※これは1980年に先天性心疾患で生まれた女の子の母親が当時付けていた日記です。
時を経て、どこかの誰かの支えになると幸いです。
6月21日
きゅう 三回目の手術。セントラルショント。
右室流出路 肺動脈再建手術。
まず一番最も心配されるのは心不全。
次に出血 肺労 肝障害 腎不全 である。
順調にいけば運動量も増えるし
幼稚園のカリキュラムには無理さえしなければついていけるだろうとの事。
きゅうの手術は今までに二例。
きゅうで三人目であり、前例の二人とも順調に育っているそうだ。
手術が終わったという連絡を4時30分頃うける。
5時頃ICUに入る。
あぁいう姿はあまり見たくないのだが…
きゅうはやはりこういう運命を背負って生きていかなければならないのだ。
元気の良い姿ならば何度でも見てよいが
あの機械にはさまれた
呼吸をつけた姿はとても痛々しくて見ておれない。
きゅう、ガンバレ‼
医療ドラマにある心臓の手術後の映像は、だいたいいつも違和感を感じます。
装備品が少なすぎる。
点滴が少なすぎる。
点滴がたくさんあるから、ピコピコうるさいし、暑い。
(なのに水分制限があって自由に飲めないし)
尿道カテーテルで受けてる尿パック。
手術で体内のに溜まった血を輩出するドレーンと受け止めるパック。
呼吸器は軽装備(酸素カニューレ)ではなく、人工呼吸器。
首にもがっつり点滴がささっているから、首を動かすのが難しい。
ひとによっては、ここに他の装備品があることも。
本人はひとつづつ装備品を外すだけぐらいの気持ちだけど、
それを見てることしかできない親は辛いよね。
まして、母はわりと出産直後。
体も戻りきってないだろうし、メンタルがやられても仕方がない。