電工2種・はじめの一歩は「その8」まであり、基礎中の基礎のやっと半分まできたんだ…と、遠い目をしているユリです、こんばんは。
【イムス物語 ~家のメンテナンス技法開拓記~】
前回までのあらすじ
デンコー平原でモンスター(問題)の数々にコテンパンにされたので、まずは装備(基礎知識)を整えることにした。
はじめの一歩
1回目 電線の呼び名
2回目 電気工事の種類
3回目 低圧受電の仕組み
4回目 屋内配線の極性(←今回はここ)
【家庭の100Vコンセント】
家のコンセントの差込口を見てみると、長さが違います。
これは……ちょっとまだ理解していないのですが、コンセントの差込口が2つあって。
長い方だったり、T字やL字みたいになってたりするほう側は、線を辿っていくと大地(アース)と繋がっているようです。
つまり、差込口の方側は、ほぼ「0V」で、もう片側は「100V」となってます。
こうなっているのには重要な意味があります。
【昔事故があった】
明治30年代に、一般家庭にも電気が普及してきころ。
「変圧器の混触事故」というもので死亡事故が多発していたそうです。
はい、ここで問題です。
混触事故の意味がわかりません。
ということで、調べました。
「ユリは さらに こんらんした…!」
えっと、つまり…。
混触事故とは、
電線から流れる「高圧の電路」と、
家庭側の「低圧の電路」が、接触してしまうこと。
なにがまずいかというと、
高圧の電路は、高圧に耐えられるだけの防御力があるけど、
低圧の電路には、高圧に耐えられる防御力はない!
だから、低圧の電路と高圧の電路が接触すると、
低圧側に負荷がかかって、家電が故障する & 人は感電する。
他にも怖いことがおきる。
という、ホラー現象なんですね。
【混触事故を防ぐためにアースをとる】
変圧器(トランス)には、高圧側と、低圧側がある。
高圧電流が流れる、電柱の高圧側。
そして、一般家庭に運ぶために変電して「100V / 200V」までに電圧を下げた低圧側。
その、変圧器の低圧側に繋がっている1線を大地につなげる(接地する)ことで、
高圧電流が低圧の電路に流れる混触事故が起きても、ことなきを得るそうです。
こうした、変圧器の低圧側の1線を設置することを、「B種接地工事」と呼ぶそうです。
さらに、B種接地工事変圧器で接地された電路を、
「接地側電線」または「中性線」と呼びます。
仕組みも書いてありますが、謎です。
後の課題として、とりあえず頭の片隅に追いやっておきます。
【注意点】
コンセントの、ほぼ0V(ゼロボルト)側は、接地されている線と電気的に繋がっているため、大地に繋がってるんだったら、電気製品のアース線を繋げてもいいんじゃないかと思う人がいるようですが、これは絶対にやってはいけない行為だそうです。
アース線を繋いでは絶対ダメな理由があり(理由の説明はよくわかりませんが)、
0V(ゼロボルト)じゃなくてほぼ0Vなのがポイントだそうです。
・理由はよく理解できませんが、ある条件が重なると、漏電遮断器が作動する(漏電ブレーカーが落ちる)そうです。
・逆に、漏電していてもブレーカーが作動しないことが起きるそうです。
危ないので、コンセントのほぼ0V側にアース線を繋ぐのはやめましょう!
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さて、まだ初歩の初歩の段階なのに、すでに暗雲が立ち込めています。
初歩の初歩は、理屈はさておき単語を覚える段階と思っているので、説明や理由はとりあえず理解してなくてもこのまま進みます。
