイデアとして獲得する知性の冴えがあります。
・金星。
蠍座1度、「観光バス」、集団で共通体験し、感動する。
獅子座28度、「大きな木の枝に留まる沢山の小鳥」、生活の細々したこと。生活の快適さ。
牡羊座28度、「落胆させられた大聴衆」、周囲の期待に応えることに失敗するも、そこから学ぶ。
射手座28度、「美しい流れに架けられた古い橋」、古くから馴染まれている手法の活用。
蟹座1度、「船に掲示される巻かれ広げられる旗」、集団的価値に帰依し、個人の判断を放棄。伝統重視。
魚座1度、「公共の市場」、全てを平等に並べる。
周囲の期待に応えず失望させ、生活の細々したことを大事にし、感動を集団と共有する。
集団に帰依し、伝統を守り、平等に扱う。
金星は快適さです。
伝統の保持と期待の裏切りは矛盾するようですが、守旧派の上級武士が改革に反発しクーデターを起こしたのを逆手に取り、厳しく処分したことで改革が大きく前進し、藩全体の感動を共通して体験できた結果となってます。
・火星。
魚座23度、「精神主義的な現象」、慣習に反して理想を具現化。
牡羊座6度、「一辺が明るく照らされた四角」、環境に組み込まれた歯車。
射手座6度、「クリケットゲーム」、正々堂々と紳士的に戦う。
獅子座6度、「時代遅れの女と最先端の少女」、自分と他人の落差に気づき、落胆。
蠍座23度、「妖精に変容するウサギ」、荒々しい衝動を洗練させ昇華。
蟹座23度、「文学界の集まり」、批評能力、教養、言葉の巧みさ。
社会の歯車として堂々と戦い、慣習に反して理想を具現化する。
自他の差に落胆し、言葉巧みに衝動を昇華する。
火星は行動パターンです。
ここでも旧弊を是正する革新性がありますね。
・木星。
双子座10度、「落下する飛行機」、応用的な知性の発達。
山羊座19度、「大きな買い物袋を下げた五歳ほどの子供」、純粋に人助けのために努力する。
乙女座19度、「水泳競争」、無意識をゲーム的に扱い、危険すれすれのスリルを楽しむ。
牡牛座19度、「新しく形成される大陸」、心の奥底から来る意志を忠実に反映し、嘘や誤魔化しのない生き方をする。
水瓶座10度、「一時的だと証明される人気」、社会の役割から解放された世捨て人。
天秤座10度、「危険な流れを抜けた安全な場所にたどり着いたカヌー」、色々な困難を体験した結果、大きな視点から客観視する。
人助けのため、危険すれすれで知性を発展させる。
困難の結果、大きな視点を持ち、社会のしがらみから解放され、心からの意志に忠実に生きる。
木星は生き様です。
ここでも知性の高さや大義に殉じる精神があります。
・土星。
射手座7度、「ドアをノックするキューピッド」、不良化、約束破り、抜け駆け。
蟹座22度、「ヨットを待つ女」、夢のような暮らしを求め、待ち続ける。
魚座22度、「シナイ山から新しい法則を持ち、下りてくる男」、自分で感じ取った宇宙的原理を体系化・理論化する。
蠍座22度、「鴨に向かって進み出るハンター」、強い衝動を安全な代替案で発散。
獅子座7度、「空の星座」、永久不変の基準による安定。
牡羊座7度、「二つの領域で上手く自己表現している男」、二律背反のダイナミックなうねり。
システムを理論化し、夢を待ちぼうけ、他者を出し抜く。
安定した基準から二律背反の代替案を出す。
土星は困難な課題です。
それを実行できない場合と実行することでかえって困難を招く場合があります。
鷹山公の場合は夢を待たず自分で切り開き、不正を働くようなこともなかったので、それが実行できないことが奏功しました。
・パラス。
天秤座9度、「アートギャラリーに掛けられた三人の巨匠」、先人の話を参考にする。
乙女座20度、「キャラバン車」、仲間と新しい研究に取り組む。
牡牛座20度、「雲を作り運び去る風」、正確な直感力。
山羊座20度、「歌っている隠れた合唱隊」、地道に仲間に貢献。
双子座9度、「矢で満たされた矢筒」、意志と集中力の限界を突破し、目的を必ず達成する。
水瓶座9度、「鷹に変化する旗」、冷静な認識力を行動力に変換し実践、人工的な生き方。
直感で仲間と研究し、先人の話を参考にする。
高い集中力で認識を行動に移し、仲間に貢献。
パラスは敗北、または逆転勝利です。
これはやらないで敗北を免れたのか、やって逆転勝利したのか判断が難しいですね。
結果は改革が成功してますので、どちらにせよ好意的な解釈が当てはまりますが、経緯が不明です。
と言うことで以上ですか、兎に角知性の発達と旧態の改革、大義への奉仕が目立つ内容でした。
実際、その通りなのでそのまんまですが、悪い度数がほとんど無いのは幸運の証です。
星により付与された運命を忠実に生きた人生だったと思います。