皆さんは、自分のキャリアの未来図を持っていますか?

これまでの医療ソーシャルワーカーとしての経験とともに、自分がどのように成長し進んでいき、何を目指すのか。実際には、ほとんどの医療ソーシャルワーカーはあまりそういったビジョンを持っていないように感じます。

先週の日曜日に社会福祉士の国家試験がありました。受験生は、どんな未来図を持って臨んだのでしょうね?皆さんはどんな将来の自分の姿を想像していましたか?

 

先日、福岡県協会と九州医療ソーシャルワーカー協議会合同の管理者研修会がありました。

その打ち合わせの時に、講師である田中先生から、『皆さんはお給料いくら貰いたいですか?300万円?500万円?1000万円?それとも?』との質問がありました。私は、「1000万円以上」と答えました。

「それであれば、それに見合う仕事が何か?を考えていくことが大切ですよね」というコメントとともに、管理者として捉える課題認識の話題になっていきました。

 

ソーシャルワーカーが援助を展開するために、アセスメントを行い、支援計画を立てて、そのゴールに向かってアプローチ方法を選択していくのと同様に、私たちは自分たちの未来図を持っていくことは大切なことです。それが、ソーシャルワーカーとしてだけではなく、自分自身の人生をより充実したものにするための道標になるのです。では、自分が今、一医療ソーシャルワーカーであるとしたならば、どんな未来図が描けるでしょうか?私が思いつくだけ、リストアップしてみました。

 

・徹底的に医療ソーシャルワーカーにこだわり続ける。

・より、経験の積めるところで力を試す。

・職場の管理職としてのステップアップを求め、病院事務部長になる。

・学術的な学びに取り組み、大学院に進学し、大学教員になる。

・医療ソーシャルワーカーの経験をもとに、他の分野のソーシャルワークにチャレンジ。

・社会福祉士やケアマネージャーの事務所を開業する。

・医療経営や福祉経営を学び、コンサルタントや講師として独立する。

・施設や介護、福祉サービスを経営する。

・他の資格(精神保健福祉士、介護支援専門員、心理士、社会保険労務士、司法書士)取得に挑戦する。

・経験をもとに執筆活動(エッセイ、小説など)に取り組む。

・県協会や日本協会の理事や会長になる。

・アメリカやイギリスなど先進国でソーシャルワークを学んだり実践する。

・全く別の分野に飛び込んでいく。

 

あくまで、例です。私は、宇宙でソーシャルワークがしたい(笑)

日々、皆さんの仕事はきっと忙しく、目の前にあるクライエント支援に注目し、注力していると思います。それもとても大切なことです。

一方で、自分自身の未来図を描き、ワクワクする未来に向かっていると振り返られること。そこに向かって進んでいると感じられること。その未来とのギャップを埋めようと気持ちが開くこと。

 

未来を指し示したコンパスを胸に持っていることが、自分を、思う自分に成長させる糧となります。

 

今は、手が届かなく見える未来図で構いません。

年齢も関係ありません。

未来に光り輝いている自分のイメージを持って今日を重ねていきましょう。

 

P.N   通常の3倍

 

 

 

こんにちは、元MSW、現包括支援センター管理者のDOです。今日はまたまた、連携の在り方を考えてみます。コロナ禍で面会制限はもはや当たり前。病院によっては病状説明にケアマネや包括、訪問看護等の同席は×、カンファレンス開催×、家族への指導×といった医療機関もあるでしょう。更には介護保険の認定調査は退院してからお願いします!というというところも・・・。

 

これって「仕方ない」ことでしょうか?うーん、だとしたら辛い・・・。

 

