数・量・形は数学の基本ですが、宇宙が数学的に出来ているなら、宇宙の一部分である太陽系を扱う占星術もまたその縛りの中にあります。
占星術における数とは星座の12、度数の30、トータルの360などですね。
量はその足し引き。
形は点同士を結んだものです。
形は三角、四角などで、占星術ではアスペクトと呼ばれていますね。
では量は占星術的に何に当たるかと言うと、アラビック・パーツです。
例としては、昼生まれの場合、
Part of Fortune = ASC + Moon - Sun
Part of Spirit = ASC + Sun - Moon
などです。
これを図形として捉えると意味を成しませんが、数量として捉えれば、誰しもそこから意味を引き出せます。
それは何かと言うと、液体における沸点のような各人の持つ固有の目盛りだと考えられます。
感受点を3つとするならそれぞれプラス・マイナスの2種類の符合があり、2の3乗で8パターンです。
構成要素の二つを重要な太陽と月に固定するなら、残り一つに10天体や小惑星、アングルを入れれば100を超えるポイントが出来てしまいますね。
恐らくそれぞれに微細な意味はあるのでしょうが、それを調べるには膨大な時間が掛かるでしょう。
実際、アラブ占星術ではある程度調べ尽くされているようで、それはこちらのサイトにも書かれています。
http://www.ffortune.net/fortune/astro/sensitive/arabic.htm
ただ人は時代によっても環境によっても性質に変化が起こりますので、古代の英知をそのまま現代に適用できるかは不明です。
今回注目すべき点は星座度数の数量的処理であり、アスペクトと言った図形的処理とは違うよ、と言うことです。
この先、この着眼点で何か深められるかは未定です。
今思いつくことと言えば、量とは時間であり、形とは空間である、と言うことでしょうか。
または、太陽・月ともう一つの感受点で八つのポイントが出来、それを結んだ形をアスペクトとして図形的に処理するとどうなるか、などです。
つまり、実際の誕生時の星々が形作るホロスコープとは別の指標が出来ると言うことです。
それは恐らく空間的というよりは時間に作用するものでしょう。
通常、占星術ではトランジットによって時間的な解釈を加えますが、ホロスコープ自体はその人を身体や人間関係など空間的に解釈します。
それが初めから時間的に表される可能性がある、と言うことです。
時間的というのは、時間経過による物事の起伏、栄枯盛衰ですね。
現状ではただの思いつきで何の検証も加えられていませんし、今後もやる気が出るかは未定ですが、一応書き留めておきます。