さて、財務省や会計検査院など国の礎たる行政が法を犯す、見逃すという有り得ない事態になっていますが、2001年に生まれた省庁をまとめて占ってみます。
社会面を表す本命卦は雷火豊、精神面を表す月命卦は天火同人、深層心理が天雷无妄。
外発はそれぞれ火雷噬嗑、火天大有、雷天大壮です。
内発は社会的に豊かになり、豊かにし、仲間とつるんで天意、上司に従います。
これは素晴らしい卦の並びで、本質的には特に心配はありません。
ただ天雷无妄は悪さをすると天罰が下りますので、それが今の事態かなと思います。
外発は敵に噛み付き、多くを所有し、暴走します。
この闘争心と所有欲は省益を頑なに守り、また天下りも大好物で自制がきかない様を表していますね。
大運はと言うと、01年は1月生まれで00年扱いとなり、
00年から08年が社会面が離為火、精神面が震為雷、深層心理が乾為天で、情熱が燃え盛り、キレキレの才気を放ち、天空へ上り詰めます。
09年から17年が社会面が火山旅、精神面が雷地豫、深層心理が逆土生天で、当て所なく彷徨い、快楽を優先し、富を得ようと空回りします。
これは民主政権から昨年までの安倍政権の期間であり、この間、方針が定まらず、快楽をむさぼり堕落した印象です。
外発だと山火賁、地雷復、土生天で、表面を取り繕いながら絶望から復活し、成果を出します。
これは民主党政権から安倍政権までの流れですね。
17年の年運は社会面が火水未済、精神面が雷水解、深層心理が天水訟で、未完成のまま解体され、訴訟沙汰になります。
これは現在暴露されている不祥事の大本になった感があります。
今年2月からの18年から26年は社会面が火沢睽、精神面が雷水解、深層心理が天風姤で、自己矛盾から対立が起き、解体され、突発事件が起こるも女性は出世します。
これはまさに今の状況であり、今後問題の発覚した省庁で解体作業が始まるかもしれませんね。
しかしその時、女性官僚は思わぬ出世を果たすかもしれません。
外発は沢火革、水雷屯、風天小畜で、変革を起こそうとするも生みの苦しみを味わい、足踏みをします。
解体による改革は思うように進まず、成果は次のサイクルまでお預けでしょうか。
18年は社会面が離為火、精神面が雷火豊、深層心理が天火同人で、社会的には情熱で干上がりそうですが、内面的には豊かで仲間と結託します。
これはかなり良い配置ですので、崩れた体制の立て直しには持って来いの年となります。
19年は社会面が火山旅、精神面が雷山小過、深層心理が天山遯で、彷徨い、やり過ぎ、逃げます。
これはどうにも真面目な態度とは言えず、今年18年中に問題を解決できないとグダグダになりそうです。
27年から35年が社会面が火天大有、精神面が雷火豊、深層心理が天雷无妄で、全てを得て我が世の春となり、豊穣の豊かさを享受し、天意に従う最良のサイクルとなります。
外発は天火同人、火雷噬嗑、雷天大壮で、仲間と一緒に敵に噛み付き、暴走します。
官僚は一致団結するほど強い力を発揮しますので、やはりこのサイクルで再び絶頂を迎えることでしょう。
今後の世界情勢を考えると、2020年からの戦争が23年ごろに収まり、丁度戦後復興で官僚の牽引が望まれる時代かと思います。
日本の大運だと15年から23年がチグハグ、24年から32年が暴走、33年から41年が滅私奉公ですので、官僚機構の猪突猛進はリンクする面がありますね。
自民党との相性はと言うと、自民優位が離為火、土侮雷、山天大畜で、情熱が燃え盛り、独立性を愚弄し従え、大いに富を蓄えます。
各省庁優位だと、離為火、雷剋土、天山遯で、情熱は共有できますが、独立の為滅私奉公し、逃げ出した方が良い関係です。
これを見るとなんで自民党は官僚機構をあごで使えるのかが分かりますね。
逆に官僚には勝ち目はなく、公僕として奉仕し、自分をすり減らしたくないなら、ただただ逃げるしかありません。
安倍首相との相性はと言うと、安倍首相優位が水火既済、水雷屯、土生天で、成熟した中に産みの苦しみがあるも、大いに成果を出す良好な関係です。
官僚機構が優位だと、火水未済、雷水解、逆土生天で、未熟さから解体され、成果を出そうと空回りします。
これは全くその通りで、安倍首相が優位の時は上手く回りましたが、内面性の産みの苦しみから綻びが生じ、官僚が攻めの姿勢を見せると関係性が解体され、から回るという今の事態に陥っています。
これはどうすれば良いかと言うと、官僚目線で考えれば今年に限っては仲間と連携し、逃げることです。
力関係で言えば自民や安倍首相が強いですから、まともに組み合えば負けますので、仲間から切り離され逃げるに逃げられない状況に陥ると、自殺した赤木さんのようになります。
官僚は日本の頭脳であり、人的に最高の宝物ですから、その能力を正しく国のために奉仕するには、まずは自分の命を守る事からですね。
それにはみんなで逃げるのが一番だと、九星流占命術的には出ています。
ちなみに旧民主党との相性は、民主優位だと地火明夷、火雷噬嗑、地天泰で、絶望し、噛み付く事で平和を得ます。
これはそのまま鳩山政権での絶望的亀裂、菅政権での食って掛かるような闘争的関係、野田政権での消費増税などでの意気投合に現れています。
官僚優位だと火地晋、雷火豊、天地否で、一か八かのギャンブルに出て、豊かなリターンを得て、最後は決裂させます。
これも鳩山政権での基地問題での無茶なミスリードや菅政権での換骨奪胎による主導権確保、野田政権での民主政権崩壊を果たしてますので当たってるかと思います。
ついでに旧民主党を占っておくと、社会面は火地晋、精神面は坤為地、深層心理が地火明夷で、冒険心旺盛でも受身であり、最後は絶望する運命でした。
これは政権交代への意欲と官僚への受動性、最終的な没落を意味します。
外発は地火明夷、坤為地、火地晋で、絶望から受身となり、博打に打って出る運勢です。
外界から見ると絶望的な状況の弱者に親身になり、懐深く受容し、無茶をしてでも何とかしようとする姿勢があります。
これは中々好ましい性質かと思いますが、結局内発性の日命卦が最終結果となり、志半ばで頓挫してしまいましたね。
大運をみると、1998年から06年は坤為地、離為火、坤為地で、母なる優しい受容性があり、内面では熱い情熱が燃え盛っていました。
07年から15年は地水師、火山旅、地水師で、戦争を仕掛ける気力十分の時期であるも、内面では当て所なく彷徨う根無し草の時期でした。
外発は水地比、山火賁、水地比で、表面的にはリーダーシップを取るも、内面は中身の無い虚飾でした。
政権交代の要因としてはこの外発性ですね。
政権与党時代の内面の寄る辺なさと虚勢は精神面に現れており、運命的なものですのでどうしようもありませんでした。
16年に解党しましたが、このサイクルは地火明夷、火沢睽、地火明夷でしたので、絶望と対立の時期であり、当然の結末でした。
外発は火地晋、沢火革、火地晋で、変革を起こそうとやけっぱちの賭けに出る時期でした。
何となく見覚えがあるので、もしかしたら旧民主党のことは既にどこかで占ってるかもしれませんね。
と言うことで後半脱線しましたが、以上です。