国東市観光協会では、毎年11月初めの土、日に、
門司港レトロタウンで、
「ふるさとお国自慢」という物産展を開催する。
今年も11月1日、2日の両日開催された。
もともとは、旧国見町の町を挙げての一大イベントとして始められた。
江戸時代のことであった。
下関経由で高野山に修行に向かう船に、
国東半島は国見出身の、
僧清虚(せいきょ)が乗っていた。
関門海峡の南側に位置する部崎(へさき)地区を通る時、
そこが航海の難所であり、
多くの人々が命を落としたことを知る。
灯台のない時代のことである。
航海の安全のため、清虚はその地に留まった。
死ぬまで毎日に読経とともに、
火を焚き続け明りを灯し、
航海の無事を祈ったのだそうだ。
初めは、乞食坊主とさげすんだ村人たちも、
清虚亡き後、その偉業に気づき、
灯台が設置される明治まで続けられたのだという。
そんな訳で、旧国見町は北九州市とはご縁も深くなり、
毎年の「ふるさとお国自慢 物産展」の開催となり、
もう20年近く続けられているのである。
ところが、平成の大合併を経て、
その規模は以前と比べ小さくなった。
出店する店舗の数も、ピークの半分くらいの規模になってしまった・・・
でも、大丈夫。
国東市には、マスコットキャラの「さ吉くん」がいるのだ。
さ吉くんは、自然豊かな自然多き国東半島に生まれた妖精なのだ。
大きな尻尾を使って、綺麗な海を泳げる。
大分空港のある国東市らしく、
風呂敷を使って空だって飛べる。
その風呂敷の中には、
国東の特産品、海の幸山の幸がいっぱい詰まっているのだ…
今年も、このさ吉くんとともに、
国東観光協会は、豊富な海の幸や山の幸を携えて、
門司港レトロにやってきた。
が、何だ・・・?
この幟?
コスプレイベント開催中!だという。
そして、大きなスーツケースを引っ張った若者たちが、
「ふるさとお国自慢」の特設会場前を通っていく。
しばらくすると、
まるでアニメの世界から抜け出してきたかのような、
奇抜な衣装をまとった輩が、
何人も何人も登場してきた。
でもって、さ吉くんと一緒に記念撮影なんかやっている。
「ふるさとお国自慢」にやってきたさ吉くんは、
もうすっかりコスプレイベントに参加したみたいに、
完全に溶け込んでしまっていたのだった…





