エキセントリックに行き過ぎとか言われないと | エキセントリックソリューションズ(株)          代表取締役社長のブログ

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こんぷが茶


最近大人気の


新製品のお茶。


市場規模は四年前に比べて70倍、今年3500億円を超えると言われています。


このお茶自体は、目新しい成分や何かおどろくような効用があるわけではないのですが


このお茶が支持される理由があって


このお茶をある回数(この回数が決まっていないことが問題点であり魅力でもあるらしい)飲むと


誰もが羨ましがる


「希少価値がある超高級なお茶」が飲める権利を手にすることができるというシステムなのだそうです。


この「希少価値がある超高級なお茶」は数種類用意されていて


そのすべてを飲むことが最終目標(すべて飲んでも何があるというわけはない)になるように


巧妙に演出がなされているとのこと。


しかし


あまりにも


このお茶を飲みたがる子どもたち(一部、子ども気分が抜けないおとな、および、子どものためだと言いながらも実は自分がハマっているおとな)が


簡単に財布のひもを緩めすぎること


インターネットでの課金という実体のないお金の使い方がわからないこと


希少価値のあるお茶の成分を分析して同じものを複製し、オークションなどで販売する人が出現し


一応、禁止事項とされているRMT(リアル・マネー・トレーディング)により不正に利益を上げていること


などが露呈し


ご丁寧にも


国を挙げて


そのお茶の販売中止を検討することになったというお話。


さらにその販売方法にお客様をだましていた部分があったとして


およそ1200億円が返金されるらしいとまことしやかにささやかれている騒動。


影響は株式相場にまで波及して


このお茶に関連する企業の株価が6.8%も下落したとか。



言うまでもなく


「こんぷが茶」などという


へんてこりんなネーミングのお茶など存在しません。


コンプリートガチャ(通称コンプガチャ)


ソーシャルゲームの世界で


いろいろな意味でもてはやされて


その収益構造も含めて


このところ大騒ぎになっている


ビジネスモデルの一つ。


「何かを集めること。」


趣味や一時のブームなどで


誰もが経験してきたこと。


ぼくらは、某アクションヒーローのカードやプロ野球選手のカードががオマケに入っていたスナック菓子や


ぼくは縁が無く、買うことはありませんでしたが、同じようにフィギュア入りのたまご型に成形されたチョコレート


某スポーツメーカーやバスケットボール選手のブランドのシューズ


ホワイトというカラーがスペシャルだった頃の時計やゲーム機などなど。


ネットオークションなどという環境が無かったころは


行列したり


大人買いしたり


交換したり


リアルで試行錯誤をしました。


これが結構社会に出てから役立ったりもしました。


今回は、ゲーム性や運営側による恣意的な操作(ボスキャラなど次に進むための障壁が高すぎると離脱率が上がってしまうので、リアルタイムに難易度を調整している)など


射幸心を煽って


課金を促進させるような手法がやり玉に挙がっていますが


もっとも問題にしなければならないのが


RMT(リアル・マネー・トレード)というアリ地獄が


ぽっかりと大きな口を開けて


子どもたちを待ち構えているという部分でしょう。


コンプガチャのコワさを経験的に知っている人たちは


「まやかしの賢い選択」としてネットオークションというバーチャルな市場で


何の証拠も


何の利益ももたらさない


自分だけの所有欲を満たし


誰かにほめられるわけでもない、評価されるわけでもない優越感にひたるだけのために


自分も含めて誰かがいっしょうけんめいに働いた報酬であるお金を


手元にあるサイフから取り出して払うのではなくて


数字と暗証番号とカチカチッとするだけで


ジャブジャブと垂れ流すのです。


手元には


実は何も残ってない。


もちろん本人が稼いだお金であれば何に使おうが本人の自由であってなんら問題はないです。


さまざまなものの収集に考えられないような金額をつぎ込んでいる人もいますし


ぼくも「何かを集めること」は、嫌いじゃないです。


「何かを集めること。」という行為自体は何も悪いことは無いでしょう。


このRMTについて、早速、ソーシャルゲームの大手二社がすでにあった規制も含めて排除する方向で動き出しました。


早い反応、対応であると言えますが


風営法や景品表示法などの法律で括られることへの拒絶反応というのが本心ではないのかなと思います。


パチンコ店やゲームセンターは、風営法も規制のもとに厳しく管理されています。


未成年などの立ち入りについては徹底されていますし、パチンコやパチスロの出玉の確率は、警察が管理をしています。


できうることならソーシャルゲームもオフィシャルに規制をして欲しいところですが、動向を見守りたいと思います。


高速バスの事故やさまざまな事件・事故の原因も


大きな悲劇や誰かが取り上げるまで


行き過ぎになるまで


噴火前のマグマのように


地下で沸々とエネルギーを蓄えています。


「グレーな状況がもっともお金になる。」と正々堂々と口にする人も少なくありません。


記憶に新しいところでは、消費者金融の通称グレー金利というのも


弱者救済という仮面をかぶった詐欺行為で


それを指摘され、過払い金返還という厳しいしっぺ返しで(当然と言えば当然のこと)廃業に追い込まれた業者もたくさんいることも事実です。


ゲーム市場は日本の得意分野でもあって


世界的にも誇れるテクニックと経済的な側面を持っていると思います。


ですから


フェアに成熟して行って欲しいと思うのです。




「騙されるほうが悪い。」


楽しいはずのゲームに


陳腐で


下品な


ゲーム感覚を持ち込まないで欲しいのです。


エンターテインメントとは


人々を


よろこばす


娯楽


でなければなりません。




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