2007年10月11日
産婦人科で妊娠が確認できてすぐに、友人に連絡を入れました。
実は、その週末に神戸での結婚パーティーに招待されていたんです。
親族だけで挙式・披露宴を行った友人、Aちゃん。
その彼女の結婚パーティーにだりおと出席する予定でした。
ついでに、京都観光も。
病院で先生にも尋ねましたが、やはり妊娠初期ということもあり勧められないと言われてしまいました。
私自身「初期流産の確率、15~20%」というショックもあり、今回は出席を諦めることに…。
Aちゃんに連絡すると、「おめでとう!大事な時期なんだから無理しないで」と優しい言葉をもらえました。
そんなこんなで、2週間後の再検診で赤ちゃんを確認できるよう祈りながらの生活が始まりました。
ところが…
10月16日 大きなアクシデントにみまわれました。
その日は本社でのミーティングがあり、同僚の女性と一緒に、本社へ移動していました。
信号のない横断歩道。
たくさんの歩行者が待っていました。
車が1台行ったので、歩行者が渡り始めます。
私も同僚と一緒に渡り始めました。
すると、衝撃が…
足元を見ると、乗用車が私の足の甲にのっていました。
一台の乗用車が一時停止を無視して、横断歩道に突っ込んできたんです。
その車のタイヤが私の足を轢いていました。
一瞬、何が起こったのかわかりませんでした。
でも次の瞬間、運転席にいるおじさんに向かって
「足、轢いてるんですけど!」
と、大声で伝えました。
ところが、運転手は「チッ!」と舌打ちをしてそのまま逃走。
その乗用車の後ろにいたダンプカーのおじさんに
「おねえちゃん!今、足轢かれてただろ!ひき逃げだ!ナンバーを控えろ!○○○○」と言われて下の4桁の番号を控えました。
見た目、とろそうに見える(らしい)私ですが、実は体育会系。
妊娠中でなかったら、走って追いかけていたと思います。
でも、今は妊婦。しかも初期。
泣く泣く断念しました。
しかし、あの運転手の態度に腹が立ちそのまま駅前の交番へ。
被害届を提出してきました。
足は痛みましたが、「救急車で病院へ行きましょう」という警察官に断って、ミーティングがあったため遅れて会社へ。
ミーティング終了後に、だりおと一緒に病院へ行ってきました。
元気そうに見えても妊婦。
レントゲンはとれません。
シップもできません。
ひたすらアイスノンで冷やすことしかできませんでした。
幸い、骨折等はなかったので1~2週間で完治しました。
足だけで済んだのは本当に不幸中の幸いでした。
位置的に、どうしてお腹に車があたらなかったのか皆が首をかしげました。
「足だけが轢かれるって、どういう体勢になったらそんなことが起こるのか?!」と、しばらくの間、皆に笑われました。
だりおとも「犯人は許せないが、足だけですんで本当によかったね」と話していましたが、翌日17日。
仕事をしていると、なんだかお腹が痛みました。
小さな痛みだったのでそれほど気にはしていなかったのですが、トイレへ。
すると出血していました…。
つい先週、「お腹のぽんぽこちゃんを守る!」とそう決意したばかりだったのに…
もうパニックでした。
すぐに産婦人科へ連絡すると、すぐに来てください、とのこと。
会社を早引けすると、そのまま産婦人科へ。
すぐに診察室へ通されました。
どうなるのかと、息もできないくらいでした。
院長先生に内診していただくと、もう出血は止まっているとのこと。
ひき逃げのショックだったからなのかは不明です。
「とりあえず安静に過ごしてください」と言われました。
出血が治まっていたのは一安心。
けれど、もっと大きな心配事がエコーを確認するとわかりました。
前回の検診から6日経っているのに、胎嚢が2mm程度しか大きくなっていなかったのです。
もちろん赤ちゃんの姿も確認できません。
胎嚢が大きくなっていないことに、院長先生もベテラン看護師さんの顔も曇っていたように思います。
それに気づいて、私の顔も真っ青だったのでしょう。
看護師さんに「大丈夫!まだまだ大丈夫よ!ネ!落ち着いて、安静にしましょう」と肩を抱いてくださいました。
病院を出てフラフラと自宅に向かいながら、涙が出てとまりませんでした。
「自分のせいでダメなのかもしれない…」そう思うと、どうしたらいいのかわかりませんでした。
家に帰ると、該当週数の胎嚢の大きさをネットや本で調べてしまいます。
すると、どう考えても現在の週数と胎嚢の大きさが合わない。
「胎嚢は1日1mm程度で大きくなっていく」と書いてあったのに…
6日経っているのに、どうして2mmなの?
安静にしようとベッドにもぐりこみましたが、ずっと泣き続けました。
電気もつけずに。
だりおは帰宅すると、家の中が真っ暗で、なおかつ泣き声が聞こえてくるということでかなり驚いたそうです。
泣きながら話すと、「大丈夫!俺らの子だもん、大丈夫だよ。」とギュッと抱きしめてくれました。
つづく