最近、国民の誰もが都合良く使うコトバがあります。
「その前にやることがある。」
これは
究極の
ていのイイ
「先送り」のキーワードであることに
そろそろ気がつかないと
ややこしさを
ただただ
こねまわし
まぎらわしくしているだけです。
このコトバは
ある意味
責任から逃避するための
言い訳にもなってしまう可能性を内包しているのです。
いまはそのようなスピード感を誰もが求めていません。
「その前にやることがある。」
などと言っていないで
いろいろな場面で、いろいろなことを同時進行させていかなければならないということなんです。
もちろん同時進行のプロセスをきちんとウォッチして
途中経過も含めてチェックし続けなければならないことは言うまでもないでしょう。
反対しているフリをして
それが結果的に何かを推し進めるために必要なパワーを
たいせつなエネルギーを
ロストし続けてはいないのか
自らの思いやアクションを省みなければなりません。
ここで何度も書いていますが
大きな災害の傷跡は簡単には消えません。
前向きに忘れていくことは精神的に悪いことではないのですが
まだまだパニックモードにいるということをもう一度、それぞれがそれぞれの立ち位置で
認識を新たにしなければなりません。
センチメントの範囲内で
自らのガス抜きに
躍起になっている場合じゃないってことなんです。
たとえば業績がはかばかしくない会社があったとします。
「まだ何かできるはずだ。」
「ギブアップする前にほかにできることがあるはずだ。」
改善や試行錯誤を小さいころから身につけられているわたしたち日本人は
当然のようにこのような思考になります。
この様な窮地をこのような考え方で乗り越えた事例はたくさんあります。
しかし、この「先送り」が傷口をさらに広げ、深くし、状況を悪化させるという事例は立ち直り事例の何千、何万倍も存在するのが現実です。
起死回生の逆転満塁ホームランは、残念ながらそうそう簡単に打てるモノではないのです。
経営者には、この見極めと決断のスピードが必要不可欠です。
抱えている懸案事項が、手に届きそうで届かない「国家の方針・方向性」だったりすると
どうしようもない憤りを覚えたりするのですが
そこに必要以上にチカラを注いでも
何も生み出されないし
アクションに対する達成感も無いでしょう。
反原発の集会が約4か月も続いています。
原子力発電所が止まって電力供給が不安定になって
リアルに困るホントウに弱い人たちは
毎週毎週あんな風に集まってエネルギーを発散できない人たちです。
「そういう人たちの代わりにアクションを起こしているんだ。」
まあ、勘違いもはなはだしいでしょう。
リスクコミュニケーションについての知識が無さすぎます。
何度も書きますが
ぼくは、原子力発電を推進しているのではないです。
現状で、再生可能エネルギー(自然エネルギー)での電力供給がすぐにできるのでしょうか。
原子力発電所を止めて、火力発電に依存して
結果、原油(石油)という資源の無い日本が
石油産出国や最も原油の備蓄量の多いといわれている某合衆国に
首根っこを押さえられるような状態になる。
当然日本国内の各電力会社は行き詰って
その分を値上げというカタチで
消費者である国民に
負担を投げかける。
さらに突発的な大規模停電のリスクは常に付きまとう状態。
「脱原発」という考え方は決して悪いものではないです。
ただし
「安易な同調」は
このところ大きく問題になっている
「いじめ」の現場と同じだと気がつかなければなりません。
自らの主義主張をしっかり持っているのかどうか。
この異常事態が続く中で、センチメントの範囲ではなく、客観性も持ち合わせて判断できているのかどうか。
雰囲気になんとなく流されて
その渦の中に
あたかも、よろこんで巻き込まれていくようじゃ
「いじめの現実は知っていたけど、止めることも誰かに相談することもできなかった。」っていうリアルと
状況が違っているだけで
やってることは同じでしょってことなんです。
デモや抗議活動は
お祭りじゃぁないです。
いまそんなパワーがあるのなら
そんな余裕と移動に使う時間とお金があるのなら
震災の被災地への義援金やボランティアに
使ったほうが
生産性もありますし
目に見える手ごたえや達成感を得られることでしょう。
いろいろな考えや思いがあります。
当たり前です。
そこからアクションを起こす時に
どんなものさしで
向き合っている事柄を測ろうとしているのか
測っているのか
冷静になって
検証しなければなりません。
そして
それが
自分の持つ
ものさしであるかどうか
そこ
重要です。
どうにもならない閉塞感に襲われたり
日々の変化のない日常から解き放たれるために
非日常を求めることが
お祭り騒ぎへの参加のトリガーになるケースは少なくないです。
これからやろうとしていることは
「安易な同調」
になっていませんか。
まず自らの足元を見てみる。
This is HASHIMOTO☆QUALITY