皆さんはこの1年で、院内外の多職種や多機関との連携の在り方にどのような変化はありましたか?私は地域の側から見て、病院(各MSW)毎に連携の方法や考え方に大きな差が出てきているように思います。院内の感染予防と連携を両立させることは、これまでの方法、つまり顔の見える連携(つまり、対面して連携する)では困難です。しかし、そうだからといって、クライエントの情報が口頭や書面のみだとどうしても不足してしまいます。その不足がサービス調整の遅れをはじめとしたクライエントへの不利益にもつながる危惧さえあります。このようなジレンマを皆さんも感じているのではないでしょうか。このような状況の打開策としては、やはりICTではないでしょうか。皆さんはメディカルケアステーション(MCS)をご存知でしょうか。近年注目されている医療介護連携のための無料かつ強固なセキュリティを持つICTツールです。更に簡単にいうと完全非公開型のコミュニケーションツールであり、LINEのように手軽にメッセージやデータ・写真等が投稿・共有できる優れものです。」

 

少しずつかもしれませんが各県の医師会を中心に普及していっているようです。利用には簡単な研修を受講し、IDを取得、パスワードを設定。業務用PCや業務用スマホさえあれば、ログインでき、いつでもどこでも!!院内外の多職種多機関チーム(グループ)と共有したい情報を投稿できます。ただし、これは個人単位で勝手にできるものではないと思います。あくまで病院長(施設管理者)から許可を得る必要があります(少なからずうちの県・地域はそうです)。また、業務を行う端末(スマホやPC)も準備が必要ですので、かかるコストについても承認を得る必要があります(組織への働きかけは必須ですね!!)。

 

ちなみに私は1年前までMSWをしていた時からこのツールを使用していました。とにかくいつでもどこでも!が非常にメリットを感じました。もちろんMSWの方は包括支援センターと異なり、毎日外に出ることはないかもしれませんが、いつでも!どこでも!というメリットを感じることは少ないかもしれませんが、面接や病状説明が終了後のアセスメントや病院の治療方針等を院外の多職種・他機関へリアルタイムに伝えたいと思った時に投稿できるのは良いのではないでしょうか。一回一回、部署に戻ってFAXしたり、電話したりするのって意外と手間と時間がかかりますよね。正直、効率悪いですよね…( ̄д ̄)その時間があれば他にできることがあるのではと思ったことありませんか?このツールは操作が非常に簡単ですので上手く活用すれば、事務的作業の負担が軽減され業務の効率化ができること間違いなしです。ツールが入っている端末が手元にあれば、面接室にいようが、病棟にいようが、どこでもリアルタイムに投稿して、情報共有することができます。

また、「投稿したとして、しっかり伝わっているか不安」という声もあると思います。これに対しては「了解」ボタンがあるため、押してもらうことで読んでもらったことを確認できます。逆に読みました!という自身のリアクションを伝えることもできます。ただし、文章をダラダラ書くのはナンセンス!解釈の仕方によっては、重大なミスにつながるようなこともあるので、ここに「伝えたいことを端的に分かりやすくまとめる」という言語化・文章化の技術も必要になってくるでしょう。

もちろん、緊急時や直接伝えるべき内容がある時は投稿するよりも直接連絡します。このように使い方には臨機応変さが重要です。

 

これまでは電話やFAXなどのツールが当たり前でした。しかし、現代はペーパーレスの時代、かつ情報はクラウドが主流になりつつあります。ある大先生(誰もが知るスーパーMSW)がこう言っていました。「社会の流れの中でMSWの役割や業務内容は変化する。ICTが主流となってくればMSWはそれを知る努力をしなければならない」と。

新たな常識やツールが出来た(出た)ことに対して、しっかり勉強して、自分の中で適切な知識・能力を身に付けていかなければMSWの関わり方、支援の在り方、連携の仕方は“時代遅れ”と言われかねません。もちろん、新しいツールを使えるだけの職場の状況もあるかと思いますが、いつでも使えるだけの知識と心の準備は大切だと思います。

 

 

ということで、ご興味のある方は下記URLをご覧ください!

 

https://www.medical-care.net/html/

 

コロナ禍だから、『仕方ない』報告や連携になってしまう。それで諦めないでほしい。

コロナ禍だからこそ、連携の在り方、情報提供の在り方を考え、工夫することが大切だと思います。今こそ自分自身のアップデートを!そしてMSWが地域とどのように連携していくか、発信していくか考えるチャンスではないでしょうか!!ともに頑張りましょう!

