16世紀中葉から17世紀の冥王星の世代運と4大欲求 | 運命ハック

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オリジナル占術を幾つか編み出しましたので、それを用いて不定期に占っていきます。

さて、17世紀です。

1669年に冥王星が蟹座に入って20年後の1689年から1713年ごろですが、風星座を起点とする起承転結の承です。
17世紀末の出来事は、スペイン継承戦争とアン女王戦争で、要は英仏の対立です。
これがイギリスの勝利で終わり、転でユトレヒト条約を結び、結でオーストリア継承戦争へと続きます。
この時代の世代別パーティはと言うと、若者から蟹座、双子座、牡牛座、牡羊座です。
ご隠居が攻めの食欲、トップが守りの排泄欲、中堅が中間の睡眠欲、若者が攻めの性欲です。
欧州や植民地のあちこちで戦争になってますので、ご隠居のインファイトの侵略性とトップの排他性に怠惰の中堅と愛の若者が振り回され、搾取と自己犠牲を強いられてますね。
ここと同じ組み合わせは1930年代から50年代で、兵器の持つ殺傷力が違いますので犠牲者数は大きく異なりますが、時代の持つ性質、個々の世代の動向などは類似しています。


その前は1640年に冥王星が双子座に入った20年後の1660年ごろから1689年ごろまでです。
パーティの中身は若者から双子座、牡牛座、牡羊座、魚座です。
出来事は清教徒革命で倒されたイギリスの王政が復活、フランスのルイ14世の絶対王政の最盛期、ネーデルランド継承戦争、オランダ侵略戦争、ルイ14世がナントの勅令を廃止、イギリスで名誉革命、イギリス・フランス間の植民地戦争(ウィリアム王戦争)。
太陽王ルイ14世がナントの勅令を廃止してプロテスタントを弾圧し、流出したプロテスタントの技術者が周辺国の技術革新に寄与し、イギリスでもカトリックの王とプロテスタントの議会で対立を激化させ、名誉革命の伏線になりました。
またフランスは新興国オランダにちょっかいを出したことでオランダからイギリスへの内政干渉が起き、名誉革命を引き起こし、イギリスはオランダから王を迎え入れ、イギリス国教会の国教化と王権の制限に伴う議会政治の基礎の確立が果たされました。
ここからスペイン、オーストリアと英仏による代理戦争が続いた後、英仏の疲弊によリ起こったアメリカ独立とフランス革命ですから、起承転結を2回消費した結果、フランス王は墓穴を掘ったということですね。
この時代の世代別パーティの性格はと言うと、ご隠居が中間の性欲、トップが攻めの食欲、中堅が守りの排泄欲、若者が中間の睡眠欲で、他国を飲み込もうと性欲を燃えたぎらせ、食欲で侵略し、邪魔な異教徒は排斥し、国民は封建主義で搾取すると言う流れですね。
ここと同じ組み合わせは20世紀初頭の第一次世界大戦とロシア革命です。
第一次世界大戦もドイツ皇帝の野心から始まり、そこにロシア皇帝も便乗し、大戦中にどちらも皇帝の地位から引きずり落とされています。
17世紀ではフランス王は安泰でしたがイギリス王は王位を剥奪されてますので、類似しますね。


その前は1608年に冥王星が牡牛座に入って20年後の1628年ごろから1660年ごろまでです。
この時代の出来事は、イギリスで「権利の請願」が成立するも国王は無視し、清教徒革命へと繋がりました。
ウェストファリア条約で三十年戦争を終結。
フランスではルイ14世の治世が始まり、イギリスでは清教徒革命から始まる内戦によりイギリス王政は一時倒され、共和制となりました。
ここは起承転結の結に当たります。
世代別パーティは若者から牡牛座、牡羊座、魚座、水瓶座で、ご隠居の怠惰とトップの愛に対し、中堅の闘争心と若者の毒出しによってイギリスの王権が一時打倒されていますね。
ここと同じ組み合わせは19世紀末の列強による中国進出であり、あの頃の清朝も怠惰と堕落で17世紀中ごろのイギリスと似ていたようです。

