トピナの剤型 | kyupinの日記 気が向けば更新

トピナの剤型

$kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)

トピナの剤型は現在、25、50、100mgの3剤型であるが、発売当初はそうではなかった。

上は、以前のトピナの添付文書で、確かに25mgの記載がない。

トピナは最初は50mgの半錠から開始していたが、当時はぜひ25mg錠を発売してほしいと思っていた。その願いが通じたのか、協和発酵キリン株式会社は25mgの剤型追加を行っている。

実際、ある剤型が希望されてその後発売されることは稀にある。最も有名なのは、パキシル5mg錠だと思う。この剤型は海外では全く発売されていないらしい(今は知らないが、本邦で発売された当時はそういう話だった)。

トピナは開始当初に病状悪化を来たすケースがあるが、時間が経って悪影響を及ぼす場合もある。

そういうこともあり、少量投与できるのは良いことである。半錠にできれば良いというが、薬剤師さんの手間がかかる。

また25mg錠があると、その半錠の12.5mgも処方しやすくなる。

あくまで個人的にだが、希望する最低量の剤型以下の向精神薬は、(ぜひほしいものを◎とした)

ジェイゾロフト 12.5mg ◎ 
サインバルタ  10mg ◎
リフレックス  7.5mg ◎
ラミクタール  12.5mgまたは10mg ◎
レクサプロ   5mg ◎
ルーラン    1mgまたは2mg
リスパダール  0.25mg
ジプレキサ   1mg
テグレトール  2mg 
アナフラニール 12.5mgまたは8mgアンプル ◎ 
リスパダールコンスタ 12.5mgアンプル


他、特殊なものとして、ジプレキサザイディスの2.5mgはほしいところ。しかし、2.5mgのザイディスはうまく造れないらしい。

大きい剤型としては、なぜか中止になったルジオミール50mg錠。僕の処方でルジオミール100mgの人が数人おり、50mg錠があると便利である。

あと、プロピタンの100mgか150mg錠。これもあると便利。今時、最高量の600mg処方するのに、12錠も必要なんて馬鹿げている。

患者さんに説明する身にもなってみろ!

と言いたい。

大きい剤型の希望も出ているらしく、例えばリスパダールコンスタは50mgアンプルを超える剤型が希望されているらしい。また剤型ではないが、ジェイゾロフトは100mgを超えて処方できるように希望が出ていると言う。

参考
ハルシオン
パキシル5mg錠発売
リスパダールコンスタが高すぎること
器質性荒廃
サインバルタ脱カプセル