今年の年賀状とプリンタの話(2023年12月) | kyupinの日記 気が向けば更新

今年の年賀状とプリンタの話(2023年12月)

毎年、12月末は年賀状でエネルギーを使う。今年は、早く終わらせるため最新のキヤノンのプリンタを12月半ばに購入していた。おそらくプリンタ付属のインクだけでは間に合わないと思ったので替えのインクセットも準備していたのである。

 

毎年、年賀状は夫婦で240枚くらい書くので、いつも250枚購入している。家族が郵便局に勤めている人から購入するので喜ばれる。

 

うちの病院は基本、職員間で、お中元、お歳暮、年賀状はしないルールなので、病院内でやりとりする人は極めて限られている。その方がお互い無駄なお金を使わないと言った合理性からそのようになっているのであった。それでも150枚くらいあるのは大変である。残りの約100枚は嫁さんの年賀状である。

 

近年、年賀状だけでなく郵便そのものも斜陽産業で、将来、年賀状の発売総額は激減するか、もしかしたら、なくなってしまうまであり得る話だと思う。以下は年賀状の記事と、記事内にあった年次の年賀状の売り上げ推移である。最高値の2003年の半分以下に落ち込んでおり、今後も減り続けると思われる。

 

 

 

 

今年は、22日から23日まで嫁さんの実家近くに温泉旅行し、自宅に戻ってきて夕方5時半からプリンタの設定から始めた。以前のキヤノンのプリンタは遅いかどうかはよくわからないが、時々印刷を失敗し、印刷中に結構な音がするなど不満がある性能だった。インクも結構使うので、インクの追加購入代もバカにならない。

 

特にBluetoothやWi-Fiで繋げないのでタブレットやスマホの写真を印刷するのも容易でない。実は、どちらも使える仕様だったのだが、良くわからない理由で、おそらくパソコンとの相性なのだろうが、どうしても設定できなかったのである。従って毎年USBで繋いでいた。

 

今回のプリンタは優れモノで、QRコードが表示されて簡単にスマホ類に繋がった。これで、スマホの写真もあっという間に印刷できる。

 

年賀状の写真はいろいろ嫁さんがうるさく選択するまでが大変である。僕の写真は毎年、簡単に決まる。簡単に決める理由は、皆たいして真剣に見てはいないと思うからである。一般用と患者さん用があり、もちろん写真も文面も住所も異なる。患者さん用は病院の住所にしている。

 

今年夕方5時半にプリンタの設定から始め、全て印刷が終わったのは深夜1時半であった。つまりクリスマスイヴの深夜には終わってしまったのである。たった8時間で終わったのは、新型プリンタの性能のおかげであった。

 

キヤノンの新型プリンタは、とても静かに印刷してくれており、使い方も比較的やさしく、ほぼ印刷の失敗がなかった。1枚だけ通信面が白紙だったのは謎である。他の良い点は、インクの消費が少なく購入時のデフォルトのインクで全て終わってしまったこと。従って、予備のインクは必要なかった。またリビングで印刷し、自室に持って帰るので、以前のモデルに比べ軽いのも非常にメリットだと思った。

 

車などと同じく、次第に技術が進化するのである。

 

ところで、毎年250枚の年賀状はあんまりなので、徐々に減らしたいところである。現在以前に比べ減ってしまったケースは、引っ越しして年賀状が送り返されてきて、しかも本人もこちらに出さない人たち。本当は個々に精査して、こちらに出して来ない人は削除すべきだが、面倒なのでしないでいる。

 

過去ログに「聖書」という記事がある。友人が亡くなった後のお通夜にたくさんの彼の友人たちが集まっていたが、その時に会った良く知らない人たちにもずっと年賀状のやりとりを続けていたのである。その聖書に出て来る友人の両親も今は老人ホームに入っており、年賀状のやりとりもなくなった。もはや今後会うこともない彼の友人と年賀状をやりとりするのは意味がない。

 

 

 

今年の年賀状で、このような理由もあり、今年で最後にしましょうと書こうと思ったが、そのようなタイミングで、喪中はがきが来てそれができなくなった。

 

高齢の先輩医師などは、「体力も落ちたので、今年で終わりにします」のような文面が記載されていることもあり、円満に終了することもできる。

 

患者さんたちは、他の入院していたが、グループホームなどに入所した際に、やり取りが途切れることがある。こちらに年賀状が戻ってくるからである。

 

律儀な患者さんでは喪中はがきを送ってくる人もいる。

 

新年、患者さんが僕から年賀状が送られてこなかったと言った人がいた。その年は僕の身内に不幸があり、患者さんには喪中はがきを送っていなかったのである。送らなかった理由は、なんとなく縁起が悪いと思ったからである。

 

その患者さんによると、毎年、写真を楽しみにしていると話していた。そういう人もいるので、急には止めるに止められないのである。

 

今や僕たち夫婦にとって、年賀状は止めるに止められないイベントになりつつある。