ひとり一人、治療していても・・ | kyupinの日記 気が向けば更新

ひとり一人、治療していても・・

このブログは、いつかも書いたが、最初どのようなものにするか決めていなかった。だいたい、始まったのも偶然に近いし・・

最初の1年くらいは個々の薬の記事が多く、「お薬の覚書き」的なものであった。好き勝手に順番に書いており、個々の読者のニーズに沿って書いたものでもない。ただ、訪問者も今よりずっと少なかったため、コメントにもほぼすべてに返答している。全くコメントにレスしなくなったのは、わりあい最近からだ。

未だにコメント欄で質問する人がいるが、急にその人だけ質問に答えるのは、他の無視された読者の人に悪すぎて、できないことも理解してほしい。一部、医師と思われる人たちに対しても挨拶さえしていない。これは心情的に辛いが、それも良くないと思ってそうしているのである。(普通の読者にはぞんざいにして医師だからレスするのはおかしいと思うので・・)

そういうこともあり、当初はバラバラに書いているだけでテーマ性が乏しかった。例えば「非定型精神病」は今でこそたくさんのエントリがあるが、最初は読者さんの希望にもかかわらず、なかなか書き始めなかった。その理由は、一言でいえば面倒だったから。

非定型精神病テーマの最初のエントリ「統合失調症っぽくない妄想」は2008-03-23にアップしている。これはこのブログが2006-07-11に始まっていることを考えるとあまりにも遅い。なんと始めて1年半後くらいにやっと記事を書いているのである。

よく考えると、さんざん書くように頼まれたのに、未だに書いていないエントリがいくつかある。それは「テグレトール」「リボトリール」などの気分安定化薬と、これはあまり頼まれたことはないが、「カタプレス」「インデラル」「アムロジン」などの精神科の辺縁にある薬物である。

また薬物以外では「精神保健福祉士」とか「作業療法士」と言うエントリがないのもちょっとおかしい。これらはいろいろなサイトで詳しく書かれているので遠慮しているのもあるが、そういうところであまり書かれていないことを書こうかと思いつつ、ずっと書かずにいる。

時々、「内因性の正体」のテーマの記事を書いているが、まだ本格的な内容には入っていない。最近、このテーマは結局、書かずに終わろうかと思い始めている。今までの内容のままでも、あのテーマは全く無意味とは思えないから。(参考

個人的に思うのは、精神科病院での治療はたくさんの人を同時に診ているとは言え、ひとり一人を治療しているわけで、たいした人数にはならないこと。

ここ1年くらいは、このブログを読むだけで読者の皆さん症状が少しは良くなればとか、そんな風に思いながら続けている。これは別にネコちゃんの癒しがあるという意味ではない(それも少しあるが・・ある読者さんによれば、このブログは癒しが満載なんだそうだ)。

このブログはほとんど精神療法について触れられていないが、ブログ全体が認知療法的な流れになっている。(例;参考1参考2参考3