お久しぶりです。更新が去年の新歓から滞っていたことに戦慄しております。
新歓の通達も当ブログでは行ってなかったですし…来年以降はどうするんですかね。どうしましょうか。
それは置いておいて、私はこのブログの中での投稿が初めてなので自己紹介から
一年の班員Bと申します。(名前は適当です笑)糞虫をはじめとしたコガネムシ上科やゴミムシが好きなミーハーです。知識は浅いですし、甲虫以外は採りませんし何も分かりません。
というわけであいさつも済んだので、虫の話をしようと思います。
こちらはキュウシュウニセコルリクワガタです
今月に大分県で採集したものになります。
というわけで今回は九州のルリクワガタ類について紹介しようと思います。
九州にはこれを含めて3種1亜種が記録されています。
順に紹介していくと
- キュウシュウニセコルリクワガタ
Platycerus urushiyamai Imura,2007
従来ニセコルリクワガタとされていたものがY. Imura, 2007. によって当種を含む4種に分類されました。原記載では和名がキュウシュウルリクワガタとされています。
- ニシコルリクワガタ 九州亜種
Platycerus viridicuprus kanadai K. Kubota, N. Kubota & Otobe, 2008
本州に生息しているニシコルリクワガタの九州亜種になります。福岡や大分県で得られています。コルリクワガタのグループがKohei Kubota et al., 2008.によってニシコルリクワガタを含む4種に分類されました。そのなかでキュウシュウコルリクワガタとして記載されています。
- ルリクワガタ(オオルリクワガタ)
Platycerusu delicatulus LEWIS, 1883
九州以外の地域にも広く分布している種です。Y. Imura, 2007にてオオルリクワガタという和名が提唱されていますが、ここではルリクワガタとしておきます。ルリクワガタ派である理由は、和名を見たときにどのように分類が整理されたかが分かるという点を評価してです。一番の理由はオオルリクワガタという名前がダサいと思ってるからです笑笑
- ルリクワガタ 雲仙亜種(ウンゼンルリクワガタ)
Platycerus delicatulus unzendakensis Fujita & Ichikawa, 1982
上記のルリクワガタの亜種になります。無印のルリクワガタと比べて青みが強いのが特徴です。雲仙山系と多良山系に生息していますが、雲仙岳は国立公園に指定されており、特別保護地区では動植物の採集が禁止になっています。また多良岳は多良岳自然環境保全地域に指定されており、佐賀県の条例によって特別地域でのウンゼンルリクワガタの採集が禁止されています。県にお問い合わせをしたところ、多良岳自然環境保全地域は全域が特別地域に指定されているそうです。
私は、まだキュウシュウニセコルリしか採れてないのでぼちぼち集めていけたらいいなと思います。
今回のブログは以前と少し毛色を変えてみました。私、班員Bは今後もこういった好きな虫の紹介の投稿が多くなると思います。これから何卒よろしく願いします!
引用
- Kohei Kubota et al., 2008. Biogeography 10. 79-102
A Revision of Platycerus acuticollis Y. Kurosawa ( Coleoptera, Lucanidae) and its Closely Related Species, - Y. Imura, 2007. Elytra 35 (2). 471-489
tructure of the Genus Platycerus (Coleoptera, Lucanidae) of Japan, with Descriptions of Two New Species - Kohei Kubota et.al, 2011. Entomological Science 14. 411–427
Diversification process of stag beetles belonging to the genus Platycerus Geoffroy (Coleoptera: Lucanidae) in Japan based on nuclear and mitochondrial genes - 佐賀県条例による希少野生動植物の指定
佐賀県の自然公園区域図