人生初心臓手術 三日後、四日後(82,4⑥) | 昭和に生まれた心臓病の子の母の日記

昭和に生まれた心臓病の子の母の日記

44年前に先天性心疾患(肺動脈閉鎖を伴うファロー四徴症)を持って生まれた子(きゅう)を育てたきゅうの母が記した闘病育児日記を公開。
どこかの、誰かのためになるなれば幸いです。

※これは1980年に先天性心疾患で生まれた女の子の母親が当時付けていた日記です。
時を経て、どこかの誰かの支えになると幸いです。

 

 

 

4月9日

今日から又(面会時間が)pm3:00から。

昨日よりもすこし気分がいいらしい。

機嫌良く寝て遊んでいる。

やはり座って遊ぶのはまだしんどいらしい。

昼食も10/10(おかず10割中10食べた。主食10割中10食べたという意味)で全部食べた。

看ゴ婦もビックリである。

夕方もよく食べた。少し元気になればこうも違うのか。

抜糸をすれば少し体の方もよくなるであろう。

熱が37.8℃ある。

帰りに水枕をしてくれた。

 

早くよくなあれ。

はやくよくなって元気になあれ。

 

 

 

4月10日

夕飯は全部あげて(吐いて)しまった。

昼間からなんとなくしんどそうである。

あまり食欲もなさそうだし、よくグズつく。

やっぱり ICUからあがってくるという事が早すぎるのである。

せめて今日ぐらいまでICUに入れてもらいたかった。

ICUが混んでいるのだろうか。

今日は1日しんどそうだ。

 

 

 

感慨無量…というのはこのことでしょうか。

“早くよくなれ。元気になれ。”

この文字を見るたびに、タイピングの手が止まってしまいます。

いずれブログにも掲載したいと思っていますが、実家にはたくさんの絵馬があります。

それも私の病気が良くなるようにと書かれてます。

母はこれをどんな思いで書いたのだろう。こんなにもたくさん。

そう考えると、自然と涙が溢れてきます。

 

お母さん。まだ20代30だったお母さん。

きゅうはあなたよりも大きくなったよ。

病気は治ってないけども。