さて、改元の続きです。
十干易占はまだ未完で、新しい卦の意味を模索中です。
ただ、どうも十干はより国家的・物理的、九星は庶民的・感覚的なようです。
令和元年(2019年)5月1日
十干
戊・山、戊・山、己・地
表層、山地剥
中層、山地剥
深層、艮為山
剥奪の連チャン後の不動とそこからの急変です。
九星
表層、火山旅
中層、地山謙
深層、地火明夷
さ迷い、放浪後の地べたへの這いつくばりと失意です。
十干では序盤に剥奪が起き、九星では終盤に失望ですので、時間差があります。
これは物理現象の先行の後の心理的な反動の可能性はあります。
令和はサビアンでも良くありませんでしたが、既に具象化しています。
まあ、それは世界的な潮流ですが。
平成元年(1989年)1月8日
十干
戊・山、乙・風、戊・山
表層、風山漸
中層、艮為山
深層、山風蠱
ゆっくり漸進し、立ち止まった後の心の腐敗です。
九星
表層、震為雷
中層、土侮雷
深層、土侮雷
スパークして自他共に切りつけ、独立をいきる。
平成と言うとバブル崩壊から失われた数十年を続け、原発事故で多大なる被害を受けました。
その殺傷性は九星の方に出ています。
国家体制の経年劣化による腐敗は十干ですね。
昭和元年(1926年)12月25日
十干
戊・山、庚・天、丙・空
表層、天空?
中層、山空?
深層、山天大畜
この火の兄の空は謎です。
最後の蓄積はバブルのことでしょう。
天空?や山空?は、逆にしたのが志村けんさんの十干です。
彼の場合は序盤が蓄積でドリフターズの付き人として一所懸命に働きながらメンバー入りし、コメディアンとして大成しました。
中盤が空天?で悪い時期ではないようですが、一時死亡説が出ました。
終盤が空山?で、昭和の中層と逆です。
昭和は山の下に空があり、現実とは異なります。
だからあの悲劇となったのかもしれません。
一方の志村さんは山の上に広がる青空のようで、そう悪くはなかったと思われます。
九星
表層、水地比
中層、沢地萃
深層、沢水困
リーダーシップを発揮し、人気が集まり、後に困窮します。
こちらは最後が十干と真逆でおかしいですね。
まだバブルが弾ける前なので、可能性としては1988年に成立した消費税でしょうか?
それともバブル崩壊の起点となったプラザ合意でしょうか?
大正元年(1912年)7月30日
十干
丁・火、丁・火、壬・水
表層、火水未済
中層、火水未済
深層、離為火
未熟で未完ながら情熱が燃え盛ります。
九星
表層、雷沢帰妹
中層、地沢臨
深層、地雷復
分不相応な願いを抱き、事に望むも破局する。
大正はサビアンだと比較的良かったのですが、九星では最後が酷いですね。
可能性としては第一次世界大戦の戦争特需の反動不況と関東大震災が後の昭和金融恐慌の引き金となったことでしょうか?
昭和もそうですが、九星の深層は次の時代の時限爆弾のようなものですね。
明治元年1月1日(1868年10月23日)
十干
壬・水、壬・水、戊・山
表層、水山蹇
中層、水山蹇
深層、坎為水
雪山登山のような苦難に遭い、権謀術数のドツボにはまる。
九星
表層、乾為天
中層、乾為天
深層、乾為天
昇り龍のように天に行き着く。
これも十干と九星が対照的です。
国民の体感としては開国して破竹の勢いだったでしょうが、対外的には不平等条約の撤廃や日清戦争、日露戦争があり、狡猾な西洋世界に適応する過渡期でした。
と言うことで以上です。
目立ったのはサビアンと十干と九星の相違、矛盾ですね。
これは多角形のどこに照明を当てるかの問題でしょう。
冒頭に書きましたが、十干は外的、九星は内的な作用が強いようです。
後は昭和と志村けんさんの運命が鏡像関係にあることです。
志村けんさんを占ってみると、九星易占や数量星占ではそこまでの強運ではなかったので、十干易占が偉大な実績の理由かもしれません。