また、ヨーロッパで15世紀から広がり始めた魔女狩りが、16世紀の終わりから17世紀の中頃にかけてピークを迎えたことも、この起承転結のサイクルの特徴でしょう。
魔女狩りのピークと関係してそうなのは、冥王星・魚座世代ですね。
その下の牡羊座世代が実権を握り出したら、急速に魔女狩りは廃れました。
冥王星が魚座に入るのは1553年で、20年後に若者世代となるのは1573年であり、ピークの始まりとされる16世紀の終わりと言う時期と合致します。
つまり、冥王星はその星座が象徴するものを滅ぼすと言うことですね。
しかし、冥王星は破壊と創造ですから、魔術の滅亡と共に近代科学が勃興しています。
それは魚座の一つ前の世代である水瓶座が錬金術を滅ぼし、科学を起こしたのと同じ作用でしょう。


その前は1579年に冥王星が牡羊座に入って20年後の1599年から1628年ごろです。
起承転結の転です。
この時代の出来事としては、三十年戦争です。
これは神聖ローマ帝国を舞台とした欧州全土を巻き込んだカトリックとプロテスタントの最後にして最大の宗教戦争です。
戦争は次の結でのウェストファリア条約で終わり、ハプスブルク家や神聖ローマ帝国、カトリックの権威・権力が低下し、封建国家体制が弱まりました。
一方、フランス・ブルボン家が興隆し、主権国家体制が強まり、ドイツの後進性が決定付けられました。
時代を共に生きた世代別パーティは、若者から牡羊座、魚座、水瓶座、山羊座です。
ご隠居が攻めの排泄欲、トップが守りの睡眠欲、中堅が中間の性欲、若者が攻めの食欲です。
ここと同じ組み合わせはアメリカ南北戦争や明治維新ですね。
若者が攻撃的なムーヴメントを起こし、そのエネルギーをご隠居が異分子の排除に利用した結果が宗教戦争であり、南北戦争や明治維新です。


その前は1553年に冥王星が魚座に入って20年後の1573年から1599年ごろで、起承転結の承です。
この時代の出来事は、フランスのカトリックがプロテスタントを大量虐殺したサン・バルテルミの虐殺。
イギリス艦隊がイスパニアの無敵艦隊を破ったアルマダ海戦。
フランスのヘンリー4世が信教の自由を認め、ユグノー戦争を終結させたナントの勅令。
同じ組み合わせは、ナポレオン戦争の終結とウィーン体制です。
世代別パーティは、若者から魚座、水瓶座、山羊座、射手座で、ご隠居やトップが他国を攻撃し、異教徒を排除したがっていますが、中堅は怠けたいし、若者は仲良くしたいしで、徐々に戦乱が収まる感じですね。


その前は1532年に冥王星が水瓶座に入って20年後の1552年から1573年ごろで、起承転結の起です。
この時代の出来事は、ドイツから始まった宗教改革運動に影響されたフランスで起こった、カトリックとプロテスタントが休戦を挟んで8次40年近くにわたり戦った内戦であるユグノー戦争です。
これは宗派の争いと共にフランス貴族間の党派の争いでもありました。
同じ組み合わせは19世紀のナポレオン戦争です。
世代別パーティは、若者から水瓶座、山羊座、射手座、蠍座で、ご隠居のレイプ=洗脳欲求から異教徒に食指を伸ばし、異分子は排除し、支配下に置こうとする流れです。

このサイクルの起承転結は、ユグノー戦争→ナントの勅令→三十年戦争ー清教徒革命ですね。
むろん、魔女狩りも並行して行われています。
この後2つの起承転結サイクルでフランス王の周辺国への侵略とフランス革命による処刑があり、一章を形成していますね。
テーマは絶対王政の興亡でしょうか。
その後がナポレオン戦争から帝国主義や2つの世界大戦、冷戦があり、ソ連の崩壊で2つの起承転結サイクルが終わっています。
テーマは民主主義をベースとした帝国主義の興亡?
1990年から始まる新しい起承転結サイクルは、テーマはIT革命を基盤としたグローバリズムの興亡でしょうか。
次に冥王星が風星座に入るのは、2023年の水瓶座インですので、20年後の2043年ごろに前半が終了。
後半も消化し、2つの起承転結サイクルが終わるのは2150年ごろであり、百年以上後ですね。
今回の16世紀半ばから17世紀のサイクルも、一つ前のサイクルと合わせて一章を形成しているかもしれませんね。
テーマは宗教改革でしょう。
その前半部分となるであろう15世紀や16世紀前半はまた後日。