 

Do

 

 

2月に入り野球界ではキャンプイン,春の選抜出場校などチラホラと話題が出てくる時期です。今シーズンは何と言っても今年は田中将大投手の日本球界復帰が一番の大きな話題でしょう。プロ野球選手と言えば、シーズンオフにはトレードやFA,メジャーリーグ挑戦など、今所属するチーム(職場)から他のチーム(職場)に移ることは割と多く、某選手が来シーズンからSチームにいた!とかGチームでは控えに回っていた選手が移籍先のCチームで大活躍!なんてことは日常茶飯事です。

 

さて、私の場合はというと、経験年数と勤続年数が一緒。つまり、新人の頃からずっと同じ職場。就職して数年は田舎の小さな医療機関でしっかりとした知識やスキルが身につくんだろうか?同じ職場だとマンネリ化してしまうんじゃないか?と心配になることやウジウジと腐っていた時期もあったようにも思います。

しかし、他の職場にトレードに出されることもなく(ソーシャルワーク界隈で1対3の大型トレードなんてあったらビックリ!)、勤続年数を重ねてもFA宣言することもなく(それってもはや転職)、海外に挑戦することもなく(そうなると海外移住やん!)、もちろん、幸いにも戦力外通告も受けていません(一応、細々と真面目に働いています)

そんなこんなで、勤続年数が長くなると、田舎の小さな医療機関ですから、ご主人さんを担当したかと思えば、次は奥さんという風なケースもしばしば起こりますし、「よねおさんに聞こうと思ってた!あれ教えて!」とか「まだ、大きな病気とか怪我はしとらんけど、あんたには私の世話をしてから辞めてもらわんと困る!」なんて言われることも多くなったような気もします。支援者として嬉しいのやらなんやら・・・。

心配していたスキルや知識についても、研修会の打ち合わせの際に他の病院の支援の実践を知ることは出来ましたし(体感はできませんけどね)、講師の先生から直接、マンツーマンで教えてもらう機会も多かったように思えます。また、協会活動を通じて県内外問わず、いろんな人の成功体験を聞く機会も多かったです。そういった学びからのヒントを得て田舎の小さな病院で取り入れたり、真似出来るモノは真似してということを繰り返していくうちに解消されていきました。こう振り返ってみると、ケースを通した学びはもちろんありましたが、職場外から適度に学びやヒントを得ることが出来たので、同じ職場でも続けていけたのだろうなと思います。

 

いきなり語りだして、まさか・・・・?と思われた方も多いと思います。

よねおはやめません!やめへんで~!(山ちゃんやめへんでぇー!風:わかる人にはわかる!)

ただ、書籍を紹介したかったんです。ごめんなさい!今回紹介する書籍はコチラ!

「医療ソーシャルワーカーのストレスマネジメント~やりがいをもって仕事をするために~」

 

本書は医療ソーシャルワーカーの離職の研究とストレスマネジメントに必要な知識(心理学の首尾一貫感覚やレジリエンス等)を紹介しています。また、元気に仕事をするためのQ&Aもあります。

投げる。打つ。走る。跳ぶ。捕る。といったフィジカル面での強さと技術を要求されるプロ野球選手と比べて、私たち医療ソーシャルワーカーは現役でいる期間は長いです(そのキャリアの中で管理職となる方もいらっしゃるかとは思いますが)。諸先輩方の話を聞く限りでは年を重ねるごとに私たちのスキルや知識は円熟味を増し、職場や地域から重宝されるらしいです。もちろん、そうなるためには本人の意識や職場との相性,人との出会いなどの要素も欠かすことは出来ません。この書籍にはこの業界で働き続けるためのヒントがたくさん書いてあります。ヒントの中に県協会を上手に活用するといったことも書かれています。初任者から管理者までそれぞれの立場で学びを得ることが出来る一冊だと思います。

 

